ショートステイはなぜ利用者のお迎えを忘れてしまうのか


ショートステイのお迎え忘れによる事故が起きました。


うちの事業所でも、事故には至らなかったものの、利用者のお迎え忘れは過去に起きています。
なぜショートステイは利用者のお迎え忘れをしてしまうのでしょうか?

お迎え忘れが起きる理由を考えてみましたところ、以下の4つの原因が考えられました。

①送迎職員のチェックミス
②配車表作成時のミス
③ケアプランチェック時のミス
④システムトラブル

順に解説したいと思います。

①送迎職員のチェックミス

ショートステイのお迎え忘れの理由としてまず考えられるのが、送迎職員のチェックミスです。
ショートステイの利用者をお迎えに行く送迎職員が、何らかの理由によりお迎えに行くのを忘れてしまったことにより、このお迎え忘れが起きます。
お迎えを忘れる理由には、「送迎職員が、配車表を見誤ってしまったから」「送迎職員が、今日は送迎がない日だと勘違いしてしまったから」などが挙げられるでしょう。
これらのお迎え忘れは、送迎職員の勘違いが原因ですので、施設側としてはその利用者が入所することを把握しているはずです。
ですから、利用者が来ていないことに他の職員が気付くこともありますし、食事の時間になれば1食分の食事が余ることによって気付くことができます。

②配車表作成時のミス

次に考えられるのは、担当者の配車表作成時のミスです。
送り迎えの配車を担当している職員が、何らかの理由により利用者のお迎えを調整し忘れてしまうことで、このお迎え忘れが起きます。
このお迎え忘れも先ほどの①のときと同様に、施設全体として利用者の入退所日を把握できていれば、修正可能です。

③ケアプランチェック時のミス

やっかいなのは、ケアプランのチェック時に漏れてしまうケースです。
ショートステイの予約は、ケアマネジャーから毎月送られてくるケアプランのサービス提供表によって行われています。
他事業所から届いたサービス提供表をこちらのパソコンに入力し直すため、その過程でミスが起きるのです。
こうなると、施設に間違った予約情報が登録されてしまいますので、間違いの修正が効かなくなってしまいます。
ICTの導入やダブルチェックなどによって、対策が必要でしょう。

④システムトラブル

ICTの導入により、ショートステイの予約チェック体制が確立していたとしても、何らかのシステムトラブルによってシステムが正常に機能しない場合があります。
これは、通常ならあり得ないイレギュラー中のイレギュラーです。
ですが、ICTも完璧ではありません。
システムに不具合が起きた場合の対処方法まで検討しておかないと、最悪な事故が起きてしまうこともあるのでしょう。

まとめ

この事故を受け、改めて利用者の命を預かるショートステイの責任の重さを感じました。
他人事として考えず、この事故からうちの施設ができる対策について、具体的に検討していきたいと思います。

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