濃密な一時間~本田圭佑のオンライン対談#1 池上彰を視聴して~

本田圭佑のオンライン対談#1 池上彰
~コロナショックで世界はどう変わるのか?~
4/26(日) 8:30~9:30

参加型ライブ配信という形で開催された第一回の試み(きっと次回もあるんじゃないかな)
https://xazh96fo.paperform.co/

大まかな内容は
本田圭佑と池上彰が互いに聞きたいことを聞きながら上記テーマに沿ってフリーにトークをしていくというもの。
ラスト10分では視聴者からのチャットでの質問に答えることもしていた。(残念ながら自分の質問は採用されず)

開催が発表されたニュースを見た瞬間に何も考えずにすぐ申し込んだ甲斐もあって定員に入り込み視聴ができた。
ちなみに視聴費は¥1,000(税抜)で、集まったお金は寄付に使われるとのこと。
定員は3,000人だから単純計算¥1,000×3,000人で300万円。
2人が一時間喋ったら300万集まるという事実。一人150万、すごいし羨ましい。
自分自身の時給と比較したら悲惨なことに。。。(そもそも時給って考え方がよくないけど)

かなり好き嫌いが分かれる本田圭佑だけど僕は高校生の頃からめちゃくちゃ好き。
本田が出ているプロフェッショナルは録画して何回見たことやら。
学生寮時代の相部屋にはまた見てるのかと呆れられていました。
本田圭佑が好きな理由は大きく二つ
1. 自分自身の意見を力強く主張できること
→ 力強くというところが重要。昨日の記事でも言及した信念があるからこそ。
2. 圧倒的勝負強さ
→ 1とも相まって有言実行なところでもある

うん、皆さんご存じの通りどちらも井上にはないところですね。

前置きが長くなったのでここからは下記3項目で本編いきます。
1. 内容の要約(本のようにテキストに落とされることはないと思うので今回はまとめます)
2. 視聴後の雑感
3. 印象に残った言葉3つを抜粋
前回に引き続き若干格好つけ気味にいきます。あと、要約があまり上手くない自覚があるので長めになりそう。
お付き合いください。

1. 内容の要約
大きく分けると下記の6項目について意見交換をしていた。全ての項目がコロナと関連してのもの。
Ⅰ. 日本とブラジルの近況について
Ⅱ.この半自粛のようなものが仮に一年近く続いたらどうなりそう?
Ⅲ.選挙・政治について
Ⅳ.今後の教育について
Ⅴ.世界のサッカー、ひいてはスポーツの今後
Ⅵ.視聴者からの質問

Ⅰ. 日本とブラジルの近況について
ここはほぼ本田圭佑の話で
ブラジルはどんな感じかというと、働かせてくれというデモが起きている。
大統領がコロナなんて怖くない、経済を回せ派ということもあって自粛ムードの人は半数くらい。
貧富の差が激しいからこその流れでもあると感じている。。
この話に対して池上彰はブラジルの法務相が辞任したというニュースや石油価格下落についての話題などを織り交ぜながら会話。さすがの知識量。

このパートの最後に本田の一言「日本は良くも悪くも平和ボケしてるかな」

Ⅱ.この半自粛のようなものが仮に一年近く続いたらどうなりそう?
今世界で最悪の想定がされているのは、1929年のニューヨーク世界恐慌以来の世界恐慌になりつつある。
中国だけがいち早く回復しつつ、これだと中国の一人勝ちになる。強かだなという言及も。
今回は金融機関からの恐慌ではないから中央銀行がなんとか経済を回そうと努力はしているが、
このままいくらお金を貸しても借金が返せないところが増える。これが一番やばい。金融危機に繋がる。
日本でもそう。日銀がこのまま無利子無担保で借金を続けると。
日銀の経営状況が悪くなり、日本円の信用がどんどん落ちていく。(一時円高になったのは信用が高い日本円に世界の投資家達がドルやユーロを円に換えたから)

Ⅲ.選挙・政治について
幸か不幸かこれで若者の選挙率が上がるのではないか
コロナ対策が国から各都道府県知事に委譲されたことで各知事の指導力が良くも悪くも浮き彫りになった。
もちろんうまく対策を取り、実行に移せている知事もいる。
これにより、これまで何も考えずに投票していた人・投票していなかった人の考えが変わるのではないか。
今は言葉で人々を動かす政治家が少ない。仲間内で賛同者を増やしてきた人たちばかり。
本田は小泉進次郎さんや橋本さんを応援しているとの発言もあった。

今の日本はトップが迷っている、悩んでいる。それが国民に伝わってしまい不安に。
経済活動を優先するのか、徹底的にコロナを封じ込めにいくのか。
どちらにするか明確なメッセージが求められている。

また、日本ではアスリートや芸能人が政治について言及することをアンタッチャブルにしすぎではないか、誰が何を言ってもいいじゃないかという話も。アメリカでは女子サッカーの選手がトランプのTwitterに直接コメントしたり、ハリウッドスターが応援している政治家の応援演説をしたりもする。
トップを神格化しすぎる必要はない

Ⅳ.今後の教育について
大学はどんどんリモートに変わってきている。大学はいい、学生がデバイスを持っているしインフラもある程度は整っているから。
私立の小中高もまあなんとかなりそう。
問題は公立の小中学校。インフラが整っていないし、やはり小学校低学年の子達にリモートで教育をするのは限界がある

