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先週のNY市場 ( ロイター引用 ) 2022/11/20

今週のNY市場を振り返る。引用まとめによる備忘録です。
振り返ると違った景色が見えることもありますからね。

11月14日 (月)
ダウ工業株30種 終値33536.70ドル 前日比-211.16 ( -0.63% )

<為替> ドルが円とユーロに対して上昇した。ただ、米利上げペースは鈍化するとの観測の中、ドルは上げ幅を縮小した。
FRBのウォラー理事は13日、次回政策会合で利上げペースの減速を検討する可能性があるが、インフレ抑制に向けた取り組みが弱まったと受け止めるべきではないと発言。朝方の取引でドルは上昇したが、FRBのブレイナード副議長がこの日、「利上げペースを鈍化させることが近いうちにおそらく適切になる」と述べたことを受け、上げ幅を縮小した。

<債券> 国債利回りが上昇した。米連邦準備理事会(FRB)高官からペースは鈍化するものの利上げを継続するとの発言が相次ぎ、引き締めサイクルの終了が近いとの期待が弱まった。

<株式> 今後の利上げ見通しを巡る米連邦準備理事会(FRB)当局者発言を消化する中、反落して取引を終えた。不動産や一般消費財銘柄が下げを主導した。不安定な値動きの中、取引終盤にかけて15日発表の卸売物価指数(PPI)に関心が移り、相場は下げ足を速めた。

NY市場サマリー(14日)ドル上げ幅縮小、株反落 | Reuters

11月15日 (火)
ダウ工業株30種 終値33592.92ドル 前日比+56.22 (+0.17%)

<為替> ドルとユーロの値動きが不安定化し、この日の高値から下落した。ロシアのミサイルが北大西洋条約機構(NATO)加盟国のポーランドを攻撃し、2人が死亡したとの報道を受けた。ユーロ/ドルは終盤で0.38%高の1.0364ドル。ポーランドに関する報道を受け、一時0.44%安となった。

<債券> 国債利回りが低下した。朝方発表された米卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)が予想を下回る伸びにとどまったことが材料視されたほか、ロシアのミサイルがポーランドに着弾したという報道に反応した。

10月のPPIは前年同月比8%上昇。伸びは前月の8.4%から鈍化し、2021年7月以降で最小となったほか、市場予想の8.3%も下回った。
終盤の取引で、指標の10年債利回りは3.803%。PPIを受け、利回りは一時10月6日以来の低水準となる3.758%を付けた。

<株式> 反発して取引を終えた。卸売物価統計が予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ鈍化への期待が高まった。ただ、ロシアのミサイルがポーランドに着弾したとの報道を受けて午後は不安定な値動きとなった。一方、AP通信は米情報機関高官の情報として、ロシアのミサイルがポーランドに着弾し、2人が死亡したと報じた。これを受けて株価は値を下げ、ダウ工業株30種は一時マイナス圏に沈む場面もあった。

NY市場サマリー(15日)ドル・ユーロ不安定、株反発 | ロイター

11月16日 (水)
ダウ工業株30種 33553.83 -39.09 -0.12

<為替> ドルが下落した。ただ、予想を上回る10月米小売売上高や米連邦準備理事会(FRB)幹部らのタカ派発言が下値を支えた。15日にポーランドに着弾したミサイルを巡り、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は、ウクライナの迎撃ミサイルの公算が大きいという認識を示した。これを受けて地政学的懸念が緩和し、ユーロが対ドル、対円で上昇。ユーロ/ドルEUR=EBSは0.33%高の1.0388ドル、ユーロ/円は0.46%高となった。

早くから「タカ派」発言を行ってきたFRBのウォラー理事はこの日、インフレ鈍化を示唆する最近の指標を踏まえ、今後利上げペースを落とすことを「より快適」と感じているという認識を示した。ただ、「来年にかけ利上げを実施する必要がある。われわれはまだ道半ばだ」とも述べた。

<債券> 米長期債利回りが低下し、逆イールドが拡大した。好調な米小売売上高を 背景に連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続への期待が高まり、経済成長に打撃を 与えるとの見方が強まった。
米商務省が16日発表した10月の小売売上高(季節調整済み)は前月比1.3%増 加した。市場予想の1%増を上回り、消費支出が第4・四半期の米経済を下支えする可能 性を示唆した。自動車などの購入が堅調だった。

<株式> 主要株価3指数が反落して取引を終えた。ディスカウント大手ターゲット のさえない業績見通しを受け、重要な年末商戦期を前に小売業界を巡る懸念が高 まった。また、マイクロン・テクノロジーが供給削減を発表し、半導体株にも売り が広がった。

UPDATE 1-NY市場サマリー(16日)ドル・株下落、長期債利回り低下 | ロイター

11月17日 (木)
ダウ工業株30種 終値33546.32 前日比-7.51 (-0.02%)

<為替> ドルが上昇した。米国債利回りが上昇し、連邦準備理事会(FRB)当局者のタカ派的な発言に注目が集まった。また、英政府の財政再建計画を受けポンドが下落した。

<債券> 指標となる10年国債利回りが上昇した。インフレが鈍化し経済成長が堅調を維持する中、投資家はFRBがどの程度利上げを行うか注視している。この日の値動きは、先週、利回りが大幅に低下した反動とみられている。10年債利回りは、終盤には3.777%に上昇した。16日は3.671%だった。

<株式> 不安定な値動きとなる中、小幅に続落して取引を終えた。FRB当局者のタカ派発言や労働市場の逼迫を示す統計を受け、積極的な利上げ継続への警戒感が一部で強まった。
株価は終盤にかけて下げ幅を縮小したものの、主要指数はいずれもマイナス圏で取引を終えた。
米労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数は減少し、労働市場の逼迫が続いていることが示された。

UPDATE 1-NY市場サマリー(17日)ドルと国債利回り上昇、株小幅続落 | ロイター

11月18日 (金)
ダウ工業株30種 終値33745.69 前日比+199.37 (+0.59%)

<為替> 米国債利回りの上昇を背景にドルが小幅高となった。市場では米連邦準備理事会(FRB)の利上げの道筋が引き続き注目されている。

<債券> 利回りが上昇した。米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続するとの見方が背景にある。金融引き締めが景気後退を招くことへの懸念から、イールドカーブは大幅な逆イールドが続いている。

<株式> 不安定な値動きとなる中、反発して取引を終えた。ディフェンシブ銘柄が上昇し、エネルギー株の下げを補った。タカ派的な米連邦準備理事会(FRB)高官の発言に対する市場の反応も限られた。

NY市場サマリー(18日)ドル小幅高、米株反発 米債利回り上昇 | ロイター

先週は、過剰な動きをすることもなく冷静に市場コンセンサスを模索している印象でした。個別株の動きはあるものの、引き続き利上げに関する情報中心の市場ですね。

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