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#25 無駄なこと?

高校時代、ある国語の先生が、授業の最初に必ず教科書の内容とは関係ない話をしていた。内容は全然思い出せないけれど、国語にまつわる話ではあった気がする。生徒からのウケは悪くはなかったけれど、また授業に関係ない無駄話をして、と思う派もいたのだろう。ある日、先生がその無駄話をする理由を話してくれた。

勉強しているだけではつまらない。一見意味がなく見えるところに本当の学びがある。だから、わざとまわり道してみた方がいいこともある。

とざっくりこんな話だった。
その当時の私は、「へぇ、そういうものなのかな」くらいの軽い気持ちで聞いていたと思うのだけれど、今ならわかる気がする。


今読んでいる井上新八さんの『続ける思考』(Discover)という本に、「無駄だと思ったらチャンス」と項目があり、そこにはこう書いてあった。

一見無駄かもしれないと思うことを続けると、そこにはその人しにしかない個性が生まれる。

井上新八さん『続ける思考』(Discover)

無駄だと思えるけれどやってみたい、くだらない思いつきを続けることで見える世界もあるらしいのです。たとえば、として「絶対に家の玄関を使わない」というのが載っていて。それは何者かになれそう。

何がどこでどう繋がるかなんてわからないから、意味があるかないか、でスパッとやるやらないを決めてしまったらおもしろくない。でも、普段の生活では、ついついどうしたら最短距離で進めるかを考えてしまうのですよね。それって実はすごくもったいないのかもしれない。

ひとまず、よそ見をしながら歩くことを始めようと思います。続けてみたいくだらないこと探してみよう。

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