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突発的レア投票「神河:輝ける世界」

はじめに

急げば「団結のドミナリア」発売前に終わるかと思ったけど、筆が止まって二ヶ月待たせてしまったぜ!
はい、お久しぶりです。たこめがねです。

レア投票の執筆を裏でやったりやらなかったりしてましたが、「神河:輝ける世界」「ニューカペナの街角」の点数付けがようやく終わりました。
もし待っている方がいたら、どうもお待たせいたしました。何かしら得るものがあれば幸いです

というわけで
※前回までのあらすじ

MtGアリーナのカード生成の指標が欲しいなー。
そうだ、レア投票してやろう。範囲はスタンダードの直近1年分(同一ローテーションになってる4セット)だ。

ここの詳しい流れは、私の記事「レア投票「イニストラード:真夜中の狩り」」の冒頭に書いてあります。
(私の動機の話なので、本題のレア投票企画の内容には直接の関係はありません。つまり、気が向かないなら読まなくても構いません。)

レア投票の簡易的な解説は今回もしましょうか。
レア投票とは、MtGのカードデザインの工程の一つであり、社員にデザイン中のレアカードを見せて評価をもらうことで進められるそうです。
高得点を得られるなら、それは誰かを興奮させる力のあるカードということ。中庸な点のカードは嫌われてないかもしれないが好かれてもいないカード、これはボツになります。
興奮させる力を持つことが印象に残るカードの条件になりやすい、ということでしょうか。
まあ、正確な話は公式の翻訳記事を読んでください。マーク・ローズウォーターの記事は読みやすい翻訳文です。(他の方の書いた分の翻訳はなぜか読みづらいですね、訳者が違うのかしら?)

つまり、私の興奮を一度数値に表して見比べることで、今後のMtG活動の指標に参考になる情報を得よう、という企画なのです。

さっそくやりましょう。
レア投票!

※このレア投票は「イニストラード:真夜中の狩り」〜「ニューカペナの街角」までの1年間のカードセットのものを評価するものにするつもりです。分量の問題で分割させてもらいます。
※評価基準は「たこめがねが心躍るかどうか」。tier1? みんな使ってる? 知らね〜!! 俺の喜ぶものだけ持ってこ〜い!!

レア投票「神河:輝ける世界」

※評価は最高10得点。採点基準は感覚。
※特定個人の心躍るかを基準にしているため、非常に利己的な点数表になります。あしからず。
※得点の大小は、6点から見どころあり、7点以上からお気に入り候補、くらいの緩い基準のものとして見てください。

・《永岩城の修繕》
6点
なんというか堅実なやつ。白には珍しく土地加速に関われるというのは面白いので加点あとは特にないかな……無難な強み持ってるやつだと思う。

・《神河の魂、香醍》
5点
破壊不能を与える瞬速生物かぁ……。なんというかこういうのはリミテッド向きに見えて食指が伸びない。あと私は統率者戦はやってない。ぱっと見の印象だと悪くないのでここ。

・《雲鋼の麒麟》
7点
標準的なサイズの飛行かつ敗北回避の換装ができるとは。甘美な響きですね、敗北回避。敗北回避しかできないやつには興味ないですがこれは飛行として殴れるサイズなのが素敵。さらに換装コストも現実的、敗北回避はコスト釣り上がるイメージなのにね、良心的だね。魅力に溢れるカードだと思うよ。

・《告別》
4点
まあこういうのは生まれて当然のカードですわ。生まれて当然のものが生まれても評価に値しません。全体追放は魅力的なので加点。

・《獅子の飾緒》
5点
墓地追放してサイズアップ、その分換装先を強化、面白いイメージだ。墓地追放に興味がないのでここ。面白い動きだけど能力語などそれ以外の魅力に欠けるかな。

・《報復招来》
5点
リアニメイトないし置き物の蘇生と自在なサイズアップ。要素を抜き出すと私が好まなくはないもののはずだがどうにも興奮しない。なぜなのか。ひとまずここ。

・《皇の声、軽脚》
5点
オーラペタペタは魅力的。でも最近貼りたいオーラの心当たりがないな。こいつ自身に能力語がなかったりエンチャント生物じゃなかったりも残念なところ。点伸び切らずここかな。

・《冥途灯りの行進》
6点
まるでX火力だな。使いやすそうな追放除去なので加点。ちょっと堅実的すぎるので点は伸び切らないか。

・《目覚ましい修復術》
4点
マナシンボルも効果も派手だがエンチャントとアーティファクトに興味がないんだ。好みの派手さなので加点。

・《放浪皇》
8点
放浪者は正体不明の女性で剣の一閃で敵を斬る、と聞いていた。その放浪者の正体は神河の皇だったのだ、なんだってー!? とまあ、正体不明の女性、剣一閃、不安定なプレインズウォーク、神河、皇、名前を明かせない(ユーザーにも!?)、私の感性を刺激する属性過多なのがこの放浪皇なんだ。そうだよ、設定で加点してるよ、好みなんだから。
あとは絵が、あー、バタくさいって言うの? 好みじゃないよね。日本人の若者が好む絵柄ではない。点に表れない程度だけど減点。
瞬速プレインズウォーカー!? 効果はささやかだが堅実なもので好ましい。さらに消費する忠誠度もかなり低い、やりくりが楽しそう。瞬速と追放効果に警戒持ちトークンでプレインズウォーカーにしては自分の身を守りやすいのも珍しく良い。次が楽しみになる、けどウィザーズは期待を下回るんだろうなぁ……、ズラしたりして。

・《夜明けの空、猗旺》
7点
死亡誘発とはいえ味方全体に+2/+2はとても大きい。飛行と警戒で本人の殴り性能も充分。全体除去に対してはパーマネントを出す死亡誘発が使える。隙が少ない攻撃向きのドラゴンだな。死亡誘発という不安定な要素が減点だがここ。

・《発明的反復》
4点
それぞれの能力は悪いものではないが4マナでやるほど価値が高いとは思えない。堅実な動きは好ましいのでここ。

・《渦巻く霧の行進》
7点
フェイズ・アウトは最高峰の除去回避なんですよ。それが安めのXでいくつも選んで使えるなんて。相手をフェイズ・アウトも選択肢というのは柔軟で良し。ただどうしても対応で使うカードというのは手札で腐りやすいんだよな。マナは安めだけど払えない時もある程度だし。ここ。

・《現実チップ》
4点
ときめきは感じた。でもデッキトップからカードを使うのに合計5コストは果たして使いやすいと言えるか疑わしいライン。換装先がいないといけないのも難点に見える。見た時の好印象で加点、ここ。

・《現実の設計者、タメシ》
3点
生物以外のバウンスなんていつやるんですか? 置き物のリアニメイトって何の役に立つんですか? おそらくはマジックの深淵側で使われるカード。つまり俺の方は向いてない。

・《精神連繋メカ》
7点
搭乗させる生物次第で大きな可能性の広がる面白い機体。自前で飛行と充分なサイズがあるのも偉い。搭乗が安いのも組ませる相手を選ばない、偉い。赤の換装生物と組まれてるところを見た。面白い系なのに創意工夫を受け止める堅実性もあるグッドカード。

・《千の顔の影》
6点
使われた感触として印象より恐ろしいカード。増やして嬉しい生物を考えたくなる。飛行持ちなのも他の忍術に繋げられて良し。

・《嵐風招来》
4点
コントロール奪取は好き寄りではあるけどね。マナシンボルのわりにささやかすぎない?

・《渦巻く空、開璃》
7点
サイズは充分、飛行に護法は殴りとして信頼できる組み合わせ。死亡誘発も充分な影響力がありそうだ。地味で強い側面と豪快で役に立つ側面を併せ持つ良質な生物だと思う。青で殴るならこのカード使いたいかも。

・《肉体の裏切者、テゼレット》
6点
とんでもないアーティファクトフェチのおじさん。アーティファクトたそはぁはぁ、ってしてるね。機体デッキで使った感じは手札補充がかなり便利だった。しかし全ての能力から魅力を感じるにはスタンダードのアーティファクトは層が薄いかな? アーティファクトデッキ以外であまりに役に立たないのが見えるのも良くない。使えるデッキでは便利枠だろうし総じてここか。

・《発展の暴君、ジン=ギタクシアス》
7点
置き打ち消しがいやらしい。コピーも邪悪なことができそうだ。サイズや能力語、つまり本体がちょっと頼りなくて青っぽいなぁ……、青の頼りないサイズは好きじゃないわ。総じてここ。

・《崩老卑への貢納》
4点
コストが軽いのはいいけど英雄譚の本領発揮まで時間がかかるという難点をもろに受けてそう。やりたいことは分かるし飛行とドローでアドバンテージを回収するのは嫌いではないのでここら辺。

・《カエル乗り、達成》
6点
自来也ですね。私は日本の忍者カルチャーに詳しくないのですが忍者と大蝦蟇といえば自来也でしょう。
サイズは充分。カエルの跳躍を表したような樹上能力が大いに魅力的。しかし残念、エンチャントにズブズブに依存している。このカードのエンチャント関連いらなくね? カエルを出すのもカエルのドレインもそれら自体は気にならないがエンチャントが必要になることだけが気に入らない。神河のエンチャントに忍者の巻き物でもあったらフレーバーは補完できたんだけどね。エンチャントに関連づけしてるところで減点。
統率者で楔3色が組めるところはデザインが意識してそう。

・《噛掌の忍者》
7点
良質なハンデス忍者。2つのコストが等しいあたりデザイナーから強くしようと思われてそう。標準サイズに威迫がつくのも良し。ピーピングハンデスかつ追放というのも最低の所業で良し。威迫と忍術で攻撃が通しやすいのも良し。イコリアのファンなのでキーワードカウンターが出るだけでもちょっと嬉しい。能力を使った後は棒立ちしがちなバニラにしかならないのは欠点かも。まあそれを差し引いても強いカードなのが見えるけど。

・《絶望招来》
8点
派手かつ堅実な黒単へのご褒美。事前の細かいボードコントロールによって大きなアドバンテージを生み出せるだろう。こういう少し工夫の余地が見える派手なカードは好きよ。

・《魂転移》
6点
堅実な除去とおまけのついた黒らしいスペル。追放除去なのも良し。まあここか。

・《不憫な悲哀の行進》
4点
黒は赤ではないので生物相手のX火力はいらないと思う。ドレインというものにもそこまで強みを見出せないし。ドレインは本体を追い詰めてなんぼでは? 赤のX火力は使われるからこれも使われるのかな?と疑問の残る加点。

・《無孤勢団の霊裂機》
6点
コストも搭乗も軽めで素のサイズも良し。さらにサイズは上げやすそうに見える。またサイズアップと威迫も噛み合いがある。しかし何ターンも連続して生け贄を用意できるかは構築次第、というのが首を傾げるところ。威迫を持てるとはいえ地上を走るわけだし。私が生け贄に熟達していないこともありここ。

・《貪る混沌、碑出告》
6点
占術は生物1体を捧げる価値があるとは思えない。論点は衝動的ドロー&火力の方。占術と合わせて悪くない精度が出そうだ。唱えやすい低コストを追放するか本体火力に使えることを活かして高コストを追放するか、ジョニー向けの構築を組ませる類のカードかな。《渦巻く知識》のようなデッキトップに仕込む効果と合わせて不要札を弾くことにも使えるかも。タップ効果の可能性に加点。

・《鬼の刃》
7点
威迫は頭でっかちと相性がいい。生物として充分なスペックがある。換装はコストがやや重いがこのサイズを何度も作れるのは驚異だろう。換装を目当てにしながらそつがない生物として振る舞える良質なカード。
始めはデーモンを作るだけのありきたりなレアかと思ったけど、換装生物であり生物側で最低限マナコスト分の働きをしてくれそうなことが分かると評価が上がった。そうなると換装中は全体除去に耐性があるのも偉いな。

・《月の賢者の養子、ナシ》
6点
踏み倒しであり相手のカードを奪うものでもある。仕込み手段があれば自分のカードを踏み倒すコンセプトでデッキが組めるか。忍術で攻撃を通してマナが余らないところでもライフで唱えることができて良し。忍術コストの重さと忍術の後に標準サイズのバニラに落ちるところが悪し。

・《真夜中の空、殉至》
7点
飛行が威迫を持ってると対処が難しいしブロックで対処しても死亡誘発が暴れる。見た目のインパクトには欠けるがかなり完成度の高い生物。死亡誘発がボードコントロールに直結したらもう少し加点したかも、しないかも?

・《鏡割りの寓話》
6点
キキジキさんだー。モダンでどったんばったん大暴れしたキキジキが諸々調整されて登場。使われたことしかないがトークンとキキジキのどっちも放置したくないのに向こうだけ手札の質を上げるのが邪悪な感じ、シンプルにパワカかな。コピーの使い道は多岐に渡るけど、コピーだけ殴らせる程度でも強めに感じた。うーん、でもこれを見ても特別ときめきはしないから、カードパワー分でここまでかな。

・《大峨頭の兜》
6点
いくら赤でもそんなにキープした手札を投げ捨てたいわけじゃない。横並びが得意とかでもないので生け贄も重たい。あと換装コストも重たい。なんもかんも重たいなこの肥満野郎が……。行き詰まった時の3ドローは大きいのでここ。

・《屑鉄の溶接者》
3点
私はアーティファクトに関心がないんだ。マナコストを低くしていくのも使いづらそう。マナコストを参照するということでせっかくのアーティファクトトークンたちを使えないのも使いづらそう。低コストのアーティファクトを蘇らせて何がしたいのかも分からない。タップだけでマナがかからないのは加点。使うことはなさそうだなー。

・《災厄招来》
4点
私赤がスペルカラー扱いされるの疑問なんですよね。青が1色として2色目はどこか、黒とかお似合いじゃないですか? 赤はその分殴りに振り切ってほしい。
ある程度派手ではあるがデッキから唱えられなかったり踏み倒しの幅が小さかったりマナ拘束の割にはみみっちい。6マナまで、2枚まで、墓地からも、インスタント、と細かい利点が複数あり見た印象通りにコンボデッキも組めるので減点はここでストップ。

・《蜥蜴丸》
7点
自分で二段攻撃を持ち他の生物にも二段攻撃を付与できる。換装コストも安くて取り回しが利きやすそう。二段攻撃最高!二段攻撃最高!きみも二段攻撃最高と叫びなさい! 素のサイズが小さくて単体での魅力に乏しいのは難点。換装にサイズアップの効果もないし。コンボ前提のちょっと難しいカードにも見えるね。

・《轟く雷獣》
7点
速攻とサイズアップそしておまけで本体火力、とても赤らしい生物で良い、もっとこういうの作れ。しかし欠点も複数。ダブルシンボル、自分が攻撃しないといけない、素のサイズが小さい、火力のカウントに自分を含まない。赤はまだまだ弱い調整をされそうだ、というイメージを受けたカード。まあ赤を強くする間に置かれる飛び石のようなものであってほしい。

・《無謀なる歓喜の行進》
7点
赤に3マナ2ドローを許していいのか? ひゃっほー! マナを注げば濾過範囲も広がるので良し。衝動的ドローの不安定さに減点してここ。

・《流星の信奉者、ゴロゴロ》
7点
標準サイズに諸々くっついてる。目玉はドラゴントークンを産めるところ、何度も産める。自分が攻撃しなくてもいいので安全だ。天使が並んだらゲームエンドなんてのたまう者もいるがサイズの大きいドラゴンが並んだ方が相手のライフを吹っ飛ばせるだろう。速攻付与によりドラゴン頼りの一発屋になることも避けてあるので加点。

