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貧乏になるか、デブになるか

※この記事は2022年2月28日にstand.fmで放送した内容を文字に起こしたものだ。


少し前に筋トレの解説を連続して放送していたのだが、そのときにふと思ったことがある。
それは、「オレは貧乏になるか、デブになるかのどっちかを取らなきゃいけなくなったとき、どっちを取るんだ?」というものだ。

正直人によっては「どっちかの状態に臨んでなろうとする人間なんてまずいないんだから、比べたところで意味がない」と思うかもしれない。僕も確かにそう思った。ただ、一つの思考遊びのつもりで考えてみるのも面白いかなと思って、あまり気負わず考えてみることにした。
ちなみにこれは、自分だけが貧乏かデブになることを想定して、例えば家族全体で貧乏とか、シェアハウスのメンバー全員でデブになるとか、そういう状態は含めないことにする。

貧乏とデブ。改めて比べるとどっちもなりたくない。人によって程度の差はあるだろうが、それでも自らどっちかを選ばなきゃいけないとなるとかなり億劫になる。この2択は詰つまところ、「金と健康のどっちを優先するか?」ということだ。

どっちも大切なのは間違いない。
金があることでできることは増えるし、健康であることは自分が何かしらの活動をする上で欠かせない。
どちらも必要十分な要素だと理解した上で、「さあ、あなたにとってより大事なのはどっち?」というわけだ。

決めるのはかなり悩ましかったが、自分の価値観に基づいてどちらかを選ぶのであれば、僕は「貧乏」を選ぶ。

貧乏を選んだ場合、自分がそれまで裕福だったのであればどうすれば裕福になれるかの方法はある程度分かっているだろう。たとえそれが家族のおかげで裕福だったのだとしても、さっきの条件でも言った通り、貧乏になっているのは自分だけなので、家族に援助してもらうなり、もしくは稼ぎ方を教わるなりすれば、まあなんとかなりそうだ。
自分で稼いで裕福なったのたらそれはなおのことそうだろう。貧乏であった頃はすでに経験しているので、別に初めてでない。しかも、いくら貧乏になったとはいえ、稼いできた中で築き上げた知識や人間関係や信頼まで消去されるわけではないので、それを駆使すれば何も知らなかった頃より圧倒的に稼ぎやすくなる。それに、頼れる人が身近にいなくても最悪、生活保護でなんとかなる。

こんな感じであれこれ踏まえると、貧乏になってもすぐに死にはしないし、最悪、国が助けてくれる。であれば、どっちかを選ばないとけないなら僕は貧乏を選ぶ。

デブを選んだとき、一番怖いのは「すぐ死ぬリスク」があることだ。
自分の体が太っていくのは慢性的、つまり徐々になっていくものだから、それまで割と細身だった自分が急にデブになったら、減量するより前に死に至るんじゃないかと思う。
しかもデブになると、体が思うように動かなくて余計運動不足になりそうだし、体中に常に炎症が起きてる状態だから、怪我とかストレス、病気に陥りやすい。睡眠すらまともにできなくて、寝てる間に死ぬもしれない。

お金でいくらか直せるとしても、自分の体を切開したり、注射を何本も打たれたりするのは正直嫌だし、一度の手術で全てが解決するわけでもないだろうから、おそらく通い詰めることになるだろう。そうなると、通い詰めてる時間そのものを無駄にしてしまう。
ダイエットのためのトレーニングも必然的に日課にしていかなくてはいけないだろうから、そのときに消費する時間とお金もある。

ということでまとめると、僕の価値観において優先して考えているのは、どうやら「すぐ死ぬかどうか」ということらしい。それまでこんな2択考えたことなかったので、自分の考えであっても、新しい気づきを得たという意味で「らしい」という表現にしておく。

正直この2択は、考える人が「貧乏」と「デブ」をどう定義しているかに依存するので、程度の差で違う意見が出ることはあると思う。僕の場合は、どちらもかなり極端な状態になってしまった場合を想定して決めたが、程度をもっと低くすれば答えも変わるかもしれない。

「貧乏」「デブ」について僕が一般的な定義するようなことはしないので、皆さんも思考遊びのつもりで一度考えてみるといいだろう。
自分が生きる上で何を優先しているのか?どういう価値観で生きているのか?
そんなことが分かったりするかも知れない。

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