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ハセツネカップ

今回も反省会。
3週間前の捻挫の影響で守りに入ってしまい、思うように攻めきれなかった。
点数としては50点

レース前のコンディションと練習

・4週間前
ハセツネ1回目試走。1周11時間
気持ちにスイッチが入った。
それまで、ハセツネの為に練習!
という感覚がなかったけど
ようやくその感覚が出てきた。

1回目、ハセツネコースきつすぎ笑

・3週間前
ハセツネ2回目試走。1周12時間

この時に、右足首を捻挫。
捻ったときは久しぶりに「ウアー!」と唸り声を上げた笑
翌日整体で見てもらい、そこまで大きく捻ってはないので
安心して大丈夫と言われた。良かった。

2回目、この時既に捻ってる、、

・2週間前 
ハセツネ3回目試走。
1周10.5時間。結構ペース早め。
試走前日に走れるようになったけど、無理して走る。汗
これが良くなかったかなー、

結構本気で引っ張ってもらう笑

・1週間前
右足首の捻挫により、左半身の筋肉が動き出す!
元々筋肉が固くて思うように動かせなかったのだけど
奇跡のような動き出しをした!笑
怪我の功名というべきなのか。
ただまだ足が痛くて走れない。
無理したのがよくなかったか。

・3日前~前日
ひたすら歩いたり、初動負荷で動きの調整。
左半身がかなり動くので新しい動きを脳に覚えさせる。
ただ走ってはいないので、走りの動きを本番でどこまで出せるか。。

準備の感想
1周は負荷が高すぎて、間の練習がままならないので、効率が悪いなと感じた。
試走するならコース半分とかに区切ってやるのが丁度よいのかなと。
1周は色々と支障が出ます笑

ただ、3回も試走したおかげで
かなりコースをイメージできるようになった。これは夜間、走る上ではかなりアドバンテージだった。


補給

ハセツネで大切な補給。

<補給食>

・スポーツようかん 7本 (770カロリー)
・メダリストジェル 7本 (700カロリー)
・おいエナ2個     (800カロリー)
・ベスパ 7個      (100カロリー)
合計2300カロリー

補給食の感想
補給は全て消費。丁度良かった。
良かった点は月夜見からはおいエナのみで、
1つのフラスクに2袋入れて補給が楽だった。
ただ、2袋は多すぎたのか下のほうにめっちゃ溜まって最後は吸いずらかった。笑
次からは1袋にしよう。

<水>

・フラスク 500ml×2 +塩6g(フラスクに3gずつ入れる)
・ハイドレーション1500ml

・月夜見ポカリ1500ml
・大岳山湧き水500mL(ほぼ飲まず)

消費トータル3.5L

感想
水は2000mlで足りたなと。
思ったより山のほうが涼しく、雨も降った為
発汗が少なかった。
あと塩6gは少なった、、ポカリの塩分が染みた笑

レース展開

スタート~浅間峠  経過タイム2:42:49 31位


スタート前、捻った足の具合がどう出るか。

朝、歩いた時、若干違和感があったものの
1週間前からの左半身の筋肉の動き方から、
トータルの調子は上向いてると思ってた。

ただ2週間全く走っていなかったので
走りの感覚が大きく変わっているのは間違いなかった。
そこを上手くコントロールできるかどうか。

期待と不安が入り混じる中、
12:45にエリートの部がスタート。

走り出した瞬間、右足裏に痛みが走った。
捻挫の影響で2週間前から痛かった部分だ。
やっぱりまだ痛いのかと落ち込んだ。


自分が予想(期待)していた状態と実際の状態にギャップが生じてしまい
メンタルが崩れた。
そんな自分を受け入れられず苦しんだ。だ。また痛みによって、「悪化したらどうしよう」という防衛反応から無意識にセーブしようとしていた。


