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藍染めと製品のお手入れについて(2024年)

※こちらは染織工藝 こと屋が提供する藍染め製品に関わる言い伝えと、選択できる布製品のお取り扱いやお手入れ方法に関するご説明ページとなっております。


藍染めと言い伝え

藍染めの手拭い

藍染めは古代よりインドやアフリカ、中国など、世界各地で盛んに行われていました。
日本の藍染めは中国から伝わり、江戸時代には木綿の普及も相まって庶民の色として親しまれていたことで有名です。

また、藍で染められた衣類はその色合いの魅力のみならず、虫除けや耐久性の向上、抗菌・防臭、そして薬効など様々な効用が現代まで言い伝えられています。

藍染めに関わる言い伝えの一例



藍染め製品のお手入れについて


① はじめは単独での手洗いを推奨します


染色終了後に熱湯と灰汁による色止めを行っていますが、初回の洗濯時にわずかな色落ちが発生する可能性があります。
ご購入後最初の数回の洗濯は中性洗剤を適量いれたぬるま湯で、単独で洗うことをおすすめします。

それ以降は他の洗濯物と一緒に洗うこともできます。


② 保管や洗濯頻度が少ないものはお湯への浸けおき洗いを

長期間保管される場合は、半年に1回ほど、アク抜きのため、お湯へのつけ置きしてから洗うことをおすすめしております。
木綿や麻は80℃以下、絹は55℃以下が温度の目安です。

タペストリーや暖簾等の洗う頻度が少ないものについても、灰汁抜きのため半年~1年に1回程度、お湯での浸けおき洗いをおすすめします。


③ 漂白剤の使用やタンブラー乾燥は基本的にご使用をお控えください

漂白剤、蛍光増白剤入り洗剤は使用は避け、中性洗剤をご使用ください。
特に塩素系の漂白剤は変色・脱色の恐れがあります。

高温での洗濯機の使用やタンブラー乾燥は避けてください。
ドライクリーニングは汚れが落ちず変色する場合があります。

④ アイロンは中程度で

アイロン時は木綿・麻などは中(150℃)程度でご利用ください。
絹は当て布をして低温でアイロンがけすることをおすすめします。


最後に

当社の藍染め製品は天然の原料のみを用いて製造しております。
そのため一般的なジーンズやインディゴ染めと呼ばれる化学藍の染め製品と比べて色落ち・色移りしにくい性質があります。

稀に摩擦や蒸れの影響で色移りすることもありますが、水洗いできるものであれば、ほとんどの場合お洗濯で落とせます。

これらの特徴をご理解いただいた上で、末長くご愛用いただけますと幸いです。


その他ご質問等ございましたら takumafutakami (@) gmail.com までお問い合わせくださいませ。


2024.05.16
染織工藝 こと屋
二上 拓真


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