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突発的レア投票「ニューカペナの街角」

はじめに

※前回までのあらすじ

たこめがねです。
MtGアリーナのカード生成の指標が欲しいなー。
そうだ、レア投票してやろう。範囲はスタンダードの直近1年分(同一ローテーションになってる4セット)だ。
あっ、二ヶ月筆が止まっちゃった……! 「団結のドミナリア」も発売したけど……まあ……投稿するかー!

前半の詳しい流れは、私の記事「レア投票「イニストラード:真夜中の狩り」」の冒頭に書いてあります。
(私の動機の話なので、本題のレア投票企画の内容には直接の関係はありません。つまり、気が向かないなら読まなくても構いません。)

レア投票の簡易的な解説は今回もしましょう。
レア投票とは、MtGのカードデザインの工程の一つであり、社員にデザイン中のレアカードを見せて評価をもらうことで進められるそうです。
高得点を得られるなら、それは誰かを興奮させる力のあるカードということ。中庸な点のカードは嫌われてないかもしれないが好かれてもいないカード、これはボツになります。
興奮させる力を持つことが印象に残るカードの条件になりやすい、ということでしょうか。
まあ、正確な話は公式の翻訳記事を読んでください。マーク・ローズウォーターの記事は読みやすい翻訳文です。(他の方の書いた分の翻訳はなぜか読みづらいですね、訳者が違うのかしら?)

つまり、私の興奮を一度数値に表して見比べることで、今後のMtG活動の指標に参考になる情報を得よう、という企画なのです。

さっそくやりましょう。
レア投票!

※このレア投票は「イニストラード:真夜中の狩り」〜「ニューカペナの街角」までの1年間のカードセットのものを評価するものにするつもりです。分量の問題で分割させてもらいます。
※評価基準は「たこめがねが心躍るかどうか」。tier1? みんな使ってる? 知らね〜!! 俺の喜ぶものだけ持ってこ〜い!!

レア投票「ニューカペナの街角」

※評価は最高10得点。採点基準は感覚。
※特定個人の心躍るかを基準にしているため、非常に利己的な点数表になります。あしからず。
※得点の大小は、6点から見どころあり、7点以上からお気に入り候補、くらいの緩い基準のものとして見てください。

・《希望の源、ジアーダ》
6点
天使デッキを組む意義になる強烈なカード。しかし天使はどうにも全体的に重くて軽快さに欠けるように見える。このカード自体は堅実ではあるが好きになれそう、だけど天使を好きになるかは微妙なところ。なのでここ。

・《救出専門家》
3点
リアニメイトも低コスト戦術も好みではないのでそこまで点が伸びない。自身のサイズが充分あるのは救いか。

・《集団失踪》
3点
いつもの全体除去。白はいつも除去貰えてよかったね。

・《大衆蜂起》
5点
トークンの大量生成と相性のいい横並びの頂点。秘匿は正直どうでもいいがここまで露骨に横並びをやれと言われれば楽しくなってくる。まあ好みではないので手をつけることはないが、やりたいことがはっきりしたいいカードだと思う。

・《謎めいたリムジン》
6点
白によくある一時的除去を選び直せるようにしたもの。タイミングが限定的なので相手の除去に使うことが多かろう。ターンが過ぎれば与える影響の小さくなってしまう生物、カウンターの乗った生物、トークン生物。除去して強そうなのが様々あり腕の見せどころ。生物として能力語がなく自身のサイズ頼りなのが不安定に見えるので加点はここまで。

・《光素の泉》
3点
あまりにコンボ向きすぎて何をするか思いつかない。私コンボデザイナーじゃないので。コストが低いのは使いやすそうで加点。

・《聖域の番人》
4点
なんとも微妙な雰囲気をしたカード。盾カウンター2個は固いしカウンターをドローとトークンにするのは文句なしに強い。サイズも悪くはないしフライヤーなのもいい。それらが興奮要素にならないので……ここかな。

・《華やいだエルズペス》
7点
プラス能力が真っ当な殴り合いに強い。能力語カウンターのラインナップが精鋭すぎでは? 小マイナスも盾カウンターが良し、奥義はかなりの打点を作ってくれる。総じて高いレベルにまとまった殴りサポート向けのプレインズウォーカーではなかろうか。あとエルズペスのことはそこまで知らないけど華やいだ服装の女性が個人的に好きなのだった。

