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ツイステのキャラは本来のハッピーエンドを迎えられなかったヒーロー・ヒロインifであるという話  番外編.監督生としあわせウサギ

※ツイステ本編6章中編まで、イベント、PS、その他多数のディズニー作品のネタバレが含まれます。

段々と春の訪れという名の花粉を感じるようになってきた今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は無事アップルボアエペルを引くことができて青森出身ヒューマンとしては大満足な2月でした。そんなこんなでツイステリリース2周年まで後1ヶ月を切りましたね。時間経つの早!!
今更ですが英語版ツイステリリースおめでとうございます。コミカライズ2巻とノベライズも発売されることですし2年目も楽しんでいきたいです。
 あと全然関係ない話なのですがnoteのアプデで常時ダークモードになってしまい戻し方がわからない。誰か助けて。

◆はじめに

さて、以前こんな記事を書きました。
ツイステのナイトレイブンカレッジの生徒たちは本来のハッピーエンドを迎えられなかったディズニーのヒーロー・ヒロインたちのif要素が入っていて、PVなどで触れられている『本当のハッピーエンド』とは様々な要因でこうあるべき道を辿れなかった子どもたちがのたうち回りながら自分が納得できる幸せな結末を得るために生きていくストーリーなのではないか?という内容でした。

if要素というのは、本来の正しいストーリーとは違う別の道を進んでしまったディズニー作品主人公たちの〝もしも〟がキャラクターに取り入れられているという事です。

一例を挙げるならケイトも元ネタがわかりやすいですね。彼のユニーク魔法の元ネタや2人の姉がいる点などからシンデレラの要素があるのですが、ケイトは『王子と結婚した後、無理をして自分を偽り続けたシンデレラif』なのだと思います。
『シンデレラ2』において王子と結婚し王妃となったシンデレラに城の晩餐を仕切る役が言い渡されるのですが、城特有の細かいルールや古いしきたりに翻弄されてしまいます。ですが最終的には「無理して自分を変えようとしたのが良くなかった」「違う誰かさんになるのはもうおしまい」と己のやり方で晩餐会を大成功させます。
ケイトにとって王子との結婚にあたるのは家から離れることができたNRCへの入学であり、シンデレラを翻弄させる城のしきたりはハーツラビュル寮でのルールが該当するのではないでしょうか。そして彼はいまだに無理をして違う誰かさんになっているのかもしれません。

前回は各寮のインスパイア元作品の主人公の要素が取り入れられている寮長たちが1番わかりやすかったので寮長たちを中心に紹介しましたが、ケイトのようにNRCのネームド生徒たち全員になにかしらの作品のif要素が組み込まれておりまたディズニー作品は童話や昔話の結末を真逆に改変している作品も多いので中には反転している物を反転させた結果、原典回帰しているキャラもいます。

と、そんな感じのことを踏まえたうえで他の生徒たちにどの作品の誰がif要素として組み込まれているのか?について探っていこうぜという前回の続きとなります。
そして今回はタイトル通り監督生のif要素についての話です。

◆スターになれなかった彼

以前の記事で監督生のモチーフになってるキャラはファンタジアのチェルナボーグで正体は悪魔だよという話と監督生は実質オンボロ寮の寮長だよという話をしました。

つまり監督生はファンタジアの主人公…というか顔役である『ミッキーマウスのif』要素が取り入れられている可能性が高いわけです。

しかしミッキーマウスあるいはファンタジアのifと言ってもパッと浮かばないと思います。ファンタジア自体に明確なストーリーはありませんし、ミッキーマウスの登場しているファンタジア以外の作品のif…といっても作品数が多すぎます。
ならば特定の作品というより『ミッキーマウス』という存在において誰が見ても揺るぎない要素のifが監督生に付与されていると思った方がいいでしょう。

誰が見ても揺らがないミッキーマウスの特徴・要素といえばそう、彼が世界的大スターであるということです。
アブ・アイワークスとウォルト・ディズニーの生み出したアメリカ文化のシンボル的キャラクター。アメリカのみに留まらず、世界中の誰もがその存在を知っていると言っても過言ではないでしょう。

