物語がよくわかる演劇
こんな宣伝文を書いた公演、room42さんの「朗読劇」を見に行ってきました。
やっぱり「物語がよくわかる演劇」で、とても面白くて嬉しかったです。
「物語がよくわかる演劇」って、この文だけ読むと普通じゃんと思うかもしれませんけど意外と「物語がよくわかる演劇」ってあんまりないなって最近思うんです。
ストーリーが難しいとかお客さんに物語が伝わりづらいだろうなと思うと、僕も例に漏れずそうですが説明的になっていく傾向にあると思います。
例えば台詞で物語をしっかり語っていこうとかいうことになりますが、逆に伝わらなくなっているんじゃないかなと最近考えています。
確かに台詞で語られていることは伝わるようになると思うんですが、それ以外のことが伝わらなくなるというか。
背景みたいな物が浮かんでこないというか。
そこに立っている人間にも物語はあるはずだと思うんですが、それがわからないというか。
そっちがわかった方が物語が伝わるんじゃないかというのが、僕の最近の考えです。
世莉さんの演劇は、シンプルが故に伝わりやすいものがいっぱいあって、だからこそ物語がわかりやすいのかなと思います。
この朗読劇も、そんな演劇です。
ここからネタバレかな
痴呆とかアルツハイマーとか、この間亡くなった祖母が晩年は僕の事をあまり覚えていてくれなかったので興味深く見ました。
忘れるとか忘れられるとか当事者にしかわからない辛さがあるし、僕は東京にいて晩年の祖母とはあまり向き合わなかったので。
痴呆を抱えたありのままのその人と向き合えればいいのかもしれませんが、歴史もあるし簡単には割り切れないとも思います。
両親がそうなったら僕はどう向き合うのか。
考えないとなー
明日までやってるみたいです。
是非。
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