ピンマイク

東京の芸人さんでコントする人はやたらピンマイクを使いたがる。実に不思議です。

彼らが付けたがる一因は、東京では音響さんが付けたがるからだと思います。

ルミネに行くと袖にピンマイクが置いてあり、出演者が次々それを自分で付けて舞台に出ていきます。

大阪では基本的にフロアーの音響さんがマイクを管理しているので、個別に受け渡しを行ったりもします。

そういったこともあり、ピンマイクつけるのが東京では当たり前となっているので、マイク環境が整っている劇場でも当たり前のようにピンを付けたがるのだと思います。

ピンマイクは精密で本数が少ないので、不要な時に使って劣化が早まることや、付け外しの無駄な手間が発生するので、なんとなくでの使用は控えた方がいいと思います。

しかし、それを説明するのが煩わしいスタッフは機材があるにも関わらず「急遽言われてもムリ」と付けないように誘導している姿を見かけたりもします。

無駄に付けたがる風潮も嫌。

嘘ついてそれを回避する風潮も嫌


ということで

このnoteを更新しています。


音源を流しながらネタをするとか、舞台の奥に行くとか、後ろ向きに喋るとか、楽器使うとか、喉を痛めてコンビ間でボリュームに差がある時などは必ず使って下さい。

こんなことを書くと音響さんに怒られるかもしれませんが、声も出ていて、ピンマイクが必要ないのに、ピンマイクを要求してくる人…そのピンマイク活かされてないこともありますよ。。。

それは音響さんのいけずとかではなく、ピンマイクをいかすと音量のバランスが崩壊しちゃいます。

そして舞台とは別にテレビの収録とかは必ずピンマイクが必要で、それぞれ音量の違う人の声を個別に収録して、オンエアーする時に声の小さい人の声を大きく出したりして、敏腕なる編集マン達が心地よく聞こえる環境を作ってくれています。

個人的に笑点の音声さんのピンマイクへの拘りが好きです。

例えばこの写真のピンマイク

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ピンマイクには風防という風のノイズを消してくれるキャップがあるのですが、あまりにもそれが主張し過ぎると衣装のセンスを崩してしまうこともあるかもしれませんね(予算とか色んな兼ね合いもありますが)


それに比べて笑点はさすが!

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個々のお着物の色に調和する風防を着けてます!音声さんの細やかな気配りだと思います。


あとは雛壇のトークとかではジャケットなど左右のどちらかにしか付けられない衣装の時は、必ずトーク中に向く方向を基準に襟にピンを付けてることが多いです。

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アメトークでは本人の右側。


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徹子の部屋では左側。

司会者がいて顔が向く方向にマイクを付けることでロスなく声が拾えるんですね。

それぞれ細かい仕事で世間はもちろん解らない領域ですが、ほんのわずかでも良くなる方法や仕組み、システムを作ってこられた先人は偉大ですね。

というわけで

出演者はなんとなくや取り敢えずくらいの意識で音響さんに不要な仕事を増やさないよう、スタッフはくだならいウソでその場をやり過ごすことのないよう、双方の理解が深まればいいなぁと思います。

おしまい!







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