歌劇「シンデレラ」(ロッシーニ)
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ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。
さて、"本日のオススメ"は、ロッシーニ作曲の『歌劇「シンデレラ」』です。(数字は18-331。名曲解説全集第18巻P329)
ジョアキーノ・ロッシーニ先生。1792年-1868年(76歳)の、イタリアの作曲家でしたね。
前回の登場は、歌劇「婚約手形」序曲の回でした。
前回は管弦楽曲でしたが、今回はオペラです。
モーツァルト先生が亡くなってからそんなに期間を開けずに、ロッシーニ先生は生まれました。
ロッシーニ先生、オペラはおよそ20年ほどの期間に39作のオペラを書きました。ちなみに14歳のころにボローニャの音楽院に入学し、21歳までの間になんと10作のオペラを作っています。スゴイ。。
当時の音楽界の状況としては、ロッシーニ先生は大人気の人。ベートーヴェン先生も、『セヴィリアの理髪師』を称賛しているそうです。比較的悲劇の多いイタリア・オペラの中にあって、オペラ・ブッファ(喜劇)もたくさん書いており、それも人気の理由だったのかもしれません。
モーツァルト先生が亡くなってそんなに経っていない、ベートーヴェン先生が生きている時代ですからね。
ロッシーニ先生はイタリア・オペラの先輩たちだけではなく、グルック先生やモーツァルト先生などのドイツ系のオペラもしっかりと学んでいたようです。
そしてロッシーニ先生、レチタティーヴォを使わずにオペラを書いた最初の方。そして多い時には1年に3-4本のオペラを書いたという、これまたとんでもない方。
ちなみに、本日の曲『歌劇「シンデレラ」』が完成した年は、4本書いた年です。
39作品中の20番目の作品。なんと、25歳ころの作品!!
最後の『ウィリアム・テル』は、37歳ころの作品でした。
ということで、『シンデレラ』。
そうです、あのシンデレラなんです。
が、おとぎ話の雰囲気からは遠いようです。ただ、オペラ・ブッファの形式で書かれているので、原作からは遠いかもしれませんが、雰囲気的には現在我々の知っているディズニーのシンデレラには近いかもしれません。
が、『セヴィリアの理髪師』の翌年に書かれた事もあり、音楽的にはかなり充実した作品になっています。
が、装飾的な歌唱法が指定され、華やかで難しいフレーズがメインキャストに要求されている難しい曲のようで、しかもコントラルト(女声の低いほうの音域)で多彩なコロラトゥーラ(早いフレーズの中で装飾(特にトリル)を多用した奏法)、アンサンブルも早くて複雑、1曲の規模が大きい、などの演奏の困難さを含み、上演機会が少ないようです。
そんな作品を、3週間ちょっとで作ったらしい。。
ロッシーニ先生の音楽の特徴としては、短いフレーズを繰り返しながら音量を増していく「ロッシーニクレッシェンド」と、和音の使い方が特徴的です。
作品全体は、説明通りの感じですw
ストーリーは、設定の違いはあるものの、我々の知っているシンデレラと大筋は同じという認識で大丈夫そうです。
本日の音源は、classicroomさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。
本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
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