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オンボロ寮とディアソムニア寮は同じ寮なのではないかという話

※6章の内容に少し触れていますが根本的なネタバレはしていません。5章までの内容は含まれます。

とうとうはじまりましたね6章!序盤から怒涛の展開とギリシャ神話盛り沢山なネタ満載で興奮しております。ファイヤーボールもベイマックスもバッチリだぜ!と素振りしていたら斜め上の方向からぶん殴られました。スターウォーズ見ないと(未視聴)。ジャンルが学園物からSF映画に急転換していましたが黒執事で鍛えられたオタクなので無問題。このジェットコースターが堪らない。
 それはそれとしてディアソムニア寮とオンボロ寮の関係についての考察をまとめていきたいと思います。えっ、この流れでイグニハイドじゃないんすか。はい。

内容としては前回の内容の補足的なものとなっております。前回は監督生の正体は悪魔であり、モチーフになったキャラクターはファンタジアのチェルナボーグである。マレウスと監督生が仲が良いのはモチーフになったキャラクター同士に繋がりがあるからだという話をしました。

ですがこう思った方も居るのではないでしょうか。

マレウスの方がチェルナボーグの特徴にめちゃくちゃ当てはまってない? と。

山ほどもある巨大な体に大きなツノ、尖った耳に黒を基調としたデザインであるチェルナボーグ。全キャラの中でもぶっちぎりの202cmという高身長(ツノ含む)、大きなツノに尖った耳、黒い服ばかり着ていると言及されているマレウス。

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ビジュアル面だけをみてもかなり特徴が一致します。ディアソムニア寮のモチーフはマレフィセントオンボロ寮のモチーフはチェルナボーグって言ったじゃんそこんとこどうなの?というわけで今回はディアソムニア寮とオンボロ寮の関係について──結論を先に言うとディアソムニア寮とオンボロ寮は同じ寮なんじゃない?という話をしていきます。

◆オンボロ寮とディアソムニア寮

まず、プロローグで学園長が「この寮には悪戯好きのゴーストが住み着き、生徒達が寄り付かなくなって無人寮となっていた」
と発言していることから、かつて普通に寮として使用されていたオンボロ寮は途中から長いこと使われなくなりグリムや監督生達がやってきて現在に至ることが推測できます。
(以下かつてのオンボロ寮をチェルナボーグ寮と呼称)

学園長の言う通りゴースト達が住み着いた事が無人寮になった原因なのか?という真偽はともかく、かつてチェルナボーグ寮は事情があり建物自体が使用できないという状況になったのだと思います。
となるとチェルナボーグ寮で暮らしていた寮生達はどこへ行ったのか?という疑問が出てきます。おそらく寮生達からしたら急に住処を急に追い出され、それこそ3章の監督生とグリムのような状況になったはずです。授業を受ける上では問題ないとはいえ寝る場所も休息を取る場所も無いとなるとかなり不便です。

ではかつてのチェルナボーグ寮の寮生たちはどうしたのか
それは3章で監督生たちがサバナクロー寮に泊めてもらったように、チェルナボーグ寮の寮生たちも他寮に一時的に滞在させてもらう事にしたのではないでしょうか。そしてその滞在させてもらった寮こそが茨の魔女─マレフィセントを讃える寮であるディアソムニア寮だったのだと思われます。

なんで滞在先がディアソムニア寮だと断言できるんです?という話の前に、冒頭でマレウスにチェルナボーグの特徴(要素)が多いという話をしましたが、実は逆に監督生にもマレフィセントの要素があるんですよ。

ツイステのアプリ主人公は主に監督生という役職名で呼ばれていますが、監督生って具体的にどういう役職なのか理解している人は少ないのではないかと思います。
黒執事やハリポタをあたりを履修している方なら気づいているでしょうが
寮長と監督生って同じ役職なんですよね。

辞典にも
【寮長】寮生の取り締まりなどをする寮の責任者。また、代表者。
【監督生】同じ寄宿舎に属する年少生徒の監督と個人指導を公式に委託された年長生徒のこと。

と記されています。
どちらも生徒という立場でありながら他生徒に指導等をする権限をもった特殊な生徒であるという重要な点は同じです。

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こちらは黒執事の寄宿舎学校編の1シーンですがハッキリと監督生(プリーフェクト)とは寮長であると断言されています。
ツイステ本編でもリドルにお詫びのマロンタルトを渡しに行く時(1-16)のタイトルは謁見プリーフェクト。寮長会議が行われた時(2-6)のタイトルは集結プリーフェクトでした。

このことからツイステ本編でも監督生=寮長であり、監督生はオンボロ寮の寮長という事になります。
なんで同じ役職なのに別々の名称を使用しているのか?という件については単純にプレイヤーキャラを指す名称(他作品でいうならマスターとかプロデューサー)が欲しかったからというのもあるでしょうが、公式は監督生と寮長は別々の役職であるとプレイヤー側に誤認させようとし、そうする事で重要な情報を隠していたのだと思います。

