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スパイクスイングについて(サーキュラーの誤解)

「バレーを語るアドベントカレンダー」に書くことになり、以前から引っかかっていた「スパイクスイング」についてまとめてみました。

ジャケリネvsヨンギョン

バレーを語るアドベントカレンダー


はじめに

スパイクスイングには「ストレートアーム」「ボウ&アロー」「サーキュラー」の3つがあることがよく知られていて、技術・戦術に詳しい方が解説したり、あの「ハイキュー!!」に取り上げられたり、多くの選手が身につけようとしたりしていますが、どうも【誤解】が多いようです。

筆者は2000年頃から「へりくつバレーボール」でオリビアさんたちとディスカッションを繰り返したり、バレーペディア初版(赤ペデ)、改訂版(白ペデ)に「スパイク・スイングの分類」を書いたりしてきましたが、なかなか【誤解】を解消することはできませんでした。

誤解】を解消するためにブログに書いてきたことや、【誤解】によって起きた悩みにツイッターで相談に乗ってきたまとめがありますので、ここに整理して紹介したいと思います。

ブログに書いてきたこと

Tのブログ 書庫「スパイクスイング」をご覧ください。
主に「サーキュラー」とは?「ボウ&アロー」との違いは?について書いています。

特に以下の3つの記事がオススメです。
スパイクスイングフォームの分類(公開&ちょっと追加)
サーキュラーの誤解(バレーペディア顛末)
サーキュラーについて考える(ボウ・アンド・アロウとの比較

ツイッターのまとめ

ツイッターでは、指導法身に付け方について、やり取りしてきました。

お酒飲んでスパイクスイングの話:2010年1月
 ストレートアームもボウ&アロウもコンセプト上の架空の存在。サーキュラーも「完全な」はないんだと思う。

ストレートアームっぽく見える江畑選手をどう考えるべきか:2010年10月
 「肘を前に向けて高く上げる」をやっても、フォワードスイングを開始するまでに「体幹で腕を振る準備」ができれば、素晴らしいスイングができる。しかし、難しくて、それをできる選手は少なく、あえてそれをやる意味も見いだせない。

スパイク サーキュラースイングの指導方法について:2012年9月
 Yui SHIBUTANIさんにまとめていただきました。
 練習方法を順番に書いたところ、まとめていただいた上に実践し、成功例を報告していただきました。アドベントカレンダー主催の垣花さんとの出会いもこの時だったんですね。

久しぶりに「サーキュラースイング」と「試行錯誤による動作獲得」について:2018年12月
 主張してきたのは「ストレートアームやボウ&アローにしなければならない」の否定であって、「回転するように見えなければならない」ということではなかったんですね。

結論は【サーキュラースイングというものがあるとは考えない方がいい:2019年3月
 学生さんのお悩み相談を機に、私なりに「3つのスパイクスイングフォームの違い」と「よくある勘違い」についてまとめました。それまで散々「サーキュラーにしたい」といって迷走する方たちを見てきて、「サーキュラー」とは「円を描いているように見える」だけであり,「円軌道」を意識するとろくなことがないという辺りを納得していただきたいと思って書きました。

スパイク・スイングの分類@ハイキュー!!:2020年6月
 モノクロさんにまとめていただきました。
 ハイキュー!!にも【誤解】があると思います。
「漫画のヒーローのフォームも元々サーキュラーだし」

終わりに

サーキュラーの誤解】には大きく2つあって、
◆【サーキュラーは肘を下から回すスイング】である
◆身につけるために【サーキュラーの軌道をイメージして肘を動かそう】とする

2つとも大間違いで、ボールを投げるときはみんなサーキュラーなんだから、特別でも何でもないし、意識すると大概おかしなことになるので、そう「なる」ように試行錯誤するしかないんですよね。

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