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不要不急の仕事

僕は舞台に携わったり、エンタメに従事しているので、自分の仕事が本当に不要不急だと日々思いながら、どこか悶々としていました。

生きていく上で衣食住がまずあり、経済的余裕が出てやっとエンタメの順番が回ってきます。Twitterなどでも何度も書いていますか、医療従事者の皆さんや我々が暮らす上で絶対に必要なことに従事して頂いてるエッセンシャルワーカーの皆さんには心の底からの感謝とエールを贈りたいです。

劇場は国のガイドラインに従い、ちゃんと公演に於ける安全を確保した状態で運営しているので、そこに問題はないし、自分自身も使用機材の消毒や密を避ける指示をしたり、安全に公演を運営出来るように努めています。劇場を感染源にしたくはありません。

しかし心のどこかでは自分は不要不急の仕事をしているという負い目を感じる部分がありました。


「不要不急の昨今に、自分の仕事に負い目を感じるんですよね」と、先輩の大道具さんにそういう話しをしました。

するとその先輩は
「俺らのやってることって文化やで?観に来てるお客さんは文化的やん」
とおっしゃいました。

うーん、文化ですか…。と最初はピンと来なかったのですが、そういえば舞台は文化庁の管轄だったなぁと。

地方には◯◯市民文化会館という名前も多いです。文化会館は文化庁の補助で成り立っています。

そうです、お笑いや舞台は文化だったんです。

さらにハッとしました。

憲法第二十五条!!

国民は健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有する。

と定められているではないですか。

コロナ禍でも、舞台を観に来ることや、それに触れ心を潤すことで健康に生きる事も国民の権利だったわけです。

なんか、法治国家として国が絶対的に定めた枠に我々の仕事が収まっていると解り、とても気持ちが楽になりました。

劇場に来て下さい!と言い難い現状だったのですが、鬱屈した現状でちょっと笑いたいな、ストレス発散したいな、と思った方が劇場に来ることは必要でそれが健康促進になるんだと、今はおもってます。だから何がなんでも不要不急の仕事ではなくなりました。

もちろんオンラインでの公演も増えていますし、芸人YouTubeも盛んなのでそちらも推奨します。

とにかく、みなさんが健康に過ごすための最善を選んで頂ければ!僕はYouTubeの編集もしていますし、劇場で舞台監督もしています。

あの手この手でエンタメを裏支えして、エンタメを必要とされる方の為に頑張りたいと思います。

この辺りの動画も撮影、編集しています!

新型コロナウイルスが無くなるかはわかりませんが、こういう状態はいつか終わります。出来ることはちゃんとやって一日でも早い収束を願うばかりです。

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