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美人姉妹の弟の苦労9

家に帰るとまだ誰も帰ってきておらずエアコンをつけカバンを投げ捨てリビングのソファに沈む

〇〇「極楽だ〜」

その一言を放つと一気に意識が落ちる

史帆菜緒「ただいま」

鈴花の告白とみれる場面を2人で見て一緒に帰宅する姉妹

史帆「あれ?」

菜緒「返事ないね」

顔を見合わせリビングに入る

史帆「ありゃ」

菜緒「おつかれさんだったのね」

ソファで眠る末っ子の寝顔を見て微笑む姉達

史帆「カバン投げ捨ててるし」

菜緒「一緒に寝よ」

史帆「いいねぇ」

末っ子の近くで寝そべり一緒に寝る

ーーーーー

1時間後

〇〇「…ん、落ちてた〜」

ソファから起き上がると

〇〇「何で姉ちゃん達ここで寝てるんだ?」

姉達の気持ちが分からない末っ子

〇〇は姉達の肩を揺らし起こす

〇〇「史帆姉ちゃん、起きて」

史帆「なぁに」

〇〇「菜緒姉ちゃんも」

菜緒「…まだ寝てる」

〇〇「相変わらず寝起き悪い人達だ」

史帆「あんたに言われたくないわ」

〇〇「起きたのかよ」

菜緒「ツンツンしてる男はモテないぞぉ」

せっかく起こしたのに弄られる末っ子

〇〇「もーめんどくさーい」

史帆「はーい、ごめんね〜うざかったね〜よしよし〜」

抱きつかれよしよしされる

〇〇「やめて離して、ご飯作って」

菜緒「せっかくだし3人で作ろ?」

〇〇「菜緒姉ちゃんが言うなら」

史帆「あーちょっと待って!何で菜緒には素直なのに私には…う…なんでぇ…」

菜緒「〇〇泣かした」

〇〇「え、俺?」

史帆「何で私には冷たいの!ツンツンしてくるの!嫌いなの?」

菜緒との差に泣き出す史帆

〇〇「嫌いじゃないし寧ろ好きだから泣かないで」

史帆を泣きやまそうとするが睨まれたまま変わらない

〇〇「ごめんね」

史帆「嫌だ」

助けを求める様に菜緒を見るとハグのジェスチャーをされた

その指示に従う様に史帆を優しく抱きしめる

すると史帆も背中に手を回し抱き合う

〇〇「許してくれる?」

史帆「嫌だ、満足するまでハグしてないと許さない」

15分程すると満足したのかいつもの笑顔に戻り3人仲良く晩御飯を作るのだった

晩御飯、風呂と終わり全員リビングで寛いでいると

〇〇「姉ちゃん達今日も告白されてたね」

史帆菜緒「え!?見てたの?」

〇〇「職員室寄るついでに見た」

菜緒「最悪だ」

テンションが明らかに下がる菜緒

史帆「なんか恥ずかしいな」

逆にテンションが上がる史帆

〇〇「姉ちゃん達モテるからなー」

菜緒「そんな事言う〇〇も」

史帆「鈴花に告白されてたじゃん」

2人の口から衝撃的な事を言われ固まる

〇〇「は?」

菜緒「大丈夫?」

〇〇「えっとーあれって告白だったの?」

〇〇の発言に史帆と菜緒は顔を見合わせる

史帆菜緒「えーー!!」

史帆は〇〇の襟を掴み前後に揺さぶる

史帆「な、ん、で、き、づ、か、な、い、の!」

〇〇「首!首もげる!」

菜緒「鈴花さん可哀想。結構頑張ってたのに」

史帆「まあ気づかせて良かった」

菜緒「何も言ってなかったら気づいてなくてそのままだったもんね」

史帆から解放され顔が真っ青の〇〇

〇〇「うっぷ、、」

史帆「吐くならトイレ行ってよ」

〇〇「自分でやったのに、、理不尽だ」

史帆「なんでこうも鈍感なのかな!」

前屈みの背中を叩く

史帆「鈍感でバカなのに何でモテるんだ!」

〇〇「痛い!痛いから!」

菜緒「それで〇〇はどうなの?鈴花さんの事」

鈴花の本心が分かった〇〇の気持ちを伺う

〇〇「そ、それは//」

史帆「え!?好きなの?」

〇〇「好きかどうかは分かんない昔から良くしてくれる友達のお姉さんとしか見てなかったから」

史帆「そっか、まあ、無理もないね」

菜緒「多少は意識した?」

〇〇「まあ、言われたら意識しちゃうかも」

頬を掻きながら恥ずかしそうにする

菜緒「そっか」

史帆「おーアオハルしてますな〜」

〇〇「姉ちゃん達モテるんだから付き合えばいいのに」

史帆「好きな人がおらんもーん」

菜緒「史帆ちゃんに同じ」

〇〇「モテるのに勿体ねー」

史帆「〇〇がそのアオハル欲求を埋めてくれるから大丈夫だからさー」

腕に抱きつく史帆

菜緒「私達の1番目の彼氏〜」

史帆に続いて余った方の腕に抱きつく

〇〇「これは大変だー」

史帆「酷くなーい?」

菜緒「彼女に不満あるの?」

姉彼女2人に絡まれる〇〇であった

〇〇「あーめんどくさー」

史帆「彼女に面倒くさい禁止!」

菜緒「罰としてアイス!」

〇〇「えーー」

姉彼女にアイスをせがまれるのでした

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