igawa taku

f li

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最近の記事

e/w

 東京に永らく住み、人間になる過程を過ごしたので、魂半分東京にあるような気がしている。郷愁もある。東京と地元である滋賀の行き来を人よか数しているので、だんだん近く感じるようになっていき、今や滋賀に居ながら、どこか東京の外れにいるような気さえする。  自分は滋賀の、どちらかというと南側の出であり、そこは京都/大阪に仕事を持つサラリーマンがローンを組んで家を買うような新興住宅地だ。そこに連綿たる文化はない。経済規模に沿った自然発生であり、それは東京に近しい。だから東京が落ち着くの

    • cwq

      今日は遠ざけていたことをひとつ始めた。案の定蓋をあけてみると先には重苦しい道筋が。背中を正すよか、欲望に駆られるイメージを浮かべたい。 近頃うんざりした気持ちになると、チャールズミンガスの「the black saint and sinner lady」をきく。豊かに重なっていながらも、ソロでは一閃きらめいて、良い音で、、矢継ぎ早に、乱暴なほどに軽やかに、励ましの声をかけられているような気持ちになる。

      • ipt

        「最低限のやるべきことだけを終えて土日が終わっていく、何もできていない」というようなことを書こうとして、pcを鞄から出して机に向かったけれど、うーんと考えると、田んぼの焼けるのがいい匂いだなと思えるくらいには自分は恵まれていて、後はやるだけだった。他者と自分が当たり前に異なることや、世界が落ち目で強欲老人の好き放題であること、そうしたあらゆることを言い訳にしないこと。面倒に思うことこそひとつから積み始めること。部屋がゴミだらけじゃだめだってこともあなたが教えてくれたのだから

        • 20230826

          TEHOMで演奏した 極めて演奏しやすく 去年来た時も無心で 火がつくように演奏できたが 今日もそうだった TEHOMには何かある そして menow インピーダンス グレープフルーツフルフラット バラナンブ 共演みな凄かった 昨日まで膨大なタスクを思い 手が追いつかず 何もかもを取りこぼしているような 苦しい気持ちに見舞われていたけど なんだか生き返ったようだ

          1/22

           一面のススキ、茎と穂が織る景色、黄金、茶色、繁栄であり豊穣であり、干からびてもいる。遠くに山の稜線、グラウンド、橋の等間隔の街灯、誰かの家の灯り、その中で人が息をし、会話をし、あるいは無視が行われ、営みおし進んでいく。冬の光、夏の光。ここ3年くらい、近所の風景を見続けている。何度見ても綺麗に思うし、懐かしく感じる。いい匂いがする。ずっとここにいられるのは贅沢だ。代え難いことだ。

          1/6

           年末年始はとても年末年始だった。つまり忘年会に行き、親に会い、初売りにいった。ゲームを買った。旧友ふじつーと食うだけ食い、夜中に車を乗り回した。年末年始だった。クタクタだ。来年も同じようであれば、年末年始はがらんどうな休みではないことを心得ておきたい。  大みそかには録音をした。夜、外で練習していたら、余りに周りが静かで、これは録音だと思い立ち、宅録機材を台車に乗せゴロゴロと押していった。セッティングが終わったら、除夜の鐘が鳴りだした。きっと今後も録音で「除夜の鐘待ち」をす

          1/2

           言わない方がいい本音を満ち満ち湛えながらも、生活は続き、いいこともあり、こんな穏やかな休みの日々を過ごすことができる。俺には勿体無いなと列の前に並ぶ家族連れをみて思う。  俺は何もなく、かつ何もないことにかまけている。ありもしないものを追いかけて、探究した気になっている。傷つけたくせに被害者面している。  みんな幸せでいてほしい。

          11/20

           遠出から戻り、みっちゃんと練習のち雪崩れ込んだ土日。惰眠を貪りに貪る。反面、ヘンな時間に眠気が襲ってくる。寝ることへの疲れがかえって出るような、うまくチューニングできていない。  土夜は這い出して、ナノでゆ〜すほすてる企画。初めてみたThe Faxが驚く程かっこよい。メロディを沢山含む、豊かな音楽だった。ゆ〜すも相変わらず全方位かっこよい。初期曲で始まるのも、新曲にもグッときた。ザッキーのハット捌き。江川くんがbig muffを踏んだ時のビー!!というノイズ。この全てが台無

