見取り図単独ライブ「ホテル·ミトリズ」
今年も見取り図単独ライブで舞台監督をさせて頂きました。年々スケールアップしてゆくので
我々としても今年はどんな設定で、どんなこだわりをするのかな?と楽しみなのです。
こちらの内容はネタバレを含みますので、まだ配信をご覧になられていない方は、是非配信をみて頂きたいです!
ということで、今年はホテルの設定でした。
見取り図チームからのオーダーは
ホテルの内装で2階の張り出し·シャンデリア·カウンター·階段·袖パネル·階段は少し内側へ
でした。
条件多いな!!
が最初の印象でした(笑)
角度を付けることで背景の黒が少なくなるのと、映像の邪魔をしないよう工夫をしました。
シャンデリアも発注出来て、全体のイメージも整ってから小道具さんにブラケットを付けたいと相談しました。
シャンデリアだけだとそれが少し浮いてしまいそうだったので、ちょっとだけ空間全体の調和を意識しました。
照明さんもそこに灯りを入れて、オープニングアクトの停電前の明滅とかでもちゃんと舞台の照明と同じ様に明滅させてくれてたので、本当に停電する直前のような雰囲気が出ていたと思います。
入場してきたお客さんが着席する前に写真を撮っているのが、スゴく印象的で嬉しかったです。
が、しかし!!
コントをすることを知る。。。
コントはコント用の世界観も必要で、今回のセットが良ければ良い程、コントの世界の邪魔になってしまう可能性があります。
作家さんからも黒幕閉めれないか?の相談がありましたが、レイアウト的にはいっぱいでもう幕を閉めることは出来ない。
なので空いているバトンに白幕を吊ることにして、これまでは
どうだ、この世界観!!
と自慢したくなるようなセットを
跡形もなく消し去ることにしました。
白幕だと照明も乗りやすく、夕方や夜などの雰囲気もより伝わりやすくなったと思います。
本当に今回、スタッフの頑張りや工夫はスゴくて、南大阪のカスカップルのほんの1分のコントの為に
ここまで用意する!?ってくらい。
これは一例でロビーのホテル仕様やポスターや細かい隠れ見取り図などの工夫
場内にいるスタッフが一丸となって見取り図単独ライブに向き合っていたと思います。
発注物もこれまでとはけた違いの多さだったので、スタッフ間のやりとりもとても細かいです!
訳分からんやり取りだと思いますが(笑)
全ての細かい工夫やこだわりは、配信が全盛期の昨今、わざわざ劇場に足を運ぶ意味や、それに伴う付加価値を高める為です。
配信で良い!と思って、劇場に来たらがっかり。
なんて事があってはならないのです。
そして前日のリハが終わったのが明け方4時くらいだったし、本人たちも申し訳なさそうにしていましたが、そういう時間についても愚痴を言うスタッフもいませんでした。
リハ終わりたまたま僕が劇場出るタイミングと盛山くんが劇場出るタイミングが一緒になって、夜明け前の千日前を少し二人で歩いたのが、妙に懐かしかった。
昔はこういうのしょっちゅうあったけど、コロナ禍と同じタイミングで彼らも人気出てきて、こんな風に横並びで歩くようなことは久しく無かったと思います。
別れ際、「遅くまですいません!明日お願いします!」と被っていたニットをちゃんと脱いでから頭を下げる姿は、人気が出て、環境や取り巻く人や、扱いが変わってゆくなかで、彼の変わらない人間としての姿勢を見た気がします。
ホテルミトリズにご来館下さった皆様
配信をご視聴下さった皆様、本当にありがとうございました!!
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