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5.1チャンネル音声付きDVDのオーサリング

ほぼ自分メモ

すぐやり方を忘れるので。

いつものようにピアノや声楽などのクラシック系演奏会を、3カメの動画とともに、

  1. マルチチャンネルで収録(Zoom F8n Proを使用、マイク 6ch + PA/一部ソロ)

  2. Nuendo 12で5.1チャンネルのバスに振り分けつつ音編集(EQ、控えめリバーブ、PA音声コンプ、一部ノイズ除去)

  3. バスから5.1ch WAVでmixdown

  4. Davinci Resvoleにインポートし、カメラスイッチング後の絵と合わせる

  5. 映像は1080p H.264、音はAAC 448KHzで5.1chのまま書き出し (.movファイル)。音は何も変えず。

  6. TMPGEnc Authrorzing Works 6で.movを読み込み、DVDにオーサライズ。Dolby Digital 5.1になることを確認

  7. DVDディスクに書き込み

したのだが、んんん?音が変。非常に表現しずらいけど、ピアノの一部の音、特に長く伸ばした音がビブラートがかかったようになる…。

去年はどうしたっけとプロジェクトファイルを見ると、去年はNuendoを使わず、Davinci Resolveに直接マルチトラック音声を読み込んで、そのまま5.1chで編集し、書き出していた。外部から読み込んだことで何かがおこった、のか?

Davinci ResolveのAACエンコードの問題か、と思って、PCM 5.1chで書き出してそれをDVDにオーサライズすると、今度は、あら不思議!音声チャンネルが入れ替わる。CがRに、LがSLに、RがLになる。へんなの。

Nuendoで編集した音声は5時間強もあり、オートメーションもかなり書き込んでいるので同じ作業を去年のようにDavinci Resolve上に持っていくのはちょっと気が遠くなる。ので、

  1. Nuendo から5.1ch WavでエクスポートしてDavinci Resolveで読み込み編集するまでは同じ

  2. Davinci Resolveで編集後の音声「だけ」5.1ch Wavでエクスポート

  3. このツール
    GitHub - wieslawsoltes/wavtoac3encoder: WAV to AC3 Encoder an audio encoder which generates compressed audio streams based on ATSC A/52 specification
    で5.1ch WavをDolby AC3にエンコード

  4. TMPGEnc Authorizing Works 6で音声トラックは動画のを使わず、このAC3ファイルをインポート

  5. DVDオーサリングしてメディアに焼く

これで、音もおかしくならず、チャンネルも入れ替わらず、正常に再生できることをDVDプレーヤーで確認。

ちなみに、WavからAC3へのエンコードについては、 ffmpeg でも同様のことができるのを確認済み。大量にファイルがある場合はターミナル/コマンドラインから呼べるこちらの方が便利かもしれない。

やり方は Encode/HighQualityAudio – FFmpeg が詳しい。

もともとの問題については、どこに原因があるかまでは特定できていないが、Nuendoの出力ファイルがおかしいとも思えない(し音質については確認した)ので、Davinci ResolveかTMPGEnc Authorizing Worksのどちらか、あるいは両方がおかしいのかも。チャンネルマッピングがAACだと正常なのにPCMだとおかしくなるのはどちらが原因か不明だけれど、AACエンコード後の音がおかしいのはDavinci Resolveの問題のようだ - DVDにせずともエンコード後のMOVファイルを再生するだけで音がおかしいのがわかる。Davinci Resolveも去年からだいぶバージョンが上がってるし、もう少し検証してパターンがつかめたら報告したほうがいいかも。



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