ならば監督生に組み込まれているのは『人気者になれなかったミッキーマウスif』ということになります。
……言葉にするのは簡単ですが『人気者になれなかったミッキー』ってあまりにもアバウトですよね。人気者になれなかったからどうなるというのか。

唐突ですが、前回含めいろんなディズニーのヒーロー・ヒロインif要素について書いてきましたがそれぞれの作品内に『王子様が迎えにきてくれなかった白雪姫』とか『国に帰らなかったシンバ』のような主人公との対比、あるいは少し何かが違えば同じような道を辿っていたかもしれないような1キャラクターって本家にはあまり居ないんですよね。まあ強いていうなら実写アラジンでジャファーがアラジンと同様スラム出身という設定が足されていたぐらいでしょうか。

しかしここに例外が存在します。

もし少し何かが違っていれば今のミッキーマウスの立ち位置にいたのは〝彼〟だったかもしれない。そんなキャラクターが、

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彼の名前はオズワルド・ザ・ラッキーラビット。またの名をしあわせウサギのオズワルド
1927年から1928年にかけてウォルト・ディズニーが製作した、26本の短編シリーズに登場するうさぎのキャラクターです。
初見であれば「ミッキーのパチモンか?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、それもそのはず、だってミッキーと同じ親から生まれたのですから。

調べれば細かい事情がすぐ出てくると思いますので、オズワルドについてはざっくりとした説明を。

オズワルドはミッキー同様、アブ・アイワークスとウォルト・ディズニーが生み出し、アリスコメディ(漫画の国のアリス)の後、ミッキーマウスよりも前に製作されたキャラクターです。短編の一つ『トロリー・トラブルズ』がヒットし一躍人気キャラとなりました。
しかし様々な事情があり、オズワルドの著作権が他会社に渡ってしまいウォルトたちはオズワルドの作品が作れなくなってしまいます。一種のネタにされてしまうほどディズニーがキャラクターの著作権に厳しいのは、そういった経緯があったからです。

そして他会社へ渡ってしまったオズワルドの穴を埋めるため、苦心の末生み出されたのがあのミッキーマウスでした。その後のミッキーマウスは多くの人が知る通りです。

じゃあ他会社は渡ったオズワルドはどうなったのか?というと、まずは何度もデザインが大きく変わりました。しかしそのデザインはファンには不評で、また様々な要因が重なり結局1943年を最後にオズワルドの作品が作られることはありませんでした

そのまま日の目を見ることが無くなってしまうかと思われたオズワルドですが、2006年2月にディズニー側に所属する人気実況アナウンサーと引き換えに他会社からディズニーへ78年ぶりに帰還。ウォルトが亡くなって40年後の出来事でした。

と、まあこれがオズワルドの経歴です。
『蒸気船ウィリー』『ファンタジア』『ミッキーの大演奏会』様々な作品に登場し多数のグッズが生み出され誕生から90年以上経った今なお愛され続けている世界的大スターは、もしオズワルドがウォルトの元に残っていれば生まれることはなく、今スポットライトを浴びていたのはオズワルドの方だったのかもしれません。

その後ディズニーへ帰還したオズワルドは再び作品に登場しグッズが作られ、ガールフレンドのオルテンシアと共にディズニーリゾートに現れるようになりました。特に印象深いのはゲーム『エピックミッキー〜ミッキーマウスと魔法の筆』でしょうか。

前述した他会社からディズニーに帰ってきた経緯を物語に上手く落とし込み、本来は心優しいがミッキーにスターの座を奪われた恨みとヒーローコンプレックス持ちのややぶっきらぼうな皮肉屋というキャラクターになりました。

ちなみに上記の内容はエピックミッキー独自の性格であり、本来(短編の頃)の性格はというと陽気で割と怒りっぽく、女の子が大好き。公式で複数人のガールフレンドがいます。(エピミではオルテンシア一筋でしたが)
余談ですが公式プロフィールでミニーやデイジーがミッキーorドナルドの永遠のガールフレンドという表記なっているのに対しオルテンシアはガールフレンドとだけ書かれています。なぜそこまで徹底して…
他には自分の体をパーツのように自在に取り外しができ、粉々になってもインクのようになって復活できるという謎の特技もあったりします。

