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GLAY20万人ライブの舞台監督

7月31日は23年前にGLAYが単独アーティストでは世界初、伝説の20万人ライブ
GLAY EXPO'99」を行った日です。

1999年、7月31日
たぶんその時僕は中3で、純粋にGLAYのファンでCDを買って聴いたりカラオケで歌ったりしていました。
当時、ライブには行ってませんがテレビや新聞などでも取沙汰されるので社会現象として認知していました。

いま、舞台の裏方になったから分かる。

20万人ライブは凄すぎる!!!!
ましてや屋外という不確定要素の強い条件。

どんな事を想定してこの公演に挑まれたのだろう。
想像もつかない。

僕も過去につぼみ大革命の野外音楽堂での公演で舞台監督をさせて頂いたり、屋外での仮設舞台で仕事をすることは何度かありました。

暴風雨でテントが飛ばされないようにずぶ濡れで押さえたり、10年ほど前に行った志摩スペイン村でのカウントダウンでHAPPY NEWYEAR の瞬間に花火を打ち上げる予定だったけど、その日は風が強く、打ち上げる数秒前に強い風が吹いたので、年越し3秒前に花火の打ち上げを中止を目の当たりにしたこともあります。

上述した、つぼみの野外音楽堂も事前に天候不良が予想されていたので、打ち合わせでどういう条件なら公演を中断.中止にするか、など想定する範囲がとてつもなく広く

実際その時の打ち合わせで落雷をどの範囲からリスクとして捉えるかでまぁまぁ議論しました。

例えば光ってから5秒以上の雷(1600m以上離れてる)場合はリスクと捉えるか、光のないゴロゴロという音だけの場合どうするか、低リスクそうでも想定外の1発がきたらどうするか、など想定されるリスクパターンが多すぎるのです。

そういうことを経験して分かったのですが、20万人での屋外ライブなんて我々のレベルとは桁違いです。

つぼみの野外音楽堂ライブは制作や舞台スタッフ、表周りも合わせてだいたい40人くらいです。

GLAYEXPO'99はスタッフ7500人!!
東京ドーム4個ぶんの面積!!
花火1500発!!

その他も全て規格外のスケール!!
定刻なのに、まだ4万人が入場出来ていなかったそうです(笑)

この公演にも舞台監督はおられて、ネットで調べた限りでは増渕さんという方が担当されたようですが、音響や照明や映像など、本当に我々と同じ「裏方」が担当されていたわけで。

中学生時代の僕はすげぇー!くらいの感じでしたが、今の僕からすると

スゲェェェェェェェーー!!
ゲホゲホッ!!!
スゲェェェェェェェーー!!!!
スゲェェェェェェェーー!!!!!!

くらいの感じです。一度むせてもなお凄さに感服してしまいます。どのくらいの時間を費やしたのだろう。

この現場におられた方に話し聞いてみたい。

因みに、僕が担当した一番スケールの大きいのは新喜劇ワールドツアーの、のべ13万人。

1公演で言えばかまいたちの単独ライブ'21「ON THE WAY」の配信込みで約19000人です。

お笑いの規模でいうと記録的な数字だと胸を張っています。

20万人ライブみたいなスケールの舞台監督は一度でいいからやってみたいけど、そんな事はあり得ない。

何か間違ってオファーがきて、もっと間違えてそれを受けたら、ライブは確実に失敗させる自信あります。

話しは少しズレますが、昨日はNGKの公演が終わった後にキャパ100人以下の劇場で仕事でした。

怪談イベントだったのですが、出演者の方の演出では少しお客さん目線で観ると違和感があったので、それを助言させて頂き、演者さんから「逆に他にもっと怖く出来ますか?」とアイデア出しをお願いして頂きました。

キャパが違っても、我々のやるべきことはその日、舞台を観に来て下さったお客さんに最高の世界を提供するだけなので、数字で張り合う事にはあまり意味がありません。

過去にも書いたことありますが(前はミスチルのライブで)僕がGLAYの音楽ライブを担当したらとんでもないことになりますが、もしGLAYがコントライブするなら、日本でもトップクラスに上手くやれると思います(笑)

そういう矜持で仕事に取り組んでいます。

自分の仕事には誇りを
自分がやってみたい仕事には尊敬を
それ以外の仕事には感謝を

そういう心掛けでいます。

カラオケのチェックでGLAYやっちゃうタイプ



ネットニュースで23年前の今日、幕張で20万人ライブをして、今日またGLAYが幕張でライブしているそうです。

それではお聞きください。
23年前のサバイバル

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