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【#ナイショの抱負】焼き鮭定食で至福だ!!

ピンピンコロリ。
#ナイショの抱負でもあります。

意外とですね、同世代の“還暦友だち”に聞いても“永遠に長生きしたい”という人はいなく、ま、いなくはないと思うけど周りにはおらず、テキトーなときにコロリしたいと。

どんな感じの“コロリ”がいいかというと、これは今年87歳になるワタクシの母の願いなのだが、昨日まで元気だったのに、というパターン。
とはいえ、さすがに母も「でもね、昨日まで、というのもちょっと現実的ではないわね」と言ってまして、じゃあどれくらいでコロリ逝きたいかと聞いたら、寝込んで4日くらいかしら、と。
あんまりかわらんじゃないか。

と、そんなやりとりをしつつ年末年始を過ごしていたら、あ、そうだ。
いましたよ。
われわれの夢をかなえている連中が。
あこがれのピンピンコロリ。
まさにピンピンコロリ業界のスーパースターとでもいいましょうか。
すばらしいです。
ではみなさんにご紹介しましょう。

鮭。


1.そもそろ論。なぜピンピンコロリ?

周りの連中を含め、中高年になるとどうしたってそりゃ死を意識するというか、まぁまぁ身近な話になってくるので、「どうやって逝くか」がけっこう話題になったりします。

だからピンピンコロリ。
ってか、どうしてみんながみんな「ピンピンコロリ」を望むのかというと、まぁこれはオレの感覚だが、ニッポンの場合、自分の意思に関わらず、とてもとても長い“老化時間”が待ち構えていて、もう一度いうが“自分の意思に関わらず”医療モニターに見守られながら“じわじわとやられる感じ”がして怖いからではなかろうか。
長い時間、じわじわと衰えていく様に応じて、誰かの手を煩わせることになる。
それもどうも、気が重い。
だから今年も「ピンピンコロリさせてくれ」という願いを込めて初詣だ。

でね。
ワタクシごとですが、いまだに中学時代の同級生と遊んでいて、もちろん古(いにしえ)のガールフレンドらもいっしょに仲良く、いい歳をしてのグループ交際みたいなもんだが、年に6回くらいかな、お茶したりメシを食ったり。

ピンピンコロリ話しのほか、墓の話しでもチョー盛り上がる。
ガールフレンドらがいうには「夫と同じ墓はイヤだ」とか。
よく聞く話しだよね。

で、まだ墓があればいいんだけど「ない」ってことになると「墓を建立する」というような騒ぎになって、Tokyoだとめっちゃ高い。例によって人が多すