雨の日は恋をする②
切ない
恋をすると
そして
してはいけない
と思うから
私以上に
彼は悩んでいた
彼の妻は
病気だと
癌だと聞いた事がある
最低だ
私も彼も
…
最低だ
…
私が
頼らなければ
あの時に
彼が
咳がひどくて
肺炎になっていた時
誰も気遣わず
心配で
病院を予約して
一緒に行った時
病院の待合室で
隣の夫婦が
お家の方も
一緒にお願いします
と言われているのを聞いて
彼は
お家の方って
言われちゃうかもね
と言った
可愛いなとおもった
そんな
いつも怖くて毅然とした彼は
39度の熱があった
私が連れていかなければ
病院に行く気はなかったらしく
診察したら
酷すぎて
別の病院へ回されて
肺炎だった
それまで
2週間くらい
ひどい咳をしながら
仕事にき続けていた
そして
コロナとインフルの検査をして
陰性だった時
悔しそうで
肺炎の診断が出て
嬉しそうだった
仕事を休めるから
それほどに
仕事から離れられない
それは
この会社の運命で
それは
逃げようとしたけど
逃げなかった私の
運命にもなっている
…
きっと
彼は
罪の気持ちで
強く
押し潰されそうであり
さらに
親と妻の病気の
重圧に
そこから
逃げることもできず
私に逃げることで
バランスをとっている
それは
私も同じで
貴方といる時が
1番
何も
不安なく
いられる
って
本音で
心の叫びを
静かに話して
お互い
心から
体の奥から
繋ぎ止めたいと思う
その気持ちを
押し殺しながら
繋がっている時が
あり得ないほどに
私の
生きていることを
肯定する
その瞬間は
一言の
言葉では
表せない
…
貴方との
時は
いつも
想像を超える
それは
きっと
いつか終わる
そして
必然の運命
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