つまり他の生徒たちに付与されているディズニーキャラのifそのものの様なキャラクターは本家にいないけれど、例外として人気者にはなれなかったミッキーマウスのifのような存在であるオズワルドの要素が監督生には多く付与されているのではないか…という話です。

現に監督生とオズワルドは共通点が非常に多いです。具体例をあげると

・猫のキャラクターと行動を共にしている
オズワルドには恋人のオルテンシア(サディー)がおり、監督生と共に行動するグリムは猫ではありませんが猫のキャラクターが多くモチーフに含まれおり(ピートなど)、わかりやすい共通点ですね。

・剣が得意という共通点がある
オズワルドは短編の一つ『オー、ホワット・ア・ナイト』にて剣技を披露しています。自分よりも体格の大きい相手に余裕の表情で立ち回っている所を見るに、かなりの腕前なのでしょう。まあ自分の影に剣を持たせて相手と戦わせるという能力も披露しているんですけどね。なんだそれ。

監督生の剣の才能に関しては現時点でシルバーに言及されているだけなので詳しいことは不明ですが、監督生の剣が得意らしいという要素はオズワルド由来なのかもしれません。

・アメフトに関係がある
基本己の知っている世界の話をあまりしない監督生ですが、2章にて珍しくスポーツ名にまで言及しています。それに何の関係があるんだ…?と思われるでしょうが、前述したオズワルドの権利と引き換えに他会社へ渡ったのはアメフトの人気実況アナウンサーなんですよね。
ここでわざわざアメフトと名前を出したのは意味があってのことなのではないかと思います。

・日本と縁がある
節分や七夕を知っていたりと日本の文化に詳しい様子の監督生ですが、出身地が日本であると断言したことはありません。プロローグにて出身地がどこかと聞かれたシーンは何と答えたのかプレイヤー側からは分かりませんでした。コミカライズ版監督生の雄剣はあっさりと日本出身と答えていた所を見ると、出身地の情報を開示しなかったのは意図的なものでしょう。

一方オズワルドは生まれた地こそアメリカではありますが、日本とそれなりに縁のある存在です。短編27作品のうち7作品が行方不明となっていたオズワルドですが、2018年に行方不明作品のひとつ「Neck 'n' Neck」が日本のアニメ研究科の自宅から発見され、現在は神戸映画資料館にて保管されています。また、ディズニーに帰ってきたオズワルドが世界で1番初めにパーク内で姿を現したのは東京ディズニーシーでした。

・姿を変えられる
前述したようにオズワルドは他会社に渡った時何度もデザインの変更がありました。1番右のなんかは「ど、どちら様で…?」という感じですが一応オズワルドです。姿を変えられるというのはオズワルドに対しての表現としては正しく無いのですが、監督生はメタ的にも設定的にもおそらく変幻自在の存在ですからある意味共通点と言えるのかもしれません。
あるいは他者の願いによって姿を変えることができる存在という繋がりなのかもしれないですね。

・ミッキーの鏡の向こう側の存在

そして極め付けはこれ、コミック版エピックミッキーの最後のシーンです。
すぐ気づいた方も多いでしょう。そう、ミッキーとオズワルド、そしてオルテンシアがいる部屋は短編『ミッキーの夢物語』に登場し、オンボロ寮の主人公の部屋の元ネタとなったあの部屋です。

細部は異なりますがほぼ同じ部屋であり、ツイステにおいてミッキーの映った鏡の向こうに居るのは監督生エピックミッキーでミッキーの映った鏡の向こうに居るのはオズワルドという事がわかります。

つまり監督生とオズワルドは同じ立ち位置に居るキャラクターであるということになります。しかし〝ミッキーの鏡合わせの存在〟という似た立ち位置の存在であって監督生=オズワルドではないというのは念の為書いておきます。

というわけで、監督生を構成する重要なモチーフキャラは『チェルナボーグ』『オズワルド』だということが分かります。
片方はファンタジアにおけるヴィラン、もう片方はスターにはなれなかったミッキーのifのような存在。どちらもミッキーマウスとは対極に位置する存在ですね。
監督生が鏡の前に立った時に居るのがミッキーなのも頷けます。
(まあ一応監督生のモチーフに含まれているキャラとしては眠れる森の美女のディアブロやヘラクレスのヘカテーなんかも重要なのですが今回は保留)という訳で次の話題行ってみよう。

