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23-24Wリーグ第2節。東京羽田-シャンソン。ヴィッキーズシーズン初勝利!

まだ4試合目、レギュラーシーズン26試合ありますが、始まったばかりです。

それなのに、今シーズン初勝利を東京羽田が迎えたゲーム後、整列した中にタオルを持って涙を拭っている選手がいました。

千葉歩選手です。

あれ?ユメも泣いてる?

いやいや、涙見せるのはまだ早いでしょう。
と思われるかもしれません。しかし、千葉選手と栗林選手は昨シーズン今回の対戦相手のシャンソンに所属しており、プレータイムがなかなかもらえなかった中、昨年11月、12月にはプレータイムを獲得して活躍を見せ始めていたところでした。

そんな折、例のチームの分裂騒動で1月からはロスターから外れて退団した選手でした。

因縁の強豪古巣相手の勝利に感極まってもおかしくないでしょう。

千葉歩選手。今シーズンは推しちゃいます。
プレースタイルも好きです


東京羽田ヴィッキーズvsシャンソンVマジック

前置きが長くなりました。
今シーズンもWリーグを観戦したいと思います。

さて、本節は10/21(土)、10/22(日)に東京羽田ヴィッキーズのホーム大田区総合体育館でシャンソンVマジックとの対戦です。

前節シャンソンは昨シーズン9位、復活のレジェンド吉田亜沙美擁するアイシンに連勝、東京羽田はシーズン7位でプレイオフ進出のトヨタ紡織に連敗していました。

ゲーム1は前半互角の戦いから後半引き離したシャンソンが76-93で勝利しています。

そしてゲーム2、白熱したクロスゲームの末に東京羽田が78-75で勝利しました。今回はこの試合の盛り上がりをチーム分析と共にお伝えしたいと思います。

今シーズンのシャンソンの戦力と課題を垣間見た。

シャンソンは昨シーズン後半、ロスターが少ない中、戦い抜き、レギュラーシーズン7位でプレイオフに進出してベスト4まで勝ち上がりました。今シーズンは「古豪復活」を合言葉に優勝を目指します。

昨シーズン8人のロスターで戦い抜いたコアメンバーはガードの小池、知名、アーリーエントリーながらリバウンド王を獲得したウチェ、シューター吉田舞衣、プレイオフでも要所で活躍が光った金田はチームの骨格を成しています。

加えて佐藤由璃果が怪我から復帰。三菱電機からセンター濱口京子が移籍してインサイド陣が充実しました。

さらに得点王、新人王の白崎みなみと東京羽田のエースシューターだった鷹のはし公歌が加入して、オフェンス力が高まり層が厚くなりました。


優勝を狙える陣容になったと思います。

さて、シャンソンのゲームスタイルを見ますとウチェと佐藤(濱口)のインサイドとPG小池(知名)に吉田、鷹のはしを両ウィングに据える3アウト2インを基本戦術にしていました。 

佐藤とのピックやウィングに一度預けてハンドオフから小池のドライブ→シューターへキックアウト、ダメならポストという展開をしています。

188センチあってリーチの長いウチェの存在はペイントにフィードするだけで得点が期待できるアドバンテージです。

しかも、リバウンドが強くよく走るのでトランジションから速いバスケをしています。

ハーフコートオフェンスもしっかりしていて走るのでシャンソンには爆発力があります。

ただし、今回のようにウチェがファウルトラブルでプレータイムが制限されるとインサイドでの支配力が落ちることと、ターンオーバーが多いのが気になります。

ターンオーバーはこの試合は19本ありました。第1ゲームでも17本あります。東京羽田のプレッシャーディフェンスにミスを犯していました。
これはチームケミストリーだけの問題だけではなく、プレスに弱い一面があるのかもしれません。

東京羽田の今シーズンの戦力と戦略

一方、東京羽田は昨シーズン11位です。
今シーズンは来シーズンWリーグが2ディビジョン制に移行することに伴い、何としても8位以内プレイオフ進出を目指したいところです。