教育のあり方についても以下のような言及が。
ICTの活用が欧米に比べてかなり遅れている。これが一気に進むのではないか。
ただ、デジタルネイティブの若者は対応できるが、逆に推し進めるおじさんが対応できない問題が発生しそう。
(IT大臣が79歳でかつハンコの文化も守ろうともしていることを若干皮肉っていた)

そもそも旧来型の知識を詰め込む教育を見直すべきだろうと。
基礎的知識・教育は必要だが、そこから想像的に考えて行動する。これが一番大事
webでの授業は自分から情報を取りに行く力がつく。
教えてもらわないといけないのは、何を学ぶべきか、それはどうすれば学べるのかのヒントなのではないか。
実際に学ぶのは誰でもない自分なのだから。

Ⅴ.世界のサッカー、ひいてはスポーツの今後
池上彰から本田へサッカー界はどんな状況かと質問
ドイツはグループに分けて練習を再開しているらしい。
無観客試合を始められるとしたら6月7月くらいと想定される。
ただ、再開してから二次ショックが来るのが怖い
アスリートの価値についても言及。
今の状況ではアスリートは無価値
サッカーに限らず各選手やクラブがSNSで発信し始めたのは良いこと
自分の価値を見つめ直しているのではないか。

Ⅵ.視聴者からの質問
・アジア人差別についてどう考えているか
本田:日本人としての一定の差別は昔から感じている
  しかしそれはお互い様、日本人も意識有無問わず外国人を差別している

・オリンピックについて
来年開始できる?
池上:現時点では厳しい
  コロナに特化した治療薬ができないと、できるのは上手くいっても年内
  かつ、コロナにかからない薬はできても来年
  開催の7月に間に合わせるのは現実的ではない

・アフターコロナで伸びる業界・変わるビジネス
池上:リモートで働ける仕事
   既得権益で動いてこなかった業態
   まだweb化されていない領域
   教育、TV番組のあり方視聴者参加型

・就職活動が不安
池上:この状況でも求人募集をしっかりしている会社を見極めること
   リモートでの活動に対応できることをアピールする

・ベーシックインカムについて
池上:結果としてに日本で大規模な実験が行われる状態(10万円給付)検証する絶好の機会じゃないか。
   この結果を持って判断できたらいいかなと。

・製造業
池上:気付いたら中国任せになっていた=中国が止まると何もできなくなることに気付いた。
   とにかくコスト重視の考え方を変えないといけない。
   日本を守るもの防護服やマスクは質を担保するべき。

~以上~

2. 視聴後の雑感
本田は最初の挨拶の段階で特に質問は準備しないタイプですとか言ってたけど、台本が用意されてたんじゃないかと疑いたくなるほどの流れ。
終わった後に本田がマネジメント会社を通して連絡先を送りますと言ってたから多分初対面。
それでもこのようになる理由は以下かなと思う。
2人とも事前準備の段階で一時間という決められた時間の中でどんな内容にしたいかをデザインし、
話が進む中で時に自分のペースを押し出し、時に相手にペースを与えながら着地点を意識しているということ。

これができる人は少ない。会議が無駄に長引くのも飲み会がダラダラと長時間になるのもこれができていないから。

加えてこの企画をやるにあたってお互いがお互いのことを相当調べているなって感じ。
だからこそ相手がどんな話をしたいのかもある程度想像しながら進められたんだとも思う。

この姿勢は普段の生活にも当て嵌めることができる。
例えば仕事で営業をする際に相手の会社のことを再度徹底的に調べなおす。
今日会う人はどんな人だったかな、何を話せば楽しんでもらえるかな、逆にどんな話には興味がない人かなと確認する。
当たり前のことだし、普段からやっているつもりではあるけど、もう一歩踏み込んで相手のことを知ろうとする姿勢が必要かなと。

それから感じたことは2人ともアンテナの張り具合が異常なんだろうと思う。
池上彰は仕事柄なのかもしれないけど、それでもⅠで言及した本田のブラジル話に何の違和感もなく付いていったのはさすが。
ちなみにブラジル法務相辞任のニュースは今から24時間以内のニュースで本田は知らなかった。アンテナの張り具合が凄まじい。
毎日、今日は東京でコロナ感染何人かな~と速報を待っている自分を恥じた。※ちなみ昨日は103人です
アンテナの張り方というのは自分の課題。特に世界経済。

2人とも自分の意見を自分の言葉で伝えるから周りの人を惹きつけるのだと思う。
2人のように言葉を発せられるようになりたい。

3. 印象に残った言葉3つを抜粋
・本田「自分を含めた若者」 ※若者の選挙への参加についての話をした際
→本田が自分のことを若者と言うとは思っていなかった。ちょっと意外だった。

・池上「日本は常に最悪のシチュエーションを想定しての計画ができない」
→これは仕事しててめちゃ思う。気持ちはわかる。だって最悪の事態なんて想像したくないし、ましてや起こって欲しくないし。
 でもだからこそきちんと想定をしないといけないと改めて思った。

・本田「日本はトップが神格化されすぎ」 ※アスリートや芸能人の政治への発言についての話をしている際
→これ政治だけでなく、企業でも当てはまるんじゃないかな。
 特に大企業。もっと誰もが意見を発信していかないいけない。

長くなり過ぎた。
次回はもっと短い内容でいきます。
それから本田のこのシリーズは多分まだあると思うので、発表されたら宣伝します。

https://xazh96fo.paperform.co/
1時間¥1,000(税抜)、安いでしょ??

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