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ZORN横アリ『汚名返上(無題)』感想

セトリだけを元に、思い出しながら感想を書きたい、、
思い出しながら書いているが故に、
事実とは異なる箇所もあるかもしれないので、ご了承願いたい。
今回のZORNさんの横浜アリーナワンマンライブ、ZORNさんの「絶対に汚名返上してやる」という想いが伝わってくる、素晴らしいライブやった。。。

IMG_8453のコピー

ちなみに席はここらへん、、、
いや近すぎやん!!!!!ZORNさんのライブ史上最高の席だった。
ぶち上がりですこれは。

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話が変わるが、数日前に愛知県常滑市で開催された、HIPHOPフェス「波物語」の炎上がとても悲しかった。(誰が悪いとかは置いといて、)僕の好きなラッパー達が、僕が大好きな音楽が、ひとまとめにされ、叩かれているのが本当に悲しかった。
故に今回参加するのは、とても複雑な気持ちだった。
「参加者はルールが守ってくれるだろうか、、ラッパーも観客も騒ぎまくって、見ていて悲しくならないだろうか、、」
そんな僕の気持ちとは裏腹に、入場者にもれなく配られるサイリウムと不織布・All my homiesマスク。公演中にたびたび掲げられる声出し禁止、マスク着用厳守、講演を中断しての二度の換気タイム。
ZORNさんたちのルールを守り、HIPHOPシーンを守るという強い心意気を感じて一安心。てかHIPHOPのライブでサイリウムとか斬新すぎやろ、思わず笑っちゃう様なアイデア。ZORNさんたちのそういうとこも大好き。

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第一幕

講演が始まると、会場に響き渡るLOSTの重低音。カーテンの向こうから聞こえるZORNさんの力強い声。しょっぱなから僕の心も掴まれた。安らぎは爆音の重低音。
2曲目になり、keep it real のビートが流れる会場。
ZORNさんは「シーっ」と言わんばかりに人差し指を口に当てながら現れた。ZORNさんが何としても会場に声を出させまいとしているのが伝わった。嬉しすぎて、二曲目にして既に泣いてしまった。恒例の「立てええええええええ!!!!」から観客が一斉に立ち上がり腕を振る。大好きな人・大好きな音・大好きなオーディエンス・大号泣のわし。(きもい)。

barswarsはマジで好きだった。(多分この記事、マジで好きとかそんな語彙レベルしか続きません)拡声器でhook歌うの、画期的すぎない!?少なくとも俺の知ってるHIPHOPライブじゃ見たことないで!?てか合いすぎちゃう!?AKLO BACHLOGICとともにhands upで援護射撃するわし。

曲が終わると鳴り響くshinkoiwaのビート。(あれ、、ここ新小岩だっけ、、)横浜アリーナが一気に新小岩と変わった。shinkoiwa相当好きだから、もう感激です。

そっからは怒涛のno pain no gain 百千万(Remix)。正直客演をめっちゃ期待してもうた。ソロだったけど、、で!も!大満足なんよ、、結局ZORNさんが1番好きなんよ、、てか、初めての百千万でめちゃくちゃテンション上がった。本当は「リヴァイ兵長ー!!!!」とか叫びたかった。

そして、百千万が終わったと思ったら、まさかのバックスクリーンにリヴァイ兵長(顔面ZORNさん)が現れて、思わず爆笑。この人やっぱふざけてる(いい意味)。大好き。
我らが兵長がバックスクリーンで怪獣をバッサバッサ切り倒しながら、始まったのはKill'em all。映像おもしろすぎて食らった。殺られた。ありがとうございます。
その流れで始まったwonder Infinity。イントロかかった瞬間うっわあああああああって食らいました。リアクションデカすぎて絶対きもかった。
国枝慎吾選手金メダルおめでとうございます〜〜〜!!!!
ZORNさん、生で聞かせてくれてありがとうございます〜〜〜!!!!
正直初めて聞いた時からZORNさん自身のことを歌ってると思ってました。
「世代交代 先輩後輩 関係ねぇのが絶対王者」
「ドン底すら絶好のチャンス」「ふさわしくねぇNo2」
「俺は最強だ座右の銘」
ライブで聞いて確信しました。
これ、ZORNさんのことを歌った曲や。(※誇張した想像)