PGは本橋、軸丸、成長著しい樺島とリーグでも有数です。

ウィングには椎間板ヘルニアから復帰したドライブのキレと外もある津村ゆり子、シューターは鷹のはしの穴を千葉歩がしっかりと埋めています。

そこで今まで足りなかった高さにシャンソンから188センチの日本人ビッグマン栗林未和を獲得しました。さらにベテラン野町紗希子、岡萌乃と補強はインサイドプレーヤー中心です。

また、この日の試合でMVP に輝いた尾崎のハッスルプレーとフィジカルの強さはチームに得点、リバウンドだけでなくメンタルにも力を与えているようです。

そう言ったことからも東京羽田のポテンシャルはプレイオフ進出の条件を十分に備えているのではないかと思います。

さて、今回のゲームを見る限り、戦術的には東京羽田はビッグマンがディレイして入るファイブアウトです。

トップに栗林が入ることでマッチアップのウチェをゴール下から釣り上げる事に成功していました。

オフェンスは高い位置でPG(軸丸、樺島)とC(栗林)がハンドオフ→リピックなどのピックプレーからC(栗林)がダイブしていきます。

PGはドライブインよりフレアを選択していることが多いようです。

ダイブした栗林に寄ったディフェンスを見て外へスキップパス→3Pを狙います。
尾崎は同様にトップにボールが渡った隙に濱口の背後からバックドアカットを成功させています。(第2Q残り6分3秒)

また、この日の第1Qではペイントに入った栗林に対してウチェが2回ファウルを犯しました。その結果彼女はプレータイムを削られることになります。

結局ウチェは第4Q残り3分8秒、東京羽田のトランジションからの速攻(津村→栗林)の際エンドワンを与えてファウルアウトしてしまいます。

得点は72-71。
フリースローも決まって73-71です。
最終盤残り3分で1点を争う大事な場面でした。
東京羽田が意図したのか、しないのかはわかりませんが、ウチェへの対策としては成功しました。


一方で、東京羽田の課題はシュートの確率にあるようです。今節のFG%は第1ゲーム29/87(33.3%)第2ゲーム25/67(37.3%)。

数は打っていますが、2日間の2Pのシュート確率が44.3%でした。

今シーズン8位以内を目指すのならば、ペイントの確率をあげて2Pは50%に乗せたいところです。

Wリーグのアリーナの盛り上がりが大きく変化。

さて、久しぶりに大田区総合体育館 に来たのですが声出し応援が解禁されたせいなのか、試合の内容が白熱していたからなのか、ゲームの進行とともにアリーナの盛り上がりが凄いことになっていました。

1番変化を感じたのはフリースローの場面です。

今までの印象ですと「Wリーグではフリースローの時にブーイングはしない。もしくはしてはいけない?」そんなふうに思っていました。

ところが、この日は1点を争う大熱戦ということもあり、アリーナはハリセンと声援で大ブーイングが起こっていました。

私も隣の小学生と一緒に足をバタバタさせてギャーギャー叫んでいました。いいことです。笑

このせいなのでしょうか、

4Q残り2分51秒
シャンソン佐藤のFT1本外して73-72。

残り1分42秒
小池のFTも1本外して73-73の同点。

普段外さない人が外してしまっていました。


さて、ゲームです。

シャンソン佐藤のFT2本と東京羽田軸丸のFT1本が決まって74-75シャンソンが1点リードで残り55秒でした。

第4Q残り41秒 
濱口ターンオーバーのタイムアウト明け
東京羽田のポゼッション。 

軸丸と栗林のPnRから軸丸がストップジャンパーを決めます。(76-75)

対するシャンソンは小池の3P→白崎OR
濱口2Pが外れて津村がリバウンドキープして残り3.9秒でした。 

勝負アリです。

あとはシャンソンがファウルゲームに出て栗林のFT2本が決まり、最終スコアは78-75でホームで大声援を受けた東京羽田がホームでシーズン初勝利を挙げました。

めちゃくちゃ楽しいバスケットボールを見せてもらいました。

今シーズンもWリーグには目が離せません。

photos by ちとからぁ
@Chito_Color

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