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訪問看護の指定申請で必ずチェックされる収支について思うこと

訪問看護ステーションを始めるときに避けて通れないのが行政(指定権者)に出す指定申請ですよね。

申請が通って初めて訪問看護がスタートします。

この指定申請、ご自身で通したことがある方なら必要書類に「収支予算書」があるのはご存じだと思います。

収支予算書の例。行政によって書式が異なる場合があります。


この資料、なぜ必要だかわかりますか?


それは「潰れないか」を見るためです。

例えば
・資金の計画をしているか
・資金が底を尽きる前に黒字転換できるのか
・無理な計画になっていないか
・計画が甘すぎないか
などを見ている。

うちの会社も拠点数分の指定申請を出しましたが、愛知県は厳しかった。

実地指導の際も収支状況を聞かれましたから、潰れることにナーバスなのかもしれません。



国内では、訪問看護ステーションは年間1,600件ほどが開業し、年間800件ほどが廃業(または休止)しています。

理由はいろいろあるでしょうけれど、人の問題とお金の問題、または両方がうまくいかなかったから。

原因はこれしかありません。

申請を承認する方の多くは公務員の方です。

承認したステーションが潰れたら(想像ですが)上司に審査が甘すぎたのでは?と言われかねないし、その先にある利用者様が困るのは間違いありませんから。

創業は夢ですが、経営は実務です。
そして事業は困難なことが多いものです。

しかし、立ち上げるなら絶対に継続すべきで、継続していくことは責任でもあるわけです。

経営はカネ、ヒト、モノのバランスをいかに取るかですが、心も大切です。

潰さない決意と行動、これもヒトの心が決めます。


私たちは、常に3歩は先を読みながら、知恵と工夫で持続可能性を追求していきます。

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