・《燃え立つ空、軋賜》
8点
赤にとっての飛行トランプルは他の色とは訳が違う、歓迎しよう。能力良し、サイズもまあ良し。死亡誘発も追放ドローが優秀。宝物も状況次第でフォローに使える選択肢。固めにまとまって派手さは少ないかも。素で速攻がついてないのも残念、ついてたら10点だったかもしれない。

・《爆発的特異性》
6点
本体火力の大型火力は初期ライフの半分を吹っ飛ばすところから話になる。つまりこのカードはとてもお話になるカードだ。ゲームを大きく傾ける可能性を秘めたカードであり自己軽減がついているのも良心的。ダメージを倍にするだけでゲームエンドになる派手さに加点。いいね。

・《麒麟の教え》
3点
サイズが小さい。色々書いてあり多少の見どころはあるが生物としてのスペックが低いので帳消しといった感じ。なんでレアなの?

・《龍の神の再誕》
5点
何が飛び出すか分からない卵。卵らしく受動的だけど仕込み先を選べたりおまけでライフを回復したりと細やかな気遣いもしてくれる。唱えるというのも珍しい。でもまあ私が使いたくなるほど強そうには見えないですね、3マナだし。悪くはないが、私向けではないな。

・《古霊招来》
8点
良好なサイズのトークンを2体に利便性の高い能力語カウンター、良質なトークン生成スペルと言えるだろう。ビートダウンを好む者として高い評価をしたい。パワーがちょっと低いのが玉に瑕なので若干の減点。

・《樹海の幻想家、しげ樹》
4点
ランプないし墓地利用向き。私の趣味からは外れているな。柔軟な魂力の分は加点してここかな。

・《春葉の報復者》
3点
サイズがそこそこ優秀な忍者。能力を全体的に見ればまとまったいい能力かもしれない。でも興奮はしないなー。回避能力もないしサルベージには興奮しない。おおっ、というように目を引くようなところがない。サイズの大きさについては好みなので加点しておく。

・《調和の織り手》
4点
生物かつエンチャントというのはほとんどの次元には存在しないもので、つまりこのロードはほとんどのカードセットに強化をもらえない孤独なカードなんだ。しかしその意気誉れ高い。クリーチャー・エンチャントで採用カードを統一して遊びたいこともあるのでこのロード自体にはいい印象を持っている。コピー能力はカードプール次第なので評価保留。ここで。

・《無常の神》
6点
エンチャントが確定で入るビートダウンに向いた生物。サイズアップとトランプルは殴る方向を向いた組み合わせで好ましい。除去されても自分で回収されてくれるのも良し。しかしエンチャントが必要になるデッキをおそらく私はそこまで好まない。これ自体もエンチャントじゃないから画竜点睛を欠くか。噛み合った時には歓迎しよう。

・《芽吹く生命の行進》
5点
生物を実質コピーしているようなものだがマナを喰いすぎる。ぱっと見で強くは見えない。もちろん強い生物が2体並べば超強い、といった理屈は考えつくが。緑の生物が層が厚いことを考慮したのでここまで加点。

・《珠眼の寺守り》
7点
全体としてやりたいことを単独である程度遂行できるいい調整のカードに見える。トークンがマナクリなのも偉いしカウンターを2体に乗せられるのも偉い、後続を生物側で強化して改善条件を達成させるのもとても偉い。除去に怯えながらも改善を並べれば緑には破格の7/7飛行だ。うまくまとまっててとても良い。しっかり加点しました。

・《西の樹の木霊》
6点
なんというか、無難で偉いね。改善関連だけど改善された生物をそこまで強化するわけでもない。目玉は土地を出す方だろうね。まあそこそこ活躍できそうだし、でも用意はちょっと面倒で私の趣味からは外れ気味、なのでここらへん。

