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【表現評論】WhitePowder「LAMUNATION!」コアレビュー Part 5 アイリス/レイラルート④

製作者のエネルギー切れを感じる展開

fig. 40 世界の果てまでイッテQ
fig. 41-1 真剣10代しゃべり場
fig. 41-2 真剣10代しゃべり場
fig. 42 立ち絵で中指を立てる神ゲー

ラムネーションTVの放送回数を重ね、数多くの人に見てもらえるようになった一同。昔テレビでやっていたあんな番組を思わせるような企画が盛りだくさんである。これから議論が始まろうかというところで立ち絵で中指を立てるゲームを、私はラムネーションのほかに知らない。

fig. 43 超☆展☆開

アイリスが観光案内したメルセデスもラムネーションTVをよく見ているようで、アイリス宛てにファンレターを送った。そのファンレターに同封されていた金色のチケットは、なんと希望島B級グルメコンテストの出場券(出場権)だった。参加すべきは「チェリークラウンダイナーfeat.碧海ラムネ工場」。らむねにとっては敗者復活、アイリスとレイラにとっては応募してもいなかったコンテストに急に出場できることになる超展開である。もう少しうまい展開はあったのではないか。魔女だからってメルセデスに頼りすぎである。でもまあラムネーションだししかたないかという気持ちになるからラムネーションは魔物なのである。

ドキュメンタリー

fig. 44 むしろ適切な表現がこれまでにあったのか?
fig. 45 突然始まるドキュメンタリー
fig. 46 ベンサムの功利主義を表す言葉「最大多数の最大幸福」
fig. 47 敵を作り出す言葉
fig. 48 ラムネーションに似合わない発言

場面は変わり、ドキュメンタリーが始まる。このドキュメンタリーはあくまでもラムネーションTVの企画であって、ストーリーが進んでいるわけではない。最終的にはらむねが新作ラムネを開発できたようで、無事に希望島B級グルメコンテストに出品する商品が出来上がったというわけだ。このあたりはこのルートでは詳細なことは何一つわからない。らむねルートに期待することにしよう。それにしても、チェリークラウンダイナー側は何も用意していないような……?気のせいだな、うん。

希望島B級グルメコンテスト

fig. 49-1 ※コンテストの内容は描かれておりません
fig. 49-2 ※コンテストの内容は描かれておりません
fig. 50 コンテストの打ち上げでバンカズのネタを披露

fig. 49に示したように、このルートではコンテストの内容は全く描かれない。これにはさすがに驚かされた。これからコンテストが始まる描写かと思ったら、1クリック後にはコンテストが終了しているのである。一般的なノベルゲームの評価としてはこれは大きな減点であるが、そもそも商品開発の内情も見せられていないのだからコンテスト本番でせっせとラムネやハンバーガーを売っているところだけを見せても意味はないと判断したのであれば、それは理解できる。ゲーム全体が冗長な表現で構成されており、そのメインの冗長さを見せるのには不要な冗長さをカットしたと好意的に解釈することも(苦しいが)できるだろう。
みなでチェリークラウンダイナーで集まり、アイリスがやりたいことがあると言い出す。それは……。

fig. 51 ゲーム冒頭に戻ってくる

スカイダイビングである。こんなバカゲーでもこのようなリピート表現を使うのかと驚いた。

fig. 52 ラムネーションTVの予告だったのさ

ゲーム冒頭のスカイダイビングはラムネーションTVの予告であった。他のルートなら別の意味合いが付加されるのだろうか。というわけでラムネーションTVの本番がスタートだ。
次の記事かららむねルートに入る。

fig. 53 アイリス/レイラルート終了

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