【表現評論】WhitePowder「LAMUNATION!」コアレビュー Part 10 陽菜ルート②

重要な局面

fig. 95 観光名所を作ろう

月菜と陽菜の両親は橋の建設などのインフラ事業でセントアリア市民を幸せにしてきた。陽菜から「みんなを幸せにしてあげて」と言われたのにはこういった背景がある。月菜はそれを思い出し、展望タワーの屋上に巨大ジャグジーを建設することを思い付く。ジャグジーなんて月菜の趣味全開ではないかというツッコミはもっともである。しかし、いい眺めの温泉があれば多くの人は喜ぶだろう。

fig. 96 壊れる世界

展望タワーの屋上に視察に向かった月菜だったが、謎の障壁に侵入を阻まれてしまう。それに対して月菜も謎の力をもって対抗したところ、障壁を破壊するとともに世界も崩壊してしまった。

fig. 97-1 世界修復

fig. 97-2 世界修復

月菜はコマンドプロンプト（←世界にコマンドプロンプトがあるのか？）を開いて世界の修復を試みる。なんとか、世界崩壊前との適合度99.9%で修復に成功した。修復すると、ゲームとしてはタイトル画面に強制的に戻され、「つづきから」しか選択できない状態になる。つづきからプレイすると、障壁が破壊された状態での世界まで戻る。これでいったん問題はクリアされたといえるだろうか。

女性慣れしておこう

fig. 98 デートのお誘い

fig. 99-1 芸人オセロ

fig. 99-2 芸人オセロ

陽菜の提案でデートすることになった月菜。兄妹で出かけることは珍しくもなんともないが、デートだと意識して出かける兄妹は少ないかもしれない。しかしfig. 99のネタはかなり厳しいラインをついている。

fig. 100-1 陽菜の気持ち

fig. 100-2 陽菜の気持ち

デート中に、陽菜が月菜に抱いている想いを告白される。ただの兄に向ける感情以上の感情を抱いている、と。月菜は素直にそれを受け止める。実際に兄妹でこのような状況になったとき、告白された側はどのような反応をするのであろうか。自分で考えてみると、素直に受け止められずにどうしても戸惑ってしまうと思う。近親婚が法律で禁じられていなかったとしても、それが自然な反応として出てきそうだ。

ジャグジー完成

fig. 101 アイリスのありがたいお言葉

fig. 102 メタ発言

fig. 103 ジャグジー完成

デート終了後も月菜はジャグジー作りに尽力し、なんとか形にできた。試しに入浴してから正式オープンしよう。陽菜から一生に入ろうと誘われる月菜。何も起きないはずがなく……。