・《損切り》
3点
豪快なデッキ破壊。でもデッキ破壊にそんな興味ないし……、このカードでデッキアウトは無理そうなのも減点。まあ犠牲含めて豪快さはあるし加点してここかな。

・《溜め池のクラーケン》
5点
サイズも能力語も優良だが相手のペースでタップを決められるのは鼻面掴まれるようで使いづらいか。魚を産みこそするがクロックとしては悠長かも。

・《帳簿裂き》
5点
軽量カードの層にもよるんじゃね? クロックパーミッションにとても向いていることは分かるが、クロパを組む予定はない。誘発条件が自他を問わないこととサイズアップが永続なのは良さげ。まあクロパなら強いらしいしこの辺。

・《盗聴》
3点
置きドローにしてもちょっと遅すぎないか。踏み倒しとしては悠長すぎるように見える。青にたまにいる、そんなに気長にやって大丈夫か?と心配になるカードだと思う(大体大丈夫じゃないらしい)。

・《内密の調査員》
6点
自他を問わないコピー、そして条件付きだが盾カウンター。コピーの中でも優等生ではなかろうか。何をコピーしてやろうか。

・《路上芸術家、エラント》
4点
なんだかごてごてした能力で分かりづらいが、瞬速でやってきて唱えられてない呪文(呪文のコピーなど)をコピーしていくらしい。芸術的〜。私の興味からは逸れるけど。マナも安めだし面白いことを考える人はいるんじゃないですか、私じゃないですけど。

・《全知の調停者》
7点
これね、イベントで使ったことあるんですよ。すっごい……すっごい制圧力……。多少墓地が肥えやすいようにすれば大概の生物は骨抜きにできて延々ダメージ貰わなくなります、戦闘破壊もされなくなります。自身の延命として見ても相手の飛行と到達を骨抜きにすれば殴り続けられます。マナは多少重いけど縦に攻める相手なら簡単に戦場を制圧してしまえる凶悪なカード。加点。

・《相応の報い》
3点
多少おまけがついてるけど自分しか選べないXドローにそんなに価値はないと思う。

・《一切れの利益》
4点
Xドローはそこまで注目するような効果ではないしライフルーズまでついてる。しかし犠牲で大量ドローに繋がるのは多少見どころがあるか。

・《しつこい負け犬》
6点
微妙というか絶妙なカード。標準以上のサイズだが能力語はない。何度も蘇るけど居座れないのでプレッシャーは弱い。何度も使えるけどライフルーズで自分も追い詰めてしまう。何度も使えるから手札補充になる。あと奇襲コストも重め。構築で使われる性能をしているがプレイ中まで考えなしになれるカードではない。玄人好みか。つまり私好みというわけではないね。サイズ良し、加点。

・《終末の影》
4点
能力語がないのでただ安く出すだけなら大した活躍はしそうにない。15マナというコストを参照しそうだ。こういう高コストでコストのみ参照されるカードは10〜12くらいが多いイメージなので15という充分高い数値を設定されてるのはよろしい、大振りなことをするなら最大を目指して後詰めが少なくていいようにしたい。ということで15マナに加点。

・《血生臭いスパイ》
5点
能力語が2つあるのはいいがパワーが低くてよくない。デッキトップの操作とターン終わりのドローは堅実に強いだろうがそこまで面白くはない。効果を使うコストは安めなので点は低くなりきらないが、ここか。

・《墓所細工》
4点
墓地にカードを貯めたら踏み倒せるよ、という秘匿特化のカードですね。墓地肥やしも秘匿もそんなに面白そうではないな。単独でも完結してるのは加点。

・《強請る大入道》
7点
3/6/4、マナとサイズの比が良質、かつ威迫。複数ブロックに対しては頭でっかちなパワーが役に立つ。相手に攻撃の権利を委ねるが見返りが単純なドローであり良し。優良な3マナ域だと思う。ただ詰めの際にライフを叩けないのは欠点か。それでもパワー参照をする同ローテーションのカード共々使われると思う。

・《屍体洗浄屋》
4点
死亡誘発2連発。私死亡誘発は使いづらいと思っているのです。うーん……使わないだろうなー。パワー指定のリアニメイトはどこかで噛み合いそうで面白い、加点。