だって監督生がオンボロ寮の寮長であるなら、
監督生は寮長なのに寮長会議に呼ばれていないことになりますよね。
それは寮長会議やみんなの集まりに呼ばれないマレウスと同じであり、更にいうならマレウスのモチーフとなったマレフィセントの「集まりに招待されなかった」という要素でもあります。

そもそも監督生、グリムが無理矢理起こさなければ入学式に間に合いませんでしたし。まあ着いた時点で式の内容はほぼ終了してたんですけどね。それ間に合ってなくない?
ハロウィンイベントの事を知らされていなかった事もありますし、なにより監督生という存在を1キャラクターとして見ているプレイヤーは現時点では少ないでしょうからその事自体を仲間はずれと捉える事もできます。

同じく集まりに招待されない因果のあるマレウスと違う点は監督生本人が全然気にしていない事でしょうか。一人でいることを嘆いても憂いてもいないというか、あいつグリムやエーデュースがいなければ淡々と1人で過ごすタイプ。

とまあ監督生にはマレウス同様「集まりに招待されない」というマレフィセントの因果、要素があり、マレウスにはチェルナボーグの身体的な特徴が備わっている…つまりマレウスと監督生はマレフィセントの要素とチェルナボーグの要素を両方、あるいはごちゃ混ぜに引き継いでいるのではないでしょうか。

アプリ監督生のビジュアルは不明ですが(私は7章後にゲーム内で開示されると思っています)、ツノのある耳が尖った大男というチェルナボーグの身体的特徴がマレウスの方に行っているのなら、監督生の見た目はある程度マレフィセントに近いのではないかなと予想しています。
マレフィセントは大きなローブを着ていますが監督生もサイズの大きい制服を着ていて、どことなく女性的と言及されていますしね。
元ネタ的に女性寄りのマレウスが男性的な見た目をして元ネタが男性寄りの監督生が女性的な見た目(多分)をしてるのいいよね。いい…。

前回メインストーリーの流れは8つの曲(章)で構成されたファンタジアの要素もあると言いましたが、基本的に1曲ごとに休憩が挟まるファンタジアにおいて7曲目『禿山の一夜』と8曲目『アヴェマリア』だけは休憩を挟まずそのまま続けて演奏されるのもディアソムニア寮とオンボロ寮、2つの寮が繋がっている事を示唆しているのではないでしょうか。

マレフィセントとチェルナボーグはそもそもが『ツノがある』『黒を基調としたデザイン』『黄緑色の炎を使う』『翼がある』『巨大な体(マレフィセントはドラゴン時)』と共通点が多いキャラクターでもありますしね。

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眠れる森の美女の原典で姫が目覚めた城のモデルはフランスにあるのですが、オンボロ寮のニューイヤー背景にはガレット・デ・ロワというフランスの正月菓子が飾ってあったりと細かいところでも共通点が多いです。

当時の寮生の数がどれくらいなのかは分かりませんが2.3人とかそんな少数ではないでしょうし、他寮生を受け入れてくれた当時のディアソムニア寮生たちの懐が広いというかなんというか。生活スペースが狭くなるにも関わらずいつ終わるか不明な滞在を許可してくれるあたり元々仲の良い寮同士だったのかもしれないですね。
マレウスはハロウィンPSにてチェルナボーグの事を「高尚な存在でもある」と称しているので、ディアソムニア的にはうんうんそれもまた高尚の精神だね。となったのかもしれません。

そんなわけでマレウスと監督生にマレフィセントとチェルナボーグの両方の要素が見られる理由は寮を使用できなくなったチェルナボーグ寮生達がディアソムニア寮に滞在、のちに2つの寮が統合されチェルナボーグとマレフィセントの要素が混ざったからなのではないかと考えています。
明確に統合という運びになったのか、それともいつのまにかそういう扱いになったのかはについてはわからん。

ちなみにグリムの尻尾が三叉だったり火の魔法を使用する時は口から吹くのはマレフィセントドラゴンの要素、リリアが日光を苦手としてるのも朝日が登ると姿を隠すチェルナボーグの要素なのでしょう。

話が逸れますがディアソムニア寮とオンボロ寮が実質同じ寮の扱いであるなら、監督生は準ディアソムニア寮生と言うこともできるんですよね(この時のグリムは監督生と2人で1人扱い)。
そうなるとディアソムニア寮は実質5人
ハーツラビュルのネームドメンバーと同じ人数です。1年生が2人、2年生が1人、3年生が2人という内訳も同じになります。また、

