いまこそ文通コミュニケーションじゃない?
現代というのは情報が圧縮、細切れにされて濁流のように流れていく時代だ。これはコミュニケーションにおいても同じで、文字でのコミュニケーションもなるべく短くわかりやすく、テンポよくする技術が求められている。
例えばLINE、Twitter、Instagramなんかのメッセージ機能でいきなり長文のメッセージを送ったら「こいつ大丈夫か?」と思われること必死。マッチングアプリで最初に長文メッセージを送ると、もうそれ以上メッセージは返ってこなくなるだろう。
これはサービスの性質上しょうがないことだ。こういう多数のユーザーに使われるサービスというのは一番低いレベルの人でも使いやすいようにできている。日本人の大半は長文を書けないし、読むのも大変だし、めんどくさいのだ。
とはいえ、この短くシンプルなコミュニケーション方法を求められると人は深い内省に入る機会が失われ、相手との心の交流も失われるようになる。コミュニケーションが表層的なものになりやすく忙しくなりすぎる。
そこで最近自分が気になっているのが「文通」というコミュニケーション方法だ。文通コミュニケーションの特徴として以下が上げられる。
・長文
・届くまでの時間が長い
・送り返すまでの時間も長い
・非同期性が高い(自分のペースでコミュニケーションを取れる)
実は忙しすぎる現代人には、意外といいコミュニケーション方法なんじゃないかと思う。これは紙とペンでやらなくてももちろん良くて、デジタルでもそういう仕組みを作っちゃえばいいのだ。こういうブログサービスでも相手と合意が取れていればできるだろう。
それこそ別にガラケー時代のメール文化に回帰してもいい。あの頃はそれぞれ長文メールを送り合って、一日一通のコミュニケーションでも割と普通だった。あの頃のペース、濃さのコミュニケーションにそろそろ戻ってもいいんじゃないんだろうか?
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