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今週のNY市場 ( ロイター引用 ) 2022/12/03

月曜日はFRB当局者のタカ派的な発言にて下落からスタート。
水曜日にはFRB議長のハト派的な発言により反発。
金曜日は堅調な雇用統計の結果を受けて、金融引き締め懸念から下落。
しかし、取引時間内に持ち直す。
そんな1週間。

11月28日 月曜日
ダウ工業株30種 終値 33849.46ドル 前日比 -497.57 ( -1.45% )

<為替> 米連邦準備理事会(FRB)当局者のタカ派的な発言を受けドルが一時の下げから切り返した。中国の厳格な「ゼロコロナ」政策を巡り中国全土に抗議活動が波及する中、豪ドルは下落した。

セントルイス地区連銀のブラード総裁は28日、FRBがインフレを制御し目標の2%に向け低下させるために、政策金利をさらにかなり引き上げ、来年および2024年にかけその水準で維持する必要があるという認識を示した。

<債券> FRB当局者から近く利下げに転じるとの観測を否定する発言が相次いだことで、米国債相場はほぼ横ばいとなった。

<株式> 大幅に下落。中国の主要都市で厳しい新型コロナ対策に対する抗議活動が行われ、景気を巡る警戒感が高まった。また、iPhone生産への影響を巡る懸念からアップルが売られた。

NY市場サマリー(28日)ドルが下げから切り返す、株は大幅下落 | Reuters

11月29日 火曜日
ダウ工業株30種 終値 33852.53ドル 前日比 +3.07 ( +0.01% )

<為替> 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演を30日に控え、ドル/円が小幅に下落した。一方、中国の新型コロナウイルス規制が緩和するとの期待から市場心理が改善し豪ドルが急伸した。

<債券> パウエルFRB議長の講演と米雇用統計が注目される中、国債利回りが上昇した。市場では、双方でFRBは利上げペースを減速させるとの予想が裏付けられるとの見方が出ている。

<株式> S&P総合500種が続落して取引を終えた。今後の利上げ見通しについて手掛かりを得ようとパウエルFRB議長の講演が待たれる中、アップルやアマゾン・ドット・コムが下落した。

NY市場サマリー(29日)ドル/円小幅安、利回り上昇 S&P続落 | ロイター

11月30日 水曜日
ダウ工業株30種 終値 34589.77ドル 前日比 +737.24 ( +2.18% )

<為替> ドルが下落。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が「早ければ12月にも」利上げペースを減速する可能性を示唆したことに反応した。

パウエル議長は30日、ワシントンのシンクタンク、ブルッキングス研究所で講演し、「インフレ引き下げに十分な金利水準に近づくにつれ、利上げペースを緩やかにすることは理にかなっている。その時期は、早ければ12月米連邦公開市場委員会(FOMC)で訪れるかも知れない」と語った。同時に、インフレとの戦いはまだ終わっていないと注意を促した。

<債券> パウエルFRB議長の講演が予想よりもハト派的となったことで、利回りは一時の上昇から下げに転じた。

<株式> 大幅に上昇して取引を終えた。パウエルFRB議長が早ければ12月にも利上げペースを縮小する可能性があると述べたことを好感した。

議長講演を受けてS&P総合500種は序盤の安値から切り返し、ナスダック総合は大きく上昇した。

企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した全米雇用報告によると、11月の民間部門雇用者数は12万7000人増と市場予想を大きく下回り、金利が高水準となる中、労働需要が冷え込んでいることを示唆した。

グローバルトのキース・ブキャナン氏は「ADP雇用者数が予想を下回ったことは、FRBが利上げ減速に着手するというシナリオに合致し、金利に敏感な資産に間違いなくプラスとなる」と述べた。

NY市場サマリー(30日)ドル下落、国債利回り低下 株急伸 | ロイター

12月1日 木曜日
ダウ工業株30種 終値 34395.01ドル 前日比 -194.76 ( -0.56% )

<為替> ドルが下落し、主要通貨バスケットに対し16週間ぶり安値を付けた。朝方発表された米個人消費支出が底堅く増加する一方、インフレ圧力緩和の兆候を示唆したことで、米連邦準備理事会(FRB)の利上げピークに近づいているという見方が強まった。

<債券> 米債利回りが低下した。10月の個人消費支出(PCE)価格指数の伸びが鈍化したことを受けた。

<株式> まちまちで取引を終えた。FRBの利上げが影響を及ぼしつつあることを示す経済指標を消化する一方、ダウ工業株30種は顧客管理ソフト大手セールスフォースへの売りに押されて下落した。

S&P総合500種は前日、FRBの利上げ減速期待から3%超上昇し、今年4月以来初めて200日移動平均線を上回った。

NY市場サマリー(1日)ドル下落・国債利回り低下、株まちまち | ロイター

12月2日 金曜日
ダウ工業株30種 終値 34429.88 前日比 +34.87 ( +0.10% )

<為替> ドルが下落した。好調な米雇用統計を受け序盤はドルが上昇したものの、米連邦準備理事会(FRB)当局者が利上げペースの鈍化について言及したほか、利益確定売りが優勢となった。

米労働省が2日発表した11月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は26万3000人増で予想を上回った。これを受け、ドルは序盤に急伸した。

ただ、週末を控えた利益確定売りやFRB当局者の発言を受けドルは下げに転じた。

米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は2日、シカゴで開かれたイベントで、利上げペースを減速させる可能性は高いとしながらも、「フェデラルファンド(FF)金利のピークは少し高くする必要があるだろう」と述べた。
米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は2日、米国では労働者不足が持続する公算が大きく、労働需要の均衡を回復させるFRBの取り組みを複雑にしているという認識を示した。

<債券> 米債利回りがほぼ変わらずとなった。11月の米雇用統計では労働市場の底堅さと賃金の上昇が示された。

<株式> S&P総合500種が小幅安で取引を終えた。11月の米雇用統計を受け、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ対策としての利上げ路線を維持するとの見方が強まった。

主要株価指数は日中に少なくとも1%下げたが、その後下げ渋った。ダウ工業株30種は小幅高に転じた。

主要株価指数は週間で2週連続の上昇となった。S&P500が1.13%、ダウが0.24%、ナスダック総合が2.1%それぞれ上昇した。

NY市場サマリー(2日)ドル下落、S&P小幅安 利回りほぼ変わらず | ロイター

以上、今週もお疲れ様でした。

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