◆監督生の正体

さて見出しを見て、散々監督生の正体は悪魔!!って書き散らしていたヤツが今さら何いってんだと思った方もいるのではないでしょうか。
いや別に発言を覆すわけではないんですよ。
というか監督生の正体開示の時が来たらおそらく監督生本人は己を『悪魔』だと自己紹介するんじゃないかなと思います。

しかしこれまでのイベントなどを見る限りツイステッドワンダーランドはかなり宗教的な概念が薄い世界です。
キリスト教のお祭りであるクリスマスやイースターなどのイベントは無く、中東をモデルにしているであろう熱砂の国へ旅行したアリアーブ・ナーリアでも宗教的な要素はかなり薄められていました。

悪魔は基本的に宗教において神に敵対するものを指しますから、バリバリ宗教が絡んできます。まあ、『別世界の悪魔』が『宗教的概念の薄い世界』にやってきたらそりゃ異世界人(人ではない)になるよなと話が終わってしまうのですが、あえて更に掘り下げましょう。

ツイステッドワンダーランドという世界における監督生の正体です。

監督生は己を悪魔だと認識してそう名乗っても他者からしたらそれは全く違う存在に映るかもしれないですよね。
人間は人間という名の生物ですが、他の生物からは違う名前で呼ばれているかもしれないじゃないですか。なんだその分かりにくさMAXの例え…

まあ、先に結論を言うと監督生は『ファントム』そのものなのではないでしょうか。

・魔法を使った際に生じる人体に有害な廃棄物が〝ブロット〟

・〝魔法石〟を所持していればブロットの蓄積を肩代わりしてくれる

・魔法を使い過ぎて己のブロットの許容量を大きく超えた場合に命の危険を伴う〝オーバーブロット〟をする可能性がある

・オーバーブロットした際に魔法士の後ろに現れる顔のない怪物を〝ファントム〟と呼ぶ

・基本的にブロットは有害でデバフ効果しか無いがオーバーブロットしている際はその効果が反転する

・術者の魔力が尽きると術者本人は消滅し、ファントムのみが残り周囲に危害を加える

・基本的にファントムは討伐か、S.T.Y.X.で収容されるが、稀に魔獣や野生動物に紛れて山奥に隠れ住むこともある

作中でのブロット関連の情報のおおまかなまとめです。ファントムは基本的に〝顔のない怪物〟という表記がされており、みんな顔は黒いインク瓶の形状をしています。

そして先程監督生のモチーフとして重要なキャラに『チェルナボーグ』と『オズワルド・ザ・ラッキーラビット』の2人を挙げましたが、この2人はどちらもインクと縁があるんですよね。

『オズワルド』は短編にて粉々になった体を瓶に入れてシェイクされると黒いインクのような形状になった後復活するシーンがあります。いや何言ってるのか分かんないと思うんですが本当なんです…配信してくれディズニープラス…

『チェルナボーグ』自身は黒インクとはあまり関係がないのですが、エピックミッキーに登場する敵キャラ『シャドーブロット』がチェルナボーグの姿をとることがありました。
『シャドーブロット』の元になった存在を更に辿ると1930年代からアメリカのコミック誌に掲載された漫画にミッキーの敵として『ファントムブロット』というキャラクターが登場します。

シャドーブロットは無限に増殖する意志の感じられないモンスターだったのに対して、ファントムブロットは黒いインク染みの怪人で、黒いマントで正体を隠しているヴィランの1人です。
ちなみにマントの下は犬と人間が合体したような風貌をしているのだとか。
変装、脱獄、化学、芸術にも精通した犯罪者であり、『ハウスオブマウス』『ダッグテイルズ』といったアニメ作品にも出演しています。
他のヴィランとの繋がりに関しては『王様の剣」のマダムミムと共謀したことがあるようですね。
わぁ、RSAのアンブローズ学園長の元ネタマーリンの敵だぁ。