そしてロードでの足が鈍い。
反応速度が明らかに遅い。
走る動きに対しての神経が鈍ってしまっている。

2週間ほどずっと動きの足し算と引き算をしていたのに、
いきなり掛け算をやらされている感覚。

感覚が大きく変わっている走る動きに対して適切な答えを
どう出せばいいのか必死だった。

そうこうしているうちに今熊神社入口に到着。

心拍は170~180を叩きだしている。
アドレナリンで興奮しているのとは裏腹に、
ひたすら自分の感覚を擦り合わせる。

そこでまた感覚に違うのに気付いたのが
前に取り付けているフラスクによる
重心の変化

試走の時は背中に2.5~3L背負っていたが
今回は前1L、背中1.5Lで分散させている。

登りの時は重心が前に行きすぎて、
下りの時の重心が下に流れすぎて
慣れるのに必死だった。

走りながらフラスクを飲む動作も慣れないので、変に神経を使った。


レース中はどれだけいつも通りをこなせるか。
新しい事をやるとそっちに意識が行ってしまい、レースに集中できない。
練習中に必ず慣らしておく。

10km程たってから、少し慣れてきた。
前のランナーを少しずつとらえていく。

ペースは何とか上がってきたようなところだけど、慣れない感覚と装備で全くレースに集中出来てない自分がいた。

浅間峠~月夜見 経過タイム 5:22:06  24位

浅間峠で富樫さんに応援されて少し目が覚めた。

そうだこれはレースなんだよなと。
応援してくれる人がいて、自分は走っている。
そう改めて認識した。

浅間をすぎると比較的なだらかになってくる。

この辺りで心拍が140を出し始める。
大分落ちてきたなというところを感じた始めた。

カフェインジェルを取り、気持ちを高める。

この辺から一人の時間が長くなってきた。

感覚はまだ一致せず、右足をかばうかのように、左の踏み込みもいつもと
異なった。

雨も少しずつ降ってきて気温もさらに低くなってきた。

三頭山の登り途中
いよいよ寒くなってきたので、冷えないようにレインジャケットを取り出し
ライトもつけた。

後ろから2人に追いつかれたので、
大分ペースが落ちていたのかもしれない。

長い急登の末、山頂に到着。

ここからスイッチをまた切り替えた。

雨とガスで視界が悪く、多くのランナーが苦戦する中、軽快に駆け降りた。

ここは試走しておいて本当に良かった。
頭の中に地形は入っていたので
その通りに走れば良かった。

ただ思ったのは黄色いライトにしても反射すること笑
想像以上にガスが濃かった。

ここからペースを上げて月夜見まで5〜6人はパスした。

月夜見駐車場〜フィニッシュ
 8:49:29  17位

月夜見でポカリ1.5L補給と
おいエナを2本1つのフラスクにいれる。

寒くて手が少しかじかんだ。

ゴミの整理をして、この時点で
スポーツ羊羹は残り1個。
1300カロリー分、食べた事になる。

ポカリとおいエナのカロリーも合わせれば最後までいけそうだった。

おいエナをちびちびのみながら進む。
かなり濃いので強烈。笑
目が冴える。

御前山の登りはひたすら粘る。
大岳山の登りはあまり特筆する事無く。淡々と

ただここで、もうちょっと攻められたと思う。
やはり心のどこかでセーブしている自分がいた。

怪我を悪化させたくないのか、やはり痛みに引きづられてしまった。

大岳山からの下りは一気に飛ばした。
ただ雨で濡れていたので、かなりテクニカルだった。
下り方を橋本さんに教わっておいて良かった。

御岳神社までの走りは安定していて、もうここまでくればという安堵感だった。

安堵感があったのは、気持ち的に結構抜けていたのかもしれない。。
情けない。

御岳神社を過ぎて、日の出山を登る。

後は下るだけだなと思っていた矢先に、1人前のランナーに追いつく。

少し疲れていたようで、最後まで行きましょう!と張り切って声をかけた。

多分このランナーには追いつかれないなとこの時は思っていた。


少し余裕をかましてると
その後の下りで
3週間前捻ったところを捻る。
グイッと嫌な音がした。

またやってしまったと、、

ただここで痛がってる場合じゃない。

痛みは痛いだけだ。
それ以上それ以下でもない。

ここは我慢だ。

何度も自分に言い聞かせた。

後ろからはヘッドライトが近づいたりしている。

まさかと思った。
向こうも本気を出しているなと。

こっちもラストスパートをかけた。

この時、特に息を吐く事を意識した。
腕や脚を振ろうとするのではなく、息を取り込む。酸素を出来るだけ摂取しようとした。

下りでは引き離せるが
平地で追いつかれる。

やはり平地のスピードが弱い。
下りは重力の力を使って、スピードを殺さずいけるが平地だと自分のパワーが必要になる。やはりここは課題。

やっと金毘羅尾根が終わったところ、5m後ろにはやはりランナーついてきていた。

最後に抜かれてたまるものかと
ラストのロードの下りを全力で駆け下りた。

あの角度を物凄い勢いで降りた。

最後のロードも必死に走り

ゴール!

1秒差で何とか逃げ切った、、
安堵感に包まれた、、

そして気づいたのが、そのランナーは山田琢也さんだった!笑

めっちゃびっくりした。

翌日声をかけて、向こうも本気で抜かそうと追っかけてきたらしい笑

ずっとセーブしてたレースだけど、最後はとても熱い展開だった!

なんとか年代別3位
山田琢也さんとツーショット


改めて感想

脚の痛みによって制限をかけてしまった自分がいたけど、
そこはレースにかける想いでカバー出来たのかもしれない。

1ヶ月前の試走からようやく気持ちが入り始めたので、3ヶ月前とか半年前から準備している人とはかける想いが低かっただろうなとも思う。

正直12月のタイUTMBが大本命なので、ハセツネはその練習、途中経過的なところはあった。

ただビッグレースで思い通りに走れないのはとても悔しい。

この悔しさをバネに次のレースに活かしたい。

まずは痛みがしっかり抜けるまで、堪えよう。必ず良くなる。

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