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かまいたち単独ライブin武道館『DESIRE』

人生で初めて武道館で舞台監督をさせて頂きました。
痺れた痺れた痺れたー!!!

正直言うと、武道館で舞台監督をするなんていうのは夢でも何でもなかったです。もう自分の担当できるレベルではない、カテゴリーの違う世界だと思っていました。なので、夢や目標にも掲げることもない場所でした。身近な人たちがライブするとも思ってませんでした。 

昨年の9月にオファー来たときは、驚きや不安や、嬉しさや、想像を遥かに超えた異次元のオファーに心がとんでもなく弾みました!!

さてさて、公演に於いては、武道館側にも舞台監督がいて、その方に武道館の基本を色々教えて頂きました。やはり武道館は格式が高く、ルールも多かったです。当然ルールは遵守するのですが、向こうが教えてくれるセオリーはお笑いとは相性悪い部分もありました。

舞台の高さも、音楽ライブでは舞台高1.8mでやることが多いと。ただ、お笑いライブはお客さんが着席して見ます。

舞台が高いと前方のお客さんは長時間かなり見上げることになり、苦痛を与えかねない。見やすくする為には1.2mくらいが良いと。

しかしかまいたちの田中チーフマネージャーが頭を悩ませていたのが、かまいたちの要望で登場をポップアップ(せり上がり)にしたいのですが、それをするには最低でも舞台が1.8mの高さが必要でして、、、何かアイデア無いですか?と。

演出を優先するか、環境を優先するか…

僕はかまいたちがお客さんを本当に大切にしているのを知っています。

そして、僕個人としてもかまいたちに妥協させるのは嫌だなぁと思っているので、色々考えて舞台を二段構えにして、ネタをする場所は1.2mで登場する場所を舞台奥にしてそこを1.8mってのはどうですか?と図面に起こして送りました。

それを採用して頂いて、全ての理想がまとまりました。この時にやっと自分の中で携わってゆく事への自信が出てきました。自分が携わった事で確実に良くなった部分が無いと存在価値がありません。

このあたりは今回のかまいたちのライブ以外でも常に意識する部分ではあります。

武道館のセオリーを次々とかまいたち用にアレンジしていきました。最初は武道館にかまいたちが合わせるような考え方でしたが、途中から色々解ってきたので、武道館がかまいたちに合わせるようにセットなどは相談を繰り返して何度も図面を修正をして頂きました。

袖パネルの高さも、客席スタンド上部からの見切れがキツいので、12尺(3.6m)にしていただいたり

袖は見切れないよう、パネルを複雑に配置してるし、特効卓、モニター、小道具などでしっちゃかめっちゃか!!
パネルじゃどうしても隠せないこういう隙間には黒幕を張りなんとか隠し隠しやりました。

ポップアップの位置も、セオリーより外側にレイアウトしました。これは武道館側の方とのやりとりの抜粋です。

武道館側の舞監さんもとても理解のある方で、こっちの主張を理解して武道館側のスタッフに共有して下さりました。

一番ありがたかったのは、コーナーで紙吹雪(雪っぽくみせる)を使いたいと作家の森下君から連絡があり、その仕掛けをしたいと連絡すると、向こうから

「それならリトルブリザードはどうですか?」

リトルブリザード…!?
ディズニーの新作ですか??

と聞き返しそうになりましたが、泡雪を降らせる装置でした(笑)

武道館スゲー!!ってなりました。
そんなん使えるんやー😮

その方の助言の賜物で、そのシーンも爆発的にウケておりました!本当に感謝です。

特効はやっぱり迫力ありますね!!


それで笑いが起こるんだから凄い!!

今回は各セクション武道館側のスタッフと、かまいたち側の先鋭部隊が一つになって、偉業とも言える大きな公演を達成出来たと思っています。

僕が失敗したー!!!と思ったのは、ビジュアル図面が上がってきて、袖パネルだけだと少し寂しいかな?と思い、そのビジュアルに一枚センターパネルを追加した絵を作って、田中チーフに「ここに一枚追加することも可能ですよー」って送りました。

個人的には田中さんがそれをみて、イメージを掴んでデザイナーと話ししてくれたらいいか、と思ってたんですが、武道館側の一流スタッフに一斉送信でメールでこれを展開されました。

僕はその一斉送信されたメールで気付いてしまった。完全なるスペルミス

KAMAITACHIやろ!!はずかし過ぎる!!
かまいたち側を代表して、意気揚々と図面描いてスペルミスってる。

お客さんには関係の無いお話しですが、めちゃくちゃガックリきました。。。

とにかくかまいたちとはbaseよしもと時代から色々一緒にやってきましたが、規模や取り巻く環境は色々変わったと思います。

普通の居酒屋に一緒に行っていた時が懐かしい

しかし彼らの舞台に対する姿勢は変わらないし、それがあの大きな武道館だったとしても、リハ時には濱家君が自ら客席の端から端からまで自分でイスに座り自分の目でお客さんからちゃんと見えるか、お客さんからはどう見えるかを確認していました。

飛躍してゆく彼らに置いてきぼりにされないよう
いつも新しい事を仕掛けてくる彼らに失望されないよう、同じ熱量を持って舞台に取り組んで行こうと、改めて思いました。

公演終わりに食事に行きましたが

そら疲れますよね😂
 

お互いに(笑)

ご来場下さったみなさまありがとうございました!

またのご来場を心よりお待ちしてます✨
(本文中の画像は転載·転送などされませんよう宜しくお願いします!)

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