          11/16

           準備したことは成功し、喝采。嬉しい。  折角旅先だし、夜の散歩でも、誰かと晩飯でも、ライブでも、と思いついていたが、結局ビジホでぼーっと過ごしている。これはこれでだけど、最近やらない方に舵を切りすぎか。きっとただでさえそうなっていくから、動けるうちに無理するくらいに。自分の音楽は、音楽以外の時間が作る、とも思うけれど。  何だか背反することをつらつら並べて、寄せては返すだけ、みたいな文章になってしまった。ただ、その通りだ、結局はここにいる。土井玄臣さんが「どこにいてもここに

          11/15

           出先のビジホで湯船が溜まるまで。出向いて仕掛けるということだけど、間に合う程度に取り組んでいる。この歳になると溢れるほどは手に持たない。意識して拡張していくことだ、とも本気で思うが、当たり前のことを大げさにはしたくない。ここの最寄りスタバは居心地がよい。東京は本当に何の匂いもしない。  昨日はBig Theifだった。ひとりのひとから、皆の物語が。火が。どれだけの気持ちが、時間が、手間が、総じて人生、、、が、、あの音楽にかかっているのだろう。途方もない。人が命を燃やしてい

          11/6

           相変わらず光が強く、最低限より少し下を潜った暮らし。やるべきことをやってない。やりたいとまた思うまで放置している。歌うことだけしている。昼だったので橋の下の日陰で歌う。もっぱら曲を作っていた。  練習場所の土手は定期的に草刈りが入り、綺麗に裸にされる。葉がズレる音、虫の鳴き声のない、ノイズレスなひと時は不気味に快適だったが、昨日みると鬱蒼としてきていた。ススキ、草、木、蔦、花。クヨクヨする訳でもなく。  

          11/4

           最近晴れた日は日差しが痛くて目を開けていられない。カーテンを閉じきってギターを触ったり、微睡んだりして、日が暮れてきたらせっせと動き出す。優雅なもんだなと、慌ただしく家族と暮らす人の事を思う、自分にはできそうにないだろうか、できなきゃいけないか、多分できるとかそういう事じゃない。こういうことを考える時点で、何かを遠ざけてしまっている。投げ出した分際で、余裕あるようなフリをするな。  夜に散歩。少し歩くと灯りのない黒ベタ塗りの田畑に出る。先日バカミタなっちゃんが「滋賀は匂いが

          10/28

           開きすぎたようで自然に閉じていた。風が冷たくなり、あらゆる事を思い出す。近所の湖沿いを自転車で走って、全てが広く間を取られている街に、いつかの谷保の景色を重ねた。向き合いかねて逃げ着いた途中の場所。宅配の拠点に荷物が運び込まれ、また運び出される。川は流れる。バスが辿り着き、朝になると出ていく。  会いたい人たちは賢明で、真っ直ぐ何かを見ているようだった。甲斐の無い自分にはもったいない程に、彼らが力を込めている様を、音楽をきいた。黒い渦のようでも、火の粒のようでもあった。底を

          Profile Songs Vol.3

           In Rainbowsのツアーを友人たちと観に行った経験は忘れがたい。10/1 だったようだ  15stepsがはじまり、おわり、粛々とタムが用意され、there thereがはじまる。national anthemで加熱していく。。大好きなnude、house of cards。the bendsも忘れられない。青白い光の中、最後のidiotequeが終わり、ぼーっと立ち尽くした。三善はvideotapeが良かったと言っていた。nudeの歌詞がプリントされたTシャツを買

          Profile Songs Vol.3

          No Place To Hide

          肝心の自分の曲について。 この曲は3年程前、音楽やり直そうと考えてたときに作った。その時点での自分の持ち曲には歌い上げる、叫ぶ、大きい会場映えする曲が無かった。「有名になる」ことも視野にいれて、また挑むに際して、そういう曲を作りたいと思った。 構成はバースとコーラスだけ、メロディで持っていく普遍的な曲にしたかった。世界に轟くUSポップスのヒット曲は須らく単純で、かつしなやかに設計されているように思えた。後からブリッジのコード進行を追加したけど、最初は4つのコードの循環だけ

          No Place To Hide

          Profile Songs Vol.2

           第二回は阿部芙蓉美さんの"空に舞う"。大好きな曲で、昔から大事に聞いている。「擦り切れる程きいた」みたいな愛し方があると思うけど、そうではなくタイミングを選んでじっくりきいている。サビのメロディをきくと、ずっと昔から知っていたような、変な懐かしい気持ちになる。夏の曲がいいかなと考えたときにこの曲を思い付いた。  取り掛かると難しかった。キー決めるのも、練習も、録るのも、難航した。メロディひとつとっても自分と違うやり方だなと感じて、面白かった。この曲は阿部さんの作曲ではなく

          Profile Songs Vol.2