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田園調布と渋沢栄一

東急東横線 田園調布駅の復元駅舎です。

田園調布駅は大正12年(1923)に開業。平成2年(1990)に同駅地下化により解体されるまで70年近く、田園調布のシンボルとして街を見守り続けてきました。

聖徳記念絵画館、川奈ホテルなどの建築に携わった矢部金太郎が設計し、平成12年(2000)に復元されました。地元の強い要望があったといいます。

興味のある方はぜひ、解体前の駅舎の画像を検索してみてください。外観、壁や屋根の色なども当時と変わらず、忠実に再現されていることがよくわかります。おとぎの国から飛び出してきたようなヨーロッパ風の駅舎が戦前の日本に存在していたことが驚きです。

田園調布の街を開発したのが、渋沢栄一が創設した田園都市株式会社です。前述した矢部も1924年から1年間、同社に籍をおいて開発に携わり、またし渋沢の四男である秀雄の住宅も設計しました。

数々の会社を創設し、プロジェクトに携わってきた渋沢ですが、田園調布もまた彼の手によって開かれた街なのです。

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