ここでMCが挟まる。(以下うろ覚えのMC)
ZORNさん「今回のライブタイトル何かカッコいい四字熟語にしようとしましたが、一球入魂とか一刀両断しか思いつきませんでした。
そうしているうちに締め切りが来て、仮タイトルである「無題」としました。しかし、誠に勝手ながら、今この瞬間からこのライブタイトルを
『汚名返上』とさせていただきます。」
この瞬間、意味を察した会場全体から凄い拍手が。そう。「波物語」で世間的にHIPHOPに対して付いてしまった『汚名の返上』なのである。
僕は本当に嬉しかった。大好きなMCからそんなアンサーを聞けて、今日ライブに来たことも、HIPHOPが好きなことも全てが救われた気持ちになった。ZORNさん、本当にありがとう。
会場が一体になり、真っ直ぐZORNさんの言葉を聞いているのを見て、観客全員のlife storyにHIPHOPが刻まれていると確信した。

そしてMC明けにはWalk this wayDon't Look Back。振り返らずに歩き続けるというメッセージを感じた。毎回Walk this way の直前に挟まるラップが好きなんよな。Don't Look Backの「横アリって書いた予定表」のリリックに胸が熱くなる。

そして、第一幕最終曲がSaves me
この曲を聴きながら、HIPHOPを好きになってから救われたと思える場面がたくさんあったなと実感した。

第一幕はいわゆるゴリゴリオラオラノリノリHIPHOP。
ZORNさんのゴリゴリに硬い韻のパンチを食らいまくった。
ここで換気タイム。

・・・

第二幕

まさかのオーケストラ登場。
僕はオーケストラを観に来たのでしょうか。オーケストラによる、座って聞くライブが本当に斬新だった。LOVEツアーの時には味わえなかった迫力の音(特にバイオリン)が堪らなかった。アレンジもすごかった。

Inlove yourselfのバイオリンいかつかったなぁ〜、、、love yourselfのビートで、指揮者が振りに合わせての、「てれれれてれれれ」のバイオリンがめっちゃくちゃカッコよかった、、、

かんおけの相変わらずキレキレの早口もだけど、あのビートがオーケストラアレンジされているのが、意外にも合うのよ、、
その次は大好きな新しい日々。個人的にBrand new dayよりこっちのビートが好きなんです。いや〜泣きました。この曲にはたびたび励まされる。
「元気を出せって言ってんだ」は、自分が言われている様で、すごく元気が出るのよな、、もともとオーケストラアレンジされているのもあって、めちゃ合ってたし、コーラスの迫力もえぐかった。
終わってからは、フリのMCからのシャウエッセン。いやもう大好きな曲なのよ。本当に大好きな曲でめちゃくちゃテンション上がったのよ。でもなんでだろう、、、
ここは、バックスクリーンのめっちゃうまそうなソーセージの調理シーンで笑ってしまったのよ、、、笑
ですが、そんな演出をしてしまうところも好きすぎる。(ここまで全肯定ここからも全肯定)

娘さんへのLetterと奥さんへのMy Love
2曲とも泣いてしまった。
トラックも曲も優しいLetter。
イントロだけで、こっちは感極まってるというのに、
風呂に入れる、隣で寝れる、髪に触れる、手を繋げるの部分を歌い終わった後にボソッと、もう全部出来ないなって優しい笑顔で言ってたの、
お父さんとしてのZORNさんの優しい一面と、どこか寂しそうな一面を見て、思わず泣いてしまった。曲終わりのイントロで、娘さんと遊んでいるシーンのMVを流すなんて反則や、、
そしてMyLoveですよ、、
何ちゅう素敵な奥さんなんだろうか、、リリックがもう全部大好きすぎる。
「俺はな、お前に憧れてんだよ」って奥さんのことリスペクトするリリックがたまらない。

この後はライブ恒例の葛飾ラップソディー柴又の夕焼けコンビ。圧倒的チル感が終わった瞬間、まさかの震エテ眠レ!!
斬新なアレンジだった、小説ごとの盛り上がりがたまらんかった。。
震エテ起キタ。。

