マガジンのカバー画像

企業法務insiders

1,056
ビジネスの現場と法令との間で葛藤&奮闘する企業法務の「中の人」たちが書くnoteを集めたマガジン。「中の人」の定義は広めで。
運営しているクリエイター

2019年1月の記事一覧

法務の技法 #12

【事件相談】 正式な被害届や刑事告訴などではなく、 苦情被害などが深刻化する前の段階で、 …

芦原一郎
5年前
2

法務の技法 #4

【居場所を作る】 仕事のやる気を出すツール。 専門家として認められ、任される領域を作り、 …

芦原一郎
5年前
4

法務の技法 #3

【違和感】 理屈ではうまく言えなくても、 感覚的におかしいと感じるという感覚。 自分自身の…

芦原一郎
5年前
2

法務の技法 #2

【ホビー(ペットジョブ)】 仕事のやる気を出すツール。 上司から与えられた仕事だけでなく、…

芦原一郎
5年前
2

法務の技法 #1

【最悪シナリオ】 リスクを、抽象的な言葉ではなく、具体的なシナリオによってイメージする手…

芦原一郎
5年前
7

経営の技法 #4

1-4 下の正三角形(社長と従業員)  2つの会社組織論を整理する場合、下の正三角形にあたる内…

芦原一郎
5年前
4

経営の技法 #3

1-3 上の逆三角形②(逆三角形の中身)  上の逆三角形(ガバナンス)は、地域と時期に応じてさまざまに変化しており、その結晶である会社法も詳細を極めるが、下の正三角形(内部統制)の在り方を議論するためには、その中でも基本となる概念、すなわち「お金と人事」「忠実義務」を理解し、使いこなすことが重要である。 1.概要  上図の2つの三角形のうちの上の逆三角形に関し、前問で検討した「ミッション」に続けて、株主と社長の関係を規律するためのツールとして、「お金と人事」「忠実義務」につ

経営の技法 #2

1-2 上の逆三角形①(株主と経営者)  2つの会社組織論を整理する場合、上の逆三角形にあたる…

芦原一郎
5年前
2

経営の技法 #1

1-1 2つの会社組織論  会社組織論は、大きく分けると、株主と会社との関係を規律し、ガバナ…

芦原一郎
5年前
4

法務の技法 #5

【怒る人テスト】 会社や個人の活動への反応を検証する手法の1つ。 怒る人としては、取引先や…

芦原一郎
5年前
3

経営の技法 #5

1-5 ガバナンスと内部統制  他人を使う、という目的で共通するガバナンスと内部統制だが、両…

芦原一郎
5年前
4

経営の技法 #6

1-6 忠実義務と善管注意義務  上の逆三角形の話に出てきた経営者の「忠実義務」は会社法355条…

芦原一郎
5年前
8

法務の技法 #11

【立法趣旨】 法律が設けられた本来の目的。 法律に隙間があるとき、 その隙間を埋める代替的…

芦原一郎
5年前
3

経営の技法 #8

1-8 コンプライアンス②(原因と対策)  法令遵守と訳されることが多いが、これは不適切な訳語であり、表面的な対応で問題を隠し、仕事へのこだわりを消失させる状況を作り出している。「社会適合」など、経営の本質にかかわる用語が用いられるべきである。 1.概要  前問(1-8)では、コンプライアンス違反事例を数多く紹介しましたが、ここでは、その原因を分析します。  まず、「法令遵守」という訳語の誤りを確認します。  すなわち、法律は問題が起こってから作られるので、常に時代遅れであ