自由のない幼少期を送った寮長リドルとマレウス寮長の幼少期をよく知る副寮長トレイとリリア
寮内で1人だけ出身地が異なるケイトと監督生
親孝行がしたいデュースとシルバー
兄弟の末っ子エースとセベク
で、綺麗に共通点ができるんですよね。

モチーフ的にハートの女王とトランプ兵、
マレフィセントとグーン達という軍隊でもありますし、その辺りの対比はアリスインワンダーランドの赤の女王と白の女王を意識しているのかなと思います。
ハーツが寮長よりも年上の寮生2人、年下の寮生2人という点でもディアソと共通しているなら監督生はマレウスよりも年上でリリア(推定500歳)と同い年くらいなのかもしれないですね。かんとくせい500歳…。

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ハーツの寮服ボイスはなにかと監督生に対して「監督生も同じ寮だったらよかったのに」というんですが(5人中3人)(多いな)、当たり前と言えば当たり前ですが監督生はハーツ生ではないという事になるので、逆にディアソムニアの寮服ボイスは監督生を同じ寮生として扱うようなボイスがあるのかもしれないですね。


◆寮ではなかった頃のオンボロ寮

補足の補足みたいな内容。
オンボロ寮の特殊な点といえば寮の立地が他寮と明らかに異なる事が挙げられます。

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なんでオンボロ寮だけ鏡舎を通らない立地になるのか?については「鏡舎を通らない分、スカラビアよりもセキュリティが甘いからな」(5-22)とジャミルが発言している事から推測するにセキュリティが甘いということは人が住む場所と想定して建てられたものではない、つまりオンボロ寮の建物自体はそもそも寮として建てられたものではなかったのだと思われます。
本来の用途で使用されなくなった建物を寮として再利用したのがかつてのチェルナボーグを讃える寮だったのではないかな、という予想です。

建物自体は昔から(おそらく学園創立当時)あったが寮として使われ始めたのは途中から、これはそのままファンタジアという作品にも当てはめる事ができますね。ファンタジア(寮)という作品ができる前からミッキーマウスというキャラクター(建物)は存在していましたから。
ついでにいうと白雪姫(ポム)以前からミッキーマウスは存在していましたから、オンボロ寮の建物自体は学園内で1番古い建物なのでしょう。

①オンボロ寮の元となる建物が出来る

②建物が本来の用途で使用されなくなる

③チェルナボーグを讃える寮として再利用される

④無人寮となる(この時行き場を無くした寮生たちがディアソムニアへ)

⑤長年廃墟になっていたがグリムと監督生が来たことにより寮として復活(ディアソムニアと混ざっている)

というのがオンボロ寮の今までの歴史なのではないかな〜という予想です。

ちなみに①、②のオンボロ寮の元になった建物の本来の用途とはなにか?というと
かつてのナイトレイブンカレッジ本校舎だったのではないかと思っています。

そうなると使われなくなった理由もわかりやすいですね。新校舎(現在のナイトレイブンカレッジ校舎)ができたから使用されなくなったのです。
オンボロ寮内の家具に白黒ストライプ模様が多く見られるのもモノクロ時代のアニメーションが関係ある事を指しているのではないでしょうか。

また、プロローグ以降メインストーリーで登場していない学園にある喋る絵画と似たような物がオンボロ寮の背景に飾られています。

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今後、オンボロ寮に飾られている絵画が喋るようなことがあれば学校内にある喋る絵画がオンボロ寮にもある=オンボロ寮はかつて学校だった、という可能性は高くなるのではないかなと思います。6章前半で派手に吹っ飛ばされてた気がしますが大丈夫でしょうか肖像画。

◆最後に

まとめると、かつてのオンボロ寮とディアソムニア寮が統合した事により2つの寮はチェルナボーグとマレフィセントの両方の要素がある。
監督生はオンボロ寮寮長である。
いう話でした。7章はオンボロ寮もかなり深く関わってくるのではないでしょうか。

余談ですが購買部のサムさんのフロイド命名おさかなニックネームはウミウマくん(タツノオトシゴ)なのですが、タツノオトシゴは竜の落とし子と言うこともできますしもしかしたらサムさんはディアソムニアの卒業生なのかもしれないですね。
ゴスマリで曽祖父の話も出ていましたし、身内に当時のディアソムニア寮とオンボロ寮の事を知っている人がいるのかもしれません。
統一試験のボイスが待たれる。

またしても長くなりました前回よりはマシだと思います!(開き直り)
基本的にTwitterに生息しているのでここはこうだと思うぜ!とかこういう情報もあるぜ!とかあったらお気軽にお声掛けください。ここまで読んでくれてありがとうございました。
6章の続きが楽しみですね。ディズニープラスくんはヘラクレスのTVシリーズを見せてくれんか?
それではまた。

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