・《果て無き空、空羅》
6点
神河ドラゴンにありがちだけど死亡誘発以外は競合するカードと比較してかなり小さくまとまってるよね。死亡誘発は、基本土地に限定されない土地サーチ、大きめのトークン生成、なので地力は充分。実用的でよろしいのではないか。

・《大牙勢団の総長、脂牙》
6点
やってることはかなり強い、このコストでやってもいいのか。事前準備こそ必要だが明らかに強い。問題はスタンダードにこのカードと組みたい機体が見当たらないこと。そのカードパワーに加点。

・《精霊の姉の召集》
5点
使ってみて分かるがロングゲームにおいてかなり凶悪な効果をしている。追放するのはトークンでもよいというのが恐ろしい。まあ私が普段使いしたくなるような効果ではない、もっと速く殴るのが好きなんだ。凶悪さは楽しかったので加点。

・《梅澤悟》
6点
忍術するたびに手札補充、忍術を付与、と自己完結している忍者。きみも今日から忍者だ! やれること自体は強そうだが、回避能力がない、忍術コストが重め、あたりで軽快な立ち回りを見せることは難しそう。その分減点するけどここかな。

・《沈黙の蜘蛛、琴瀬》
4点
根こそぎ追放できるのもそれを使えるのも実用的に見えて良し。でも墓地に送る事前準備が難しそうだ。能力語もないしサイズ以外に出た後のフォローも効きづらい。回避能力持って忍術で使いやすくなったらなー。

・《漆月魁渡》
8点
忍者でも使えるし忍者以外でも使える。フェイズ・アウトは実質耐性だしトークンは壁にも忍術の種にもなる。3マナで手札の質を上げるのは妥当かつ有用。ハイレベルでまとまってるグッドニンジャ、使いたくなるね。

・《碑出告が全てを貪る》
4点
エンチャント側の能力が狭い範囲へのメタに見え、また生物側が初期サイズが小さいように感じる。よって点が伸ばせない。親切なトランプルと面白い特殊勝利には加点してる。

・《浅利の司令官、理想那》
5点
速攻によってダメージを与えて破壊不能を得るコンセプトが明確。しかし破壊不能を得た後に何をするかがいまいち定まってないように見える。侍の単独攻撃によってブロッカーを確保しながら突撃させる、というのが想定かもしれないがサイズそこそこ止まりの地上を走る生物なんて大して怖くないだろうな。侍に不足あり。

・《嵐の切先、雷遊》
6点
追加の戦闘フェイズは魅力的だが侍共通の効果条件が足を引っ張る。これ自体も最低限の能力語はあるけどサイズに不安を抱える。空も飛んでないしな。侍の効果条件さえなんとかなればもっと強かったんだろうけどな……、と少し物悲しくなるカードか。

・《永岩城の蜂起》
3点
派手ではあるけどあまりに単独での使いづらさが目立つ。一度使われたこともあるけど別に困りもしないでゲームにも勝ちましたね……。活用法は一応あるし派手なので加点しておく、でここ。

・《生ける伝承、佐津樹》
4点
英雄譚を加速させる生物。英雄譚にそこまで拘りはないので点は伸びないがこれは面白い。ただフォローを効かせる能力が死亡誘発なのがちょっと残念。

・《完成化した賢者、タミヨウ》
3点
強力な効果と完成化という新しい能力を持つが、いかんせんシミックやランプは私の関心が向く範囲の外にある。5マナのプレインズウォーカーとしてどうなのかな、今でも強そうだけどもうちょっと強くないと5マナに見合わないのかな。

・《暁冠の日向》
5点
標準的なサイズは持っているが、見た時の印象としてパッとしない。3色らしい奇妙な能力で面白みがあり、そこには加点。サイズもあるしここ。

・《二天一流、一心》
4点
したいことは分かる、というか書いてある。サイズも悪くない。しかし、侍はあんまり強い効果貰えてないし、このカードに能力語ないし、黒も含めた3色だけど特に色増やす恩恵ないし、単独だと使い物にならなすぎる。カードプールが広いフォーマット用だろう、スタンダードで使いたくなることはなさそう。

