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ドッグフードが『ナチュラル』かどうかなんて気にしててもあんまり愛犬のためにならない理由

こんにちは。takuです。久しぶりの記事です。今回も、ドッグフードを選ぶ際に冷静に判断するために使える知識のお話をします。

今回は、ここ数年で感心が高まっている『ナチュラルフード』についてお話しします。ちなみに、当ブログの記事で語るドッグフードは、基本的にスーパーやコンビニなどで安く売られてる物は除外しており専門店で売られている『プレミアムフード』に該当する物のみを対象としたお話とさせていただきます。よかったら最後までご覧下さい。

◆ ナチュラルフードとは

適切な栄養バランスによるヘルスケアを目的としたフードを機能性フードとするなら、安全性を追及したのがナチュラルフード、というイメージでしょうか。日本にナチュラルフードという物を広めたブランドは紛れもなく『ニュートロ ナチュラルチョイス』です。ナチュラルフードとは何なのか、ざっくりまとめると、

・使われている食材が自然素材
・合成酸化防止剤、着色料、化学合成物不使用
※ 栄養強化のため合成ビタミン、ミネラル、アミノ酸を使用している

かなり大雑把ですが、まぁこんな感じのものです。

『ナチュラルフード=無添加』

と誤解されがちですが、実はそれは違います。ナチュラルとはいえ、食品添加物も必要性に応じて上手く使うことで、ドッグフードは総合栄養食という栄養バランスの整った良質な加工食品となるわけです。

◆ 自然食材は実は…

良質な自然食材を使用することは、ドッグフードに含まれる栄養の質に関わることですから大切なことですね。そして実は、特にナチュラルフードじゃなくても、プレミアムフードなら使われている食材は自然食材です。ナチュラルフードを支持している方や、ランキングサイトなどを運営しているアフィリエイターの方々から目の敵にされがちな機能性フードブランド『ロイヤルカナン』も、使用している食材は実は自然食材です。なんなら、ロイヤルカナンに使われている食材の安全性としてはトレーサビリティGMOフリーなどのような特徴すらあります。要は、

『そもそも総合栄養食なんだからわざわざ栄養面をアピールするより安心・安全をアピールします』

みたいなのがナチュラルフードブランドで、

『食べ物なんだから安全なものを開発するのは当たり前でしょ。もっと大切なのは正しい栄養バランスによるヘルスケアです。』

みたいなのが機能性フードブランド、と言ったところです。結局のところ、どっちが正しいかというより、どのブランドが愛犬の体質と合っているかが重要ということですね。

◆ 酸化防止剤が自然派かどうかなんて別にどうでもいい

よくネットで発がん性が問題視されているBHAなどの酸化防止剤ですが、どんなに暴飲暴食しても発がんには至らないような極めてわずかな量しか使用していない物を、わざわざボロクソに叩くのは個人的なこだわりを他者に押し付けているだけと言えます。例えば水だって酸素だって栄養素だって摂りすぎは命に関わりますし、飲み薬も用法・用量を守るか守らないかで毒にも薬にもなり得ますから、本質をみれば『使用して良いか悪いか』ではなく『どのくらいの量を使用しているのか』ということが大切なのは明白ですね。

ちなみに、自然由来の酸化防止剤として使われているミックストコフェロールなどは、植物性油脂から精製されるビタミンEのことです。ビタミンEは体内に蓄積されやすい脂溶性ビタミンで、摂りすぎには注意が必要な成分ですから、合成酸化防止剤ばかりを否定している方はなぜそこは気にしないのかな?と思います。

◆ ビタミンは食材から自然な状態で摂るべきなのに

人間の食事でもそうですが、ビタミンはサプリメントなどで摂るより食材から摂ったほうがいいということがわかっています。ですが、ドッグフードは加工食品ですから、加熱により損失するため、そこをカバーするためにナチュラルフードでも機能性フードでも合成のビタミンが添加されています。ナチュラルであるべきところがナチュラルでないのだから、ナチュラルフードって結局なんなんですかね。と思ってしまいますね。

まとめ

テーマ的にナチュラルフードを否定してる雰囲気が出てしまいましたが、今回の記事を要約するとナチュラルかどうかは気にしすぎないほうが選択の幅が広く持てていいですよという内容でした。大切なのはとにかく愛犬を観察することと、フードの良し悪しは与えてみなきゃわからないということです。ナチュラルなものを与えたいという愛情そのものはとても素敵だと思います。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

taku




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