・《受難の天使》
5点
ダメージをデッキ破壊に変える天使。黒らしい派手でリスキーな効果に見える。デッキは結構枚数残るものなので10点や20点受けなければ延命は狙えそうだ。多分使わないけど。派手でいいので加点。

・《悪魔的な客室係》
5点
倍々ゲームでパワーを上げるたまにいそうなやつ、露骨にジョニー向き。しかも速攻とトランプルを内包しているので比較的コンボ成功率が高いのは間違いない。私好みとは言えないがここまで気が利いてるのとパワー一点強化のトランプルという潔さは好き。

・《顔壊しのプロ》
7点
緩めの条件で宝物を産むシステムクリーチャー、これ自体が威迫で条件達成しやすいのも良い。また宝物につきまとうマナはあるのに手札がない状態まで解決するイケメン。除去耐性がないことなど単独性能が頭打ちな点を減点してもここ。

・《構造的突撃》
2点
アーティファクトという狭い範囲、自分のクリーチャーを巻き込む火力、ソーサリー、5マナ、おまけでダブルシンボル。詳しくはないが下環境のアーティファクトもこんなに重いカードに焼かれるほど鈍くはないだろう。ごくわずかな可能性を信じてここ。知ってる人がいたら教えてほしいけど、何のために生まれたの?

・《貯めこむ運び屋》
3点
マナコストが重い、サイズが小さい、速攻がない、なんだか搭乗コストも重い。減点要素は多いがなにより相手に依存しすぎる。魅力はトランプルくらい。いらない。

・《トラブルメーカー、ジャクシス》
5点
なんとも難しい落とし所にいるカード、多分調整班が力を尽くしましたと言いたげにする類。4マナは重たいし速攻もないし手札コストが必要なのも重たさがある、しかし奇襲で使い切りになる代わりコストと速攻は解決するし元よりトークンの死亡時ドローで手札コストも補填されてる。でも単体で役に立ちづらそうだし私が使い切りのクリーチャー好きじゃないからここかな……。

・《蔓延する窃盗》
4点
多色に依存しすぎ、つまり手札状況に依存しすぎで好ましくない。秘匿を持つが秘匿の踏み倒しも好みではない。宝物が出るのは面白いので加点してここ。

・《異端の法務官、ウラブラスク》
6点
ロングゲームを志向する赤らしからぬ法務官。手札補充のエンジンが赤に来るのは悪い気分じゃないが本体性能が控えめすぎる。速攻は飾り、このサイズで地上を走って強いわけあるか。私の好みはビートダウン、点数の理由はそれで足りるだろう。

・《秘儀の砲撃》
5点
アリーナで何度か見た。とにかく派手。スペルに関心の薄い私であっても楽しそうな雰囲気は伝わってくる。関心を引いたのは派手な一点のみだがそこに加点。

・《改変ドア》
5点
ややコンボ向けか。カード1枚の色の数を意識させるのは中々見かけないので、新しい視点でコンボを考えられそうで楽しいカード。マナコストがかかるので多色ファッティをサーチする用途には使いづらかろうな。

・《作業場の戦長》
8点
シンプル強い。サイズ良好、登場時のライフ回復と死亡時のトークンは良質、トランプルも気が利いてる。そして奇襲で登場時・トランプル・死亡時の全てを確実に使える、という捻りもある。タフネスは若干気掛かりだが高い総合力は疑えない。いい点数をつけよう。

・《装飾庭園を踏み歩くもの》
4点
多分ランプ向け。スペルになりがちな土地加速をクリーチャーに任せられるので終盤に引いても悪くなさそう。でもランプはあまり興味ないわ。

・《祝祭の出迎え》
6点
サイズアップも宝物もいい効果だが団結という条件や速度が悠長に見える。良好な2マナ域だが遅いか。

・《八百長試合》
6点
継続的にサイズアップを行うのはスノーボール的で凶悪、マナコストも重くはない。ただし単独で運用できないエンチャントというのは気掛かり。秘匿はパワーに注目する理由を生むので面白みがある。総合してここか。

・《狩りに出るビビアン》
7点
クリーチャーデッキを強く求める濃い特徴のカード。初期忠誠度だけは低く見えるが全ての能力が良好。6マナと重めだがそれに相応しい良質なプレインズウォーカーに思えるのでここ。