そして、My Life
一本道行くのがHIPHOP。
ZORNさんをZORNたらしめた名曲。

Mylifeが終わり本日2回目のMC。(以下めちゃうろ覚えのMC)
このオーケストラが名門進学校なら、
HIPHOPは、名前さえ書けば入れる夜間通信制高校
だから、どんなに頭が悪いやつでも、誰でも簡単に入学することができる的なことを言っていたような、、
このMCもめちゃくちゃ食らった、、
要は、「犯罪をしていても、東大に通っていても、何も取り柄がない人でも、どんな人でも一度マイク握ればHIPHOPできるんだよ」っていうZORNさんからのメッセージに感じた。
それに加えて、
あの日(波物語)、僕の好きなラッパーもいましたが、HIPHOPはどんなどん底でも力に変えることができるみたいなニュアンスのことをZORNさんが言っていた様な、、、
そうなんだよね、、波物語炎上したけど、間違いなくあのステージに立ってたのは僕が大好きなMCなんだよ、、、
ZORNさんの、HIPHOPシーンに対する熱い想い、救われた、、
そして、ZORNさんが小六での引っ越しを経て道を逸れたという話の後、
このまま犯罪をする大人になるか、マイクを使って真っ当に生きるかの二度目の分かれ道で、僕はマイクを持つ方を選びましたと(かなりうろ覚え)話をしてくれた。

ZORNさんのおっしゃる通り、
HIPHOPはどんなマイナスもプラスに変え、
聴いた人を救ってくれる音楽だと、僕も思います。

ここで、第二幕最後の曲、家庭の事情
このMCの後だと、リリック1つ1つが胸に刺さった。
悪や荒んだ家庭環境とは疎遠だった自分でも、リアルに鮮明に浮かぶZORNさんの人生。
My Lifeとは対照的な、絶望的な過去。
そんなZORNさんが大人となり、親に感謝するこの歌、涙無しには聞けなかった。(今思うとわしライブの始まりからめっちゃ泣いてる)
「親だって完璧じゃない人間」ってリリックが響く。

第二幕は第一幕に対して、ZORNさんの代名詞である生活感のあるラップで構成されていた。そんな中、My Lifeの直後に家庭の事情をやることに意味があったと思う。また、ZORNさんみたいな前線で活躍するMCが、こんな曲数をオーケストラでやるってことが、珍しい試みだし、面白かった。最高。

てか途中どこか忘れたけど、オーケストラのおじさんにリュウジって絡むシーンめっちゃおもろかったよね。「昨日売れた?気をつけろよ」って(笑)

二度目の換気タイム。
友達と、これワンマンっぽいね、なんか話したりして、、

・・・

第三幕

休憩が終わると思ったら画面に映る世界一イケメンのパパのムービー。娘さんに優しく語りかけるZORNさんを見てうっとり見惚れてしまった。

映像のZORNさんが観客を見つめてひとこと「ちょっと暗いんで、電気つけて貰っていいですか?」

待ちに待ったサイリウム点灯。オラオラした人も誰もがサイリウム持ってる光景がいい意味で面白かった。

恐竜図鑑を娘さんと読むZORNさんの映像が流れる

ZORNさん「これは?」
娘さん「ステゴザウルス!!」
俺(おぉ〜"ザウルス"っていうタイプの図鑑なんだ、サウルス派だな〜)

ZORNさん「じゃあこれは?」
娘さん「ティラノザウルス!!」
俺(いやぁ〜育児するZORNさんやっぱ素敵やな〜かっこええなぁ〜優しいな〜)

ZORNさん「じゃあこれは?」
※恐竜図鑑で出てきた写真のイメージ

画像2

娘さん「オジロザウルス!!!!!」

観客「うわあああああああああああああ!!!!!!」

観客「ハハハハハハハハwwwwwwwwwwwwww」

俺(うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!)

