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クローン病の記録14「新しい病院と栄養指導」

今のところ、症状に劇的な変化がないので記録することは少量。
新しい環境にうつったので、違う病院に通院し始めている。

特に、病院でうけた栄養指導がとても有意義だった。
健康な人でも役立ちそうな指導がちらほら。

正しい知識を持った人の一次情報に触れるのはとても大事。

どうやら重症度のわりにストイックに食事療法していたらしく、食の大航海時代が訪れそうな予感。

食事療法

薬物療法はあくまで対処療法で、症状をださないためにも食事療法はかなり大事。要するに「暴飲暴食だめ絶対」といった具合。

もちろん、重症度や個人差で食べる食べれないといったものがある。
こればかりは、人体実験のように自分で試して自己理解する必要がある。

私の場合、今のところ、「これは食べると腹痛・下痢になる!」といった食べ物はないという不思議。

身近にクローン病の人がいる、という方は下記のパンフレットがよくまとまっているので、食事療法の部分だけでも読んでみると理解が深まりそう。

栄養指導、軽症患者の私の場合

狭窄なし大腸型の軽症患者である私の場合、最近の食事パターンは下記の通り。鶏、豚、牛肉は食べず、主菜は魚ばかり。だって、魚おいしいのだもの。

朝:魚料理中心に副菜と味噌汁などのスープ
昼:エレンタールとおにぎりといった軽食
夜:帰宅時間が遅くなければ魚料理、遅ければエレンタールのみ
※エレンタール = 栄養剤

実際に栄養指導をうけて、栄養士の方と話してみて、症状のわりにストイックな食事をしている、と教えてもらった。脂質の少ないささみといった肉類をとっても良いよ、とのこと。

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複数ページ、びっしりと書きこんでもらった冊子

いつも疑問に感じた食事のあれこれを質問できて、解決できた。
疑問に解決した内容をかいつまむと下記の通り。

ヨーグルト類は食べても問題ない。むしろ、乳酸菌やビフィズス菌が腸内環境を整えてくれる。それに合わせてヤクルトも飲むとさらに良い

・体調が良いなら20gまでのアルコールを目安にお酒を飲んで良い。

・脂質が高めな肉類、カフェイン、アルコールを摂取する際は先にお腹に何か入れておいてから食べたり飲んだりすること。空きっ腹にいれると消化器官に負荷がかかる。

・トランス脂肪酸の多いもの油は控える。調理用油には消化吸収の優れる中鎖脂肪酸を含むものにする。たとえば、ヘルシーリセッタ、MCTオイル、ココナッツオイル。

・エレンタール1包には15gのタンパク質が含まれていて、グルタミンが配合されている。なので、それとBCAAを組み合わせて摂取すれば、筋肉を鍛えるなど、相乗的に良い効果がある。

かなり知らないことが多かったのでとても参考になった。

結局、バイオ製剤をつかうのかどうか?

まずバイオ製剤は、潰瘍性大腸炎やクローン病をふくむ炎症性腸疾患(IBD)の原因の1つとなる自己免疫の働きを抑制するというもの。重症度によって、随時使っていき、寛解(症状が治っている状態)をめざすというもの。

特にクローン病の場合、消化器官全体(口から肛門まで)に症状が広がる恐れがあるから、最初からきっちりとバイオ製剤で抑え込む、と聞いていた。

クローン病とわかってから3つの病院...入院した大学病院、自宅療養中に通院した病院、今回かかり始めた病院...にかかってきた。

入院した大学病院
「バイオ製剤は今後つかっていくだろう」
自宅療養中に通院した病院
「重症度はそこまで高くないからステラーラを使っていきましょう」
今回かかり始めた病院
「重症度高くなさそうだから、急いでつかう必要はない」

と、てっきりバイオ製剤が始まるのかと思ったらそんなこともなかった不思議。

バイオ製剤のメリット・デメリットはざっくり下記の通り。

メリット
・長期寛解の実現
デメリット
・薬価が高い
・定期投与する必要がある

難病医療助成制度があれど、デメリットを見れと重症度が高くなければ乗り気がしない。使った方が安心感はあるのだけれど。

結局、まだバイオ製剤はつかわないようだ。

おわりに

大まかな治療方針はどのIBD患者も変わらないけど、個人差の大きい病気だと実感する。

そんな今日の夜ご飯はカレーにしよう。

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脂質30%カット、ルウ20gあたり脂質5.7gだけど
普通のカレールーより圧倒的に少ない脂質量、神アイテム


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