イエスシアターからコントが消滅した日
U-3 BATTLE THEATERというランキング戦のネタバトルが毎月イエスシアターであります。
キャリア三年未満の登竜門ライブで、18組のうち上位は残留、下位は入れ替えという面白ければ一年目でも台頭してくるという内容です。
先月の出番表をみて驚きました。
18組全員が漫才でした。
10年くらい前なら20組出演者がいればコントが7組はいたのに…。
まさか0組とは…。
僕は前々からイエスシアターでコントをする若手の一つの欠点について考えていて、それが今回の0組に影響しているようにも思います。
まず彼らがなぜコントを捨てたか、というとやはりコントが漫才に勝てないからです。
なぜ漫才に勝てないか
それはネタの中身より側面で既に劣性に立っているからではないか!?と考えています。
その側面を解説していきます。
僕がイエスシアターでコントをしている若手を見て思うのが、舞台での立ち位置が全体的に奥過ぎる。
漫才の場合はセンターマイクがあるので必然的に前に出てきますが、コントの場合は本人が立ち位置を決めます。そこで舞台全体でバランスを取ることになるのですが、NGKや漫才劇場はゼンハイバー416という
フットマイクを使用していて、このマイクは正面から入ってきた音を拾うのが得意なマイクです。なのでマイクの正面に立っていればちょっと離れていてもバッチリ音を拾ってくれます。
イエスではPCCというフットマイクを使用しています。
イエスシアターの黒舞台に置いても目立たずにいいのですが、このマイクは広い範囲の音を拾ってくれるのですが、遠くからの音は拾い辛い構造です(ややこしい事は省略)
じゃあ前でやれば??
という結論なのですが、今度はイエスシアターの機構の特性で、登場して来る場所がかなり奥なのです。キャリアが浅いと登場してきたそのライン上でコントをしてしまう人が多い。
舞台のど真ん中でコントをするな!
頼む、あと一歩前へ出てくれ!
男子便所の注意書みたいなこと言いますが、その一歩が適切な声になりお客さんに伝わるかもしれません。
イエスシアターからコントが消滅した日が一日あってもコントが絶滅することはないでしょう。
みんなが漫才に傾倒している今こそ、コントは新鮮に見えてチャンスだ。
頑張れコント師!!
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