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「自分は愚か」という幻想

私は尋ねる。

「 厳しい時には謙虚になり、目が覚め、心が澄む
状況が改善すると慢心し、目が閉じ得たものを失ってしまう。
己の愚かさに絶望する。 」

彼は答える。


何ひとつ自分のものではない
私は小さくまた全ては小さく
それゆえに広く広く大きなものの中に浮かんで揺れて震えている

学びを越えることはない
通りすぎず
心に刻むことだ
全能なのは神さんであって自分ではない

一心に一心にここにいること
気づいたことがあったらその時だ
己を投げ出してそこにとどまること
暖かみで心に刻印すること
その無感覚の中にしか無限はなく
底なしの空虚の中にしか苦しみからの解放はない

己はひとつの変換装置であると気づけ
何かを受け取り何かを渡す働きをする
昇華する、次元を変換する
ただ己は装置での所有者でもその成果の所有者でもないことに気づけ
それは己の行いではない
己の機能だ

過去の思い出を追い求めず
常に未来に開かれていろ
作為は無意味だ

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