・《産業のタイタン》
9点
トランプルと到達と置き物破壊とライフ回復と横並びと耐性付与。私が緑の大型にやってほしいことを全部やってるスーパーカード。マナコストもサイズも妥協が見当たらない、トリプルシンボルも多色デッキでギリギリ使い物になるラインだろう。惜しいことだが私の使うデッキではここまでのヘビーカードが入ることはない。このカード使いたいけどな……、と惜しくなるくらいには気に入った。

・《密造酒屋の隠し財産》
5点
マナを宝物にして貯め込むまさに隠し財産を作るカード。それだけじゃなく実質全ての土地が5色土地になるようなものだ。6マナの置き物は重たいので置いたら勝てるくらいのデッキでしか使われないのではないか。X呪文や宝物を別のリソースに変換するデッキで使われるだろうな。そうなると、私が使うことはなさそうだな。ここ。

・《策謀の故買人》
4点
《真髄の針》でよくない? 後出ししか許容されないし能力語もない。奪って使える起動能力が環境にどれだけいるかに左右されるだろう、未知数。悪くないサイズには加点。

・《エイヴンの心臓刺し》
4点
単純にスペック不足に見える。条件を満たせば悪くないフライヤーだが満たすまでに時間がかかり結果このカードのサイズでも強いと言える時間帯を逃してしまうのではないか。死亡誘発もフォローにはなるが消極的すぎないだろうか。サイズアップする飛行の時点で弱くはないのでこの点をあげる。

・《死体の爆発》
4点
マナコストに対しては派手な効果を得うるのでこの点。戦場しか吹き飛ばさないのであまり点は伸びない。

・《敵対するもの、オブ・ニクシリス》
7点
おおよそはマナコスト相応の小型プレインズウォーカー。犠牲によるコピーのみが特異でこれに加点。ただしその能力はゲームに大きな影響を与えられるものがない上に、特徴の犠牲は自分の身を守るのも難しくしてしまうという、渋めのカード。適切な運用に添えれば相手に強い負担をかけられる可能性はあるが、逆にろくに働かず退場することも多いだろう。負担をかけるのは楽しそうなのでここ。

・《闇市場の巨頭》
7点
熊サイズでありながら宝物によるマナクリ、優良。ただし多色であることと宝物過多になると痛めの自傷をしてしまうのが困りものか。総合するとそこそこ止まりか。

・《高街のペガサス》
5点
能力語含めて悪い能力じゃないが条件が重たい。点は伸びなくてここ。

・《路上の師、リガ》
5点
盾カウンターの自衛もあっていかにも使い道のありそうなシスクリだけど、1点パンチの連打でライフ20点削るのはちょっと悠長。魚トークンと組めそうだけど悠長なのが一番の弱点。面白いけどここ。

・《斡旋屋一家の隆盛》
7点
色拘束のみが窮屈だが、のんびり構えるだけで勝てる極悪なカード。これ以上言うことある……?

・《終わりなき迂回》
6点
除去兼打ち消しとして使えそうではあるけど相手に行き先を選ばせるのはうーん……。悪くはない、という位置かもしれない。期待してここ。

・《解脱の魂》
4点
フライヤーのトークンを産むとはいえその他の要件がどうにも手間がかかるように見える。手間に見合うか?というと……うーん。破壊不能パーマネントとコンボする組み合わせがあるらしいので加点、ここ。

・《契約紡ぎ、ファルコ・スパーラ》
6点
耐性付きフライヤーとしては良好、丸。しかしデッキトップを使うコストが重い。グルール改善を使ってた身だから言うがカウンターはそんなに簡単には乗らないし全体除去で瓦解する。フライヤーのみをあてにすると3色使うほどには見えない。カウンターの価値を軽んじて使いづらくなってるデザインに思う、点はここ。

・《賢明な車掌、トルーズ》
5点
謀議などで捨てたカードを拾う勤勉なやつ。面白みは正直ない。意外とくっつくカードや能力が多そうなので加点してここ。

・《虚空裂き》
6点
打ち消されないパーマネント除去は使いやすそうですね。3色3マナの重さと白入りなのに追放ではなく破壊というのは使うと物足りなくなりそうだけど、良さそう感に加点。

・《常夜会一家の介入者》
5点
シンプルに強いフラッシュ生物じゃないかしら。私の場合はマナコストと色拘束が重く見えてあまり使いたくはならないけど。絆魂と謀議でロングゲームに向いてるのは良さげ、加点。