座っていた全員が一気に立ち上がる

「ウォッウォッエリア!!からエリア!!!」
鳴り響くAREA AREAのビート。

武道館から、約何ヶ月経ったろう。ワンマンかに思えたZORNさんのライブに突然MACCHOさんが現れ、会場はもうその日一のブチ上がり。
横浜だからだよねきっとね、武道館ではあんなに遠かったMACCHOさんが目の前でパフォーマンスしてるの、流石にカッコ良すぎた。
ZORNさんのライブなのに、会場全体がAREA AREAを知っていて楽しんでいる、まさに日本武道館で味わったあの感動が再び返ってきた。
もちろんMACCHOさんだけで終わるはずもなく、ZORNさんのバースも!!
「見ろ今じゃMACCHOもマイメン」
このリリックを歌うZORNさんとMACCHOさんの2人を目の前で見れて本当に幸せだった。
目を合わせて楽しそうに掛け合いする2人たまらんかったなぁ〜。
#ちなみにここで僕の余談ですが、第三幕でZORNさんが青色のブルゾンに着替えてて、それが、カッコ良すぎてさっきzozotownで青色のブルゾンやカーキのカーゴパンツを探してました。はい、余談です。すいません。

ボルテージ爆上がりした状態のままRepへ。ボルテージ上がりすぎて記憶ないんだ、、笑
でも2人ともラップうますぎたことだけ覚えてる、、

この後にMCでZORNさんとMACCHOさんの出会いの話をしてくれた。
MACCHOさんがZORNさんにAREA AREAを託したって話アツかった、、
ZORNさんの人間力が本当に素晴らしいんだろうなと自分のことのように嬉しかった。

Repから始まりAREA AREAを通った物語にはまだ続きがあって、、
新曲「Rewind」披露、、
曲の頭でMACCHOさんがEVIS BEATSって言った瞬間、嬉しすぎてまた崩れた、絶対きもかった。
もう正直リリックも全然覚えてないんだけど、
ZORNさんが笑顔で「娘をこちょこちょしたい」みたいなリリックをサビ前に歌ってたのだけ覚えてる。
この場に及んでもそんな歌詞書いてくれるんだね、、やっぱお父さんだね、、

去り際にMACCHOさんが、DVDではカットになっていた武道館のあの煽りをやろうとして、ZORNさんが「あかんあかんあかん!!」って笑顔でふざけてたの、笑った。
しかも、あの時の煽りにアンサー返すが如く、
「マスク外さず!!!!!!だああああまあああれえええええ!!!!」
って言ってたのめちゃくちゃ良かったよね。地味に騒げと黙れで韻踏んでてプチテンアゲポイントやった。

MACCHOさん退場

そして、Ever green
Ever green地味にめちゃくちゃフロウが気持ちいいんだよね、ライブで聴くとなおさら。
ZORNさんが1番好きな曲だと言っていたAll my homies
次はどこでライブやるんだろう、、、

「スーパーアリーナやっからよ」

なぬ〜〜〜〜!!!!またあんなでかい箱で!?
今調べたらなんと37000人みたいじゃないの。
横アリ17000人ぞ。倍以上!
ライブハウスからいつの間にか、ここまででかくなったんや、、

そして本日最後のMCでZORNさんからの発表があった。

あくまで記憶になるが内容はこんな感じだったような。
・最近ZORN顔疲れてるとか言われます
・やめるんじゃないかとか言われます
・僕はやめません
・だた、音楽一本でやっていくため、仕事を辞めました。

僕は仕事やめようがZORNさんをずっと応援しています。
ただ、付いていきたいです。だから無理だけはしないでほしいです、、

そして、今回のライブの最後を飾るのは、「Stay Gold」。

ZORNさんがいかに、地元や仲間をレペゼンしているかが、本当に伝わる最後の曲だった。結局、歌詞通り「何も変わらない」んだよね、、

ライブはここで終わったが、汚名返上はこれでは終わらない。

終演後には、「みなさまルールを守ってくれてありがとうございます。最近悪いニュースがありましたが、文字通り、汚名返上できたと思っています。」とアナウンスがあり、会場に拍手が。

さらにさらに!終演後、新横浜駅には、ライブ中治安を維持してくれた、いかついセキュリティの方々が待機。ゴミなんて出させない、マジで汚名返上してやるという強い意志を感じた。最高。

なんか全体を通して言いたいことがよくわからなくなったが、つまりまとめるとこう。

ルールを守らせ、楽しませるために、多くの工夫をしてくれてありがとう。
波物語で荒れてしまったHIPHOPシーンの、仇をとってくれてありがとう。
汚名返上してくれて、ありがとう。最高のライブでした。



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