如意宝珠のこと1

こんにちは、加藤拓雅です。
今回から、数回に分けて「如意宝珠」について書いていきたいと思います。

さて、如意宝珠とは何でしょうか?
これは、お地蔵様や観音様のお像が持たれている、玉ねぎのような形の珠がありますが、この事です。

インドの言葉(サンスクリット)ではチンターマニ(Cintāmaṇi)と言います。
思うままに願いが叶う珠という事で、意訳して「如意宝珠」と呼ばれています。

これは、龍の体内にあるとも言われます。
そう言えば、『竹取物語』でかぐや姫に求婚した貴公子達への難題の一つにも「龍の首の珠」というものがありました。
これも如意宝珠でしょうか。


こうして書いていますと、「なんだ、御伽噺の魔法の玉か」と思われるかもしれません。
しかし、前近代においては、大切な事柄は往々にして、象徴、寓話によって語られる事が多いのです。

如意宝珠もまた、しばしば、仏法、真理の象徴として扱われてきました。
つまり、如意宝珠がどのように描かれるか、ということを見ることによって、真理をどのように表現するのか?ということが理解できるわけです。


次回は、如意宝珠と密接な関係を持つ、仏舎利についてお話しします。


====================================

加藤拓雅

京都の楽器店「月光堂」の3代目。

幼少期より思索と読書を好み、学生時代の蔵書五千冊。

特に神話、宗教、歴史書を愛し、龍谷大学で仏教学を専攻。

修士課程を終了後、老舗和菓子屋に就職。

29歳の時、弟が急死。

人生を見直すため、真言宗で修行。

僧侶として9年間勤める。

退山後、「日常生活に活かす仏教」をモットーに、「だるま文庫」の活動をはじめる。

京都の町家ちおん舎で「続かない人のための瞑想会」を毎月開催。

京都と東京で「瞑想・仏道講座」を開催。

同じ想いの横田氏と出会い、「エア寺院」の活動をはじめる。

それは、楽しく、わかりやすく。

しかも「誰でも、自分の心に気づいて変わっていく瞑想会」。

「実際に役立つ」を大切にしており、

仏教の実践体系、六波羅蜜の体験を行っている。

楽器店では、音と瞑想、六波羅蜜を活かした経営を実践。

リュートなど古楽器、クラシックギター、アコースティックな楽器を中心に、

地域の音楽活動の拠点となる場作りを行っている。

====================================

「私が考えていること」

私はこういう夢を持っています。

瞑想・仏道を"実践"する人が普通になったら、もっと住みやすい社会になるだろう。

瞑想を活かす人が増えたら、

もっと仕事や家庭を良くする革新的なアイデアが出てくるだろう。

感性が豊かになるから、見た目にもお洒落で素敵な町になるだろう。

気の利いたレストランや、楽しい音楽や、美しい小説が増えるだろう。

自利利他

自分と社会の調和ができる人が増えて、暮らしやすい社会になるだろう。

良いリーダーも多く出るだろう。

かつて、日本の歴史上、様々な芸術・文化、そして美的な生活をを生み出したように、

様々な政治家や哲学者を生み出したように。

そして、そのためには、大それた社会革命を起こそうという必要も無い。

難しい理論を覚える必要もない。

例えば、

朝に掃除をして、お経を唱え、静かに座る。

今日は嘘をつかないでおこう、悪口を言わずにおこう、と心がける。

日々の仕事が社会を良くする事につながっている、菩薩行と感じて行う。

それだけで、社会が変わる。

そのために、瞑想・仏道を実践する仲間との場作りが大切だと思います。

同じ思いの方と集まれるととても嬉しいです!

【加藤拓雅のメールマガジン】

もっと仏教について知りたい方、メルマガを購読ください↓

https://resast.jp/subscribe/44606/1343927


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?