・《常夜会一家の隆盛》
3点
難易度高いジョニー向け。私はあまり興味を持てない。フライヤーは強いのでまあ点はあげる。

・《策謀の予見者、ラフィーン》
6点
小憎たらしい気配りの効いたカード。マナコストの低さにタフネスに護法に謀議の発動条件と。初期パワーの低さは好みではないのでここ止まり。

・《欲深き者、エヴリン》
4点
アドバンテージを稼ぐのは分かるし混成マナで柔軟な構築ができるのもいい。ただマナコストが重いし単独で殴りに行けない。その上効果条件は他の吸血鬼に頼るしかない。使うシーンを考えるといまいち。

・《貴顕廊一家の悪魔信者》
3点
あまりに打点が低く自身の制約によってスノーボールもできない。制約さえなければデビルで戦場を埋めるのは面白かっただろう。

・《貴顕廊一家の隆盛》
4点
クリーチャーと墓地のスペルをトレードするような置き物。私にスペル頼りのデッキを使う気配がないので評価は低い。スペル連打自体は戦える戦略らしいので悪くない点をあげる。

・《敵意ある乗っ取り》
3点
ここまでややこしい全体火力を使いたいシチュはあまりなさそう。デッキに入れることはないと思う。

・《蒐集家、ザンダー卿》
4点
重くて能力語がなくてどの能力も勝利に直結してるとは言い難い。なんで神話レアなの? 派手ではあるしもしかしたら噛み合う戦術はあるかもしれないのでここ。

・《ドラゴンの打擲、オーグニス》
5点
攻撃するたびに宝物を出すのは悪くないがサイズが頼りない。混成とはいえ3色なのだからもう少し大きくなってくれ。宝物もジャラジャラ増やしても使い道がないので点は伸びない。ここら辺か。

・《豪火を放て》
7点
マナの重さと拘束に問題こそあるがかなり広い範囲の火力。その上置き物も焼ける可能性がある。3色の重さこそあるが処理できる範囲が広くて好感。いいカードだと思います。

・《ジアトラの特使》
7点
能力はとてもいい。踏み倒しなのでマナが寝てるか起きてるか関係なく土地が見えてもとりあえずデッキからは引き出せる、その他カードでも手札には加えられる。強力なアドバンテージ能力だ。それを支えるサイズとトランプルと良し。しかし3色4マナの生物となれば除去耐性にも気をつけてほしかったところ。そこは速攻があれば緩和できるだろうが奇襲コストが5マナと1重いのが重い枷になるように思う。好みだけど欠けて見えるカード。

・《土建組一家の隆盛》
4点
生け贄戦術を使えば使うほどアドの回収ができる置き物。私は生け贄というのが1ゲーム中に何度もできないと思っているのでそこまでアドを稼げないと見ている。使えはするだろうけどなー、といったところ。

・《焼却するもの、ジアトラ》
5点
投げつけって後が続かなくて弱い……引導火力としてはとてもいいんだけどね。宝物を出すのも別に後に続けられる要素ではない。単独では息切れ必至の能力なのでどうしても周りの助けが必要だと思う。火力投げられる大型ドラゴンなので悪い評価はしないが。

・《ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ》
6点
良質なサイズにトークン置換のできる情婦、もとい副官? 置き物的な生物なのにこのサイズは緑らしくてズルい、赤にもよこせ。置換されるトークンの性能があまり高いわけではないのでトークンの大量生成と組むのだろうな。そこまで好みではないが面白そうなデッキになると思う、加点。

・《俊足の踊り手》
5点
ウィザーズはもしかして殴ることしかできない生物の速攻を過大評価してないだろうか。これが戦場にいて脅威に見えるだろうか? 私はちょっと侮ってしまうと思う。能力語詰め合わせ自体は悪くないのでここ。

・《白熱のアリア》
4点
全体火力は存在してほしいが3色で3点というのが物足りない。

・《舞台座一家の隆盛》
5点
ドローまたは占術、といったような恩恵をもらえる置き物。地道なアドバンテージ、嫌いじゃない。でもそこまで好きというわけでもない。ここら辺かな。

・《宴の結節点、ジェトミア》
7点
タフネスこそ強化しないが戦線をゴリゴリ強化できる生物。やはり目玉は二段攻撃だがそこまでの大量展開は私の趣味から少し外れるカード群になる。しかし派手、これは好ましい。なのでここら辺。

・《五者会談》
5点
一応豪快だけど3色カードをそんなに入れたくならないと思われるので10枚ぽっちの追放はギャンブルか。今の3色カードもニッチなものが多い印象があるので使う時のことを考えてあまり盛り上がれないカード。

・《逃走用の車》
4点
コンボ用なのは分かるし速攻と低い搭乗コストがそれに役立つのも分かる。私の好みの範疇にないだけ。

・《未認可霊柩車》
6点
使われてわかったが、このゲームは自然に墓地にカードが集まるためサイズアップは簡単だ。ただの墓地対策に留まらないビッグサイズの機体としても運用可能、良し。この辺。

・《ジアーダの贈り物、ラクシオール》
4点
プレインズウォーカーがダメージをクリンナップできるようになるというのはいやらしい。ただ充分強い使い方はそうそうないとも思える。噛み合いがどこかにありそうなので加点はしておく。

・トライオーム土地
6点
3色土地で基本土地タイプがあってサイクリング持ち。まあ強いって書いてあるカードだね。面白いわけではないけど。強い土地はそこそこ好きなので加点。

「ニューカペナの街角」高得点カードたち

10点:(なし)
9点:《産業のタイタン》
8点:《作業場の戦長》
7点:《華やいだエルズペス》。《全知の調停者》。《強請る大入道》。《顔壊しのプロ》。《狩りに出るビビアン》。《敵対するもの、オブ・ニクシリス》。《闇市場の巨頭》。《斡旋屋一家の隆盛》。《豪火を放て》。《ジアトラの特使》。《宴の結節点、ジェトミア》

※6点以下は省略。

今回はここまで

平均値低くね?

原因ははっきりしています。
MtGアリーナがレアカードが手に入れにくいゲームだからです。
MtGはデッキの色を増やすとなると、どうしても効果の強いレアの多色土地に頼ることになります。そして土地は妥協しなければ基本的に4枚手に入れなければなりません。は? レアのワイルドカード供給を絞っておいて土地に4枚使わせるの?
というわけで、私はほとんどグルール(赤緑)以外のデッキに本気を出せないのでした、ちゃんちゃん。

レア投票なんて涙ぐましい評価基準作成をしているのも、レアカードの入手数が少ないからでは?
……まあそういうわけで、多色はそもそも使えないカードが多すぎるんですよね。
試せる戦術も限られる、だから興味が広がらない。興味がなければ点も伸びない。やれやれ。

土建組についてはアルケミーのデッキを試せるイベント(未来へ)で感触が良かったので組みたいですが……ワイルドカードがとても足りません。ローテーション前に全リソース吐いて組めるかどうか……。無理ぽ
赤が中心色だから感覚が合ってたのかな。手に入らないデッキは使えないから知らんけど。

はい。
MtGの問題点、「多色土地がレアカードなのやめろ」についても触れましたが、今回のレア投票はここまで。
そしてレア投票企画もここで一区切りとなります。
四本の記事を読んでくださった方、お疲れ様でした。

当初の想定より執筆期間は伸びましたが、普段気にかけないだけでこれだけ多くのレアカードが存在することを実感できたのは今後のプラスになるのかなー……?
思えば私は一年分のMtGスタンダードフォーマットを総ざらいしたようなものです。その結果は……興味がそそられるカードはかなり限られる、といった感じになりましたが。
なんと言いますか、デッキを組む意義になってくれるようなカードには滅多に会えないんですよね。ウィザーズはもっと作って。

何度も言いますが、この企画は手前勝手な点数付け。
しかし、それでいいのです。
私のMtGは私以外体験する人はいないのですから。誰が何の点数を付けようが私の感性に勝ることはありません。
どうかこれを読む皆さまも自分の感性でゲームを楽しまれますようお祈り申し上げます。かしこ。

それでは記事もここで終わらせましょう。
今回ついぞ現れなかった10点のカード、いつかスタンダードで会える日が来るのかしら。まあ期待せずに待ちましょうか。気長に付き合えばいい事もあるかもしれない。性急にねだっても、相手もない袖は振れないでしょうしね。
楽しめるうちだけ続けましょう、MtG。楽しめなくなったらさようなら。
読んでいただきありがとうございました。


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