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好きな言葉は、LET IT BE、でしょうか

「好きな言葉は、LET IT BE、でしょうか」に本当か?意味わかってるか?と突っ込んだのはかなり前な気がするんだが(秋篠宮はビートルズヲタガチ勢説あり)、
いつも強引に運だけで潜り込む(というか、基本姿勢は「俺が観ないで誰が見るわけ?」と言う志村けん学生時代のビートルズ来日公演ばりの傲慢なもの)劇場試写会もスケジュール合わずで無理、GET BACKの時から何度退会しようかと思っていたディズニープラスで視聴とあいなりました。

あの陰鬱な光量少なめ映像に比べあっさりくっきり観やすめですね。ビートルズ界でアンタッチャブルな存在だったこの映画を公式に観れるのは普通にうれしい。
こんな短かったっけ?と思うのは3分割7時間超えの"Get back"のせいかもしれない。

あれですね、ビートルズ解散間際、これが記録として残っていたわけで、「さぁ、やるからにはちゃんとやろう」と言うポール、「いやまぁ、オレたち延々やってきてるんだからさ、いざやろうとしたらライブ一本くらいは出来るんじゃない?っていうか今あんまビートルズやる気にならないなあ」と言うレノンさん、「俺、一応ビートルズなんだけど?なんでこんな立場低いわけ?俺いなくなったら大変よ君たち?」と言うジョージ、「みんながやるならやりたい、でも俺これから映画出演あるからスケジュールは守ってね」と言うリンゴ、
の本当はライブショーを撮影するはずだったけどジョージがいやだっていうからなあ、
とりあえず新曲含めたリハやろうか、っていう導入部から、だんだん例の屋上ゲリラライブに焦点が当たってきて、スタジオも寒々しい映画スタジオから自分たちの事務所の下にあるスタジオ(とも言えなかったが。全く未完成で結局アビーロードからモービルのレコーダーを持ってきたはず)に移って、
たまたまリトル・リチャードの仕事でロンドンにいたビリー・プレストンも呼んで、誰か来るとビートルズでいなきゃいけないから、その効果で若干リハも進んで(レノンさんは結局屋上コンサートまではやる気なし。しかし屋上ライブでさすがの存在感を発揮、ただし歌詞は覚えてない)、という経過をすっ飛ばして情報量の圧倒的に少ないこの90分ぐらいの映像で「ビートルズの末期」を語っていたわけで、おのおのの想いも含めて非常にややこしいことになっていたのは確かだと思う(ヨーコが一番の原因だ!とか。まぁ確かに遠因的にはなきにしもあらずだが)。

"GET BACK"を先に公開して、「いや、まぁ諸般事情ございまして、こういう事だったんですよ。バンドって難しいね」の説明からの"LET IT BE"公開、という流れはとても正しかったと思うし、
あんなメシ食ってんだかリハやってんだかわからないような映像と映像よりも莫大なボリュームのテープをどうにか処理したんだから、この映画をレストアするのはそう難しくはなかっただろう。

ビートルズの作品のアーカイブをレストアする、というのがいつまで続くのか果たしてわからないけど(映像でいうとMMTとか)、毎回楽しみだし、毎回観てはああだこうだ言って、こんな一銭にもならない長文書くのも楽しいので、
引き続き何卒よろしくお願いいたします、という気持ちです。

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