『ファントムブロット』という名からしてもツイステの〝ブロット〟〝ファントム〟の元ネタでしょうし、協力したことのあるマダムミムのポジションに当てはまるのはディア・クロウリーでしょう。
犬と人間が合体したような正体も〝2人で1人〟であることが強調されている監督生とグリムに反映されていると考えられますね。

『オズワルド』『チェルナボーグ』『ファントムブロット』これらの3人のキャラクターの共通点が《黒いインク》であり、そのキャラクターたちの要素が多く含まれている監督生はツイステッドワンダーランドにおける〝ブロット〟の化身〝ファントム〟であるということができるのではないでしょうか。

以前の記事で、
『監督生は魔法石を所持していない状態で大規模な魔法を使用している可能性が高い』
『すなわち監督生はブロットのデメリット無しで魔法が行使できるのではないか』
と触れましたが監督生本人がファントムであるならブロットのデメリットを受けないのも納得がいくと思います。
それと以前、プロローグに写ってた黒い霧みたいなのが監督生では?と言ったんですが、変幻自在である以上気体になれて液体になれないなんてことは無いでしょうし。余談ですが黒執事のセバスチャンの正体(?)も黒い液体でしたね。

物語の続きを書くために呼ばれた存在がインクそのものであるというのはなんというかしっくりきますね。インクって物を書く上で絶対に必要なものですから。

◆終わりに

という訳で今回のまとめ
・監督生には『オズワルド』『チェルナボーグ』『ファントムブロット』の要素が多く組み込まれているよ
・そしてそれらのキャラクター3人の共通点が『黒いインク』であるのと今までの描写からツイステの世界における監督生の正体は『ファントム』だと思うよ

という話でした。

ここまで読んだ方はちょっと待て、じゃあグリムの事は?監督生がファントムであるならその元になった術者がいるのでは?という疑問が浮かぶと思うのですが、グリムと監督生は2人で1人というのが強調されている以上これらの要素は間違いなくグリムにも適応されると思います。思うのですが…グリムについても触れると長くなるどころではないのでまた個別で触れます。今回はあえて監督生のみに絞って書きました。
後者に関しては正直まだよくわかりません…が、監督生(悪魔)をツイステッドワンダーランドに現存する生命体に当てはめた場合、1番近いのがファントムであり、発生までの全ての過程が一致するわけではないと考えております。強いていうなら監督生は術者本人でありファントム…なのかもしれない。その辺の考察もまたいつか。

監督生がファントムであるなら6章中編のS.T.Y.X.への突撃は宇宙人研究施設に宇宙人襲来!みたいな状況なのでしょう。がんばれ所長代理。

それとイデアとオルトが〝ブロットの有効活用〟する研究について触れていましたが、これはある意味監督生と他のキャラクターたちの関係における目標の1つとも言えるのかもしれません。

まあ厳密には〝ブロットとどう上手く付き合っていくか〟という課題です。
筆者は監督生の正体が悪魔だファントムだと色々言ってはいますが、かといって自発的に周囲に害を及ぼす存在かというとそんな事はないと思っています。監督生が行動を起こすのは大抵、誰かになにかを望まれた時です。

そして魔法を使った分だけ排出されるブロットはある意味、魔法を使うために支払う対価と言えなくもない訳です。ギブアンドテイク。ワンスアポンアタイムのルンペルシュテルツキンも言っていましたね「どんな魔法にも対価がつきもの」。
魔法は素晴らしい力でしょうが、だからといってむやみやたらに使うと身を滅ぼす危険なものです。しかし逆に言えば、節度を守って正しく使用すればなにも恐れる必要はありません。

望めば願いを叶えてくれる代わりに対価を要求する悪魔、使った分だけ有害なブロットが排出される魔法。これらをどう上手く利用し付き合っていくのかが今後の生徒たち、ひいては魔法士の課題なのかもしれませんね。

というわけで『ツイステのキャラ達は本来のハッピーエンドを迎えられなかったヒーロー・ヒロインifであるという話 番外編』にして実質『監督生の正体は悪魔か?』Part3でした。
スペシャルサンクスはもちもち棒人間さん。特にオズワルド関連は棒人間さん無しには書けなかったと思います。いつもありがとうございます!

今回もここまで読んでくれてありがとうございました。
それではまた。

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