見出し画像

【海外駐在】LayoffとFireの違い

日本語だと「解雇」だが英語だと主にLayoffとFireが単語として使われるが、違いをはっきりと理解できた経験を得たので、誰かの役に立てれば嬉しいです。

Layoff 
・会社都合の解雇
・解雇される側にとって美味しい条件(2か月分給与や一定期間の保険料支払い等)がつく
・他の会社への紹介、推薦があることもある

Fire
・本人の失態による解雇
・代表的な例はセクハラ、パワハラ、人種差別
・解雇される側にとって美味しい条件はなし。場合によってはペナルティ。
・他の会社への紹介、推薦がない

白人上司、有色人種部下の場合は本人のパフォーマンスが悪くても殆どの場合FireではなくLayoff になります。他の国はわかりませんが、アメリカではこの可能性が高いです。アメリカ社会はかなり人種問題に敏感なため、会社と個人の裁判になって仮に会社が負けた場合、「懲罰的損害賠償」と呼ばれる高額な賠償金が科せられることもあります。なんの保証もないFireだと訴訟を起こされて敗北した際の損害が大きいのでLayoff がほとんどです。

あなたが解雇する場合、Layoff を可能な限り選ぶことをお勧めします。Layoffで解雇する場合は余計にお金を払う必要がありますが、トラブル回避費用だと思ったほうがよいです。自分が経営者で会社が火の車でもない限り、ケチるリスクのほうが大きいです。裁判になると高額な弁護士費用の支払いや時間をとられるだけで勝訴しても得られるものがないので、解雇する側にはメリットはありません。

あなたが解雇される場合、Fireだけは回避したほうがよいです。Fireされるということはかなりの問題行動を起こす人ではないかと警戒されます。せめてLayoffにならないか交渉しましょう。最低でも保証条件なしのLayoffとFireでは全く印象が違います。

少しでも参考になれば嬉しいです。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?