・《神の乱》
5点
無難に優秀な効果の詰め合わせだけど5色6マナ払う見返りとしては少し小さいかも。でも割と好み。点はこの辺。

・《鏡の箱》
2点
伝説ってあんまり面白いカードないんだなー、これが。いちおう同名カードにもメリットはあるけどそっちも興味薄い。私にはいらないかな。

・《勢団の銀行破り》
7点
私は機体をビートダウンに使いたいのでタップしてドローというのはそこまで欲しい能力ではありませんね。しかし機体とトークン生成による全体除去への耐性や手札が少ない時の補充など、多角的な運用が見据えられるのでビートダウンでも良さそう。ここ。

・《長所食い》
4点
軽いので加点。能力語を引き継がせるのは不安定になりそうにも見えるが能力語を付与する装備品自体は強いので戦えそうには見える。しかし手間かかるだろうしここ。

・《電圧改竄メカ》
6点
機体の枚数が充分にないと頼りがたい火力、具体的には2枚以上=4点以上。しかし機体デッキでは使える。ただ搭乗がさすがに重い。難しさも総合してここ。

・《メカ巨神のコア》
7点
合・体!!!!! 合体メカをMtGで見られるとはね。アーティファクト生物や機体はどうしても層が薄くなるので神河の供給込みでもまだロマン砲の域を出ないか。細やかな気遣いはあるので悪くはないがまだ仲間が足りない。メカ巨神でぶいぶい言わせたいのでここ、合体してえ〜。

・《皇国の地、永岩城》
7点
土地とリミテッドレベルのスペルがくっついてるだけで凶悪。別に好みの効果ではないがデッキには入れたくなる塩梅。

・《天上都市、大田原》
7点
同上。

・《見捨てられたぬかるみ、竹沼》
7点
同上。

・《反逆のるつぼ、霜剣山》
7点
おおよそ同上。トークンが小さいからあんまり強そうじゃないな。

・《耐え抜くもの、母聖樹》
7点
おおよそ同上。これは強いぞ。ピンポイントメタを土地のスロットに無理なく入れられるのは凶悪。このサイクルで一番強そう。

「神河:輝ける世界」高得点カードたち

10点:(なし)
9点:(なし)
8点:《放浪皇》。《絶望招来》。《燃え立つ空、軋賜》。《古霊招来》。《漆月魁渡》
7点:《雲鋼の麒麟》。《夜明けの空、猗旺》。《渦巻く霧の行進》。《精神連繋メカ》。《渦巻く空、開璃》。《発展の暴君、ジン=ギタクシアス》。《噛掌の忍者》。《鬼の刃》。《真夜中の空、殉至》。《蜥蜴丸》。《轟く雷獣》。《無謀なる歓喜の行進》。《流星の信奉者、ゴロゴロ》。《珠眼の寺守り》。《勢団の銀行破り》。《メカ巨神のコア》。伝説の土地

※6点以下は省略。

今回はここまで

神河は、機体・換装・竜と面白いものが見られますね。私はこの次元の機能デザインが好き寄り。
と言っても9点以上がないのも事実なんですよね。7点はちゃんと多いんですが……。
正直強いカードがない……というか。他の色が好きな人はもっと高い点をつけるかもしれませんが、私は赤、妥協して緑を使っているので。好むゲーム展開がグルール以外でできないのでこの2色に縛られているのですよね。
傾向として細かいアド稼ぎは好きだけどハードパンチが撃てないのは日本的というかなんというか……。スノーボールもあまり見当たらないか? 置いたら勝ち、のようなパワフルなカードも見たかったなー。

さて、これから「ニューカペナの街角」分の記事にも手をつけないと。
遅れはしましたが、1年分のレア投票記事を完成させていきましょう。
「神河:輝ける世界」については、ここで一度失礼させていただきます。

それでは皆さま、読んでいただきありがとうございました。


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