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ロングコートダディ全国ツアー「ふくらまくら」

ロングコートダディ全国ツアー「ふくらまくら」で舞台監督をさせて頂きました!
今年は去年とは規模も拡大で全国で5公演で確実に彼らの人気に火が付いているのを実感します。

さて、このnoteはネタバレを含みますので、配信で今後ご視聴になられる方はまた、ご視聴されてから読んで頂ければと!



いやー、無事終わってホッとしました。
先日のニッポンの社長の単独ツアーの様に事故や怪我のリスクは限りなく低いのですが、6色の60センチ四方のキューブの転換が案外難しい!!

端からみてると、ピンとこないかもしれないですけど、6色6パターンの完全一致を色が確認できない暗転で転換するのは思っていた以上にややこしかったです。

転換してくれる進行さんや現地のスタッフさんに分かりやすく転換図とキューブの展開図を作りましたが、現地のスタッフさんは初めてこのデカいキューブを扱うのと、右に90℃横回し、手前に180℃縦回しみたいなバカでかルービックキューブを目を瞑ってやる感覚だったと思います。

僕はキューブの転換はしませんが、正確に置かれているかを確認する立場なので、暗転で唯一視認出来る白面がどこにあるかを基準に確認をしていました。

5公演この部分は毎回明転する度にドキドキしていました。このキューブの設置や色を間違えると、最後に回収される時に整合性が取れなくなり、我々の落ち度で作品の完成度を下げることは許されません。

漫才劇場では進行さん、福岡CONNECT劇場やルミネは劇場の道具さんや作家見習いの方、北海道は若手芸人のみなさんが、ギリギリまで自分たちでシミュレーションしたり練習してくれて今回の完成度の一因であり、一員だと思いました。

シミュレーション用にミニキューブを用意して、転換のギリギリまで確認してくれていました!

あと特筆したいのは、スケジュールが忙しい中でのツアーだったので、13日の札幌公演の次が15日の大阪公演。

13日の札幌公演終わりでは集荷間に合わないので、14日に発送するのが15日の公演に間に合うとは思えず…。マネージャーに問い合わせてみることに。

たくましい😳
正直めちゃくちゃビックリしました。
確かに60センチ四方なので、三辺合わせて180センチで規定内。

とはいえ、ほんまに飛行機に載せてくれますんやろか!?

わろたわ!!
いけんねや!!笑

札幌→新千歳→関空→難波とみんなで運びましたがな。

キューブだけじゃないよ!
袖パネルも衣装も小道具もチームみんなで手分けして運びました!

こういうのを「おもろ!!」ってゲラゲラ言いながら運ぶのが、ロングコートダディが選んだチームの人柄だと思います。

舞台で回転させると色がハゲます。

今回の5公演で3回色を塗り直しました。
これもセクションフリーで、マネージャー含めてみんなで塗り直しました。昨日は僕は白を塗り直しました。

どうでしたか?
眩しいくらいの白だったと思います(笑)

まぁそういうのは実際はお客さんにはどうでも良い事だと思います。舞台の上がどうかだけです。

今回の作品は夢を扱った作品でした。

かねてより僕自身、舞台と夢は似てると思っております。

夢って突拍子も無い割に現実的なとこがあります。全く知らない世界ではなく、知っている世界に不思議なことや、信じがたい事が起こったり、登場人物がコロコロ変わるようなもんです。

舞台だってそうでしょう。
この地球の何処かで起こり得ることの中にズレが生じて、たまらなく面白い。

そして夢は必ず目覚めて朧気になる。
自分の脳内が創った世界を毎日の様に自分で終わらせてしまう。
印象的なモノは覚えても大半が忘れてしまう。そんなもんです。

それが夢です。

舞台もあの素敵な公演が終わって幕が閉まったら、お客さんの見えない所で自分たちで作り上げた世界を自分で撤収させます。

名だたる建築家と我々の違いは、我々裏方は作る段階で壊すことを考えながら作ります。セットで釘を打つにしても、抜きやすい状態にする。全ての物を撤収ベースで考えています。

この舞台の一連が人が夜夢をみるのと同じ「儚さ」に相通ずるものだと思っています。
良く出来た漢字です。

公演を観る、配信をみる。
でも皆さんの手元には何も残りません。

残るのは感情です。

我々はそういうモノを創っているんだと自負しています。

ご来場下さった皆さま、配信をご視聴頂いた皆さまに儚い世界をお届け出来れば裏方冥利に尽きます。

因みに、8月28日に祇園花月で今回の単独の挿入歌で使っていた浪漫革命とロングコートダディのイベントが予定されています!
そちらも是非お越し下さい!もうすぐ情報公開されますので、しばしのお待ちを!

ロングコートダディファンの方にはこちらのnoteもおすすめです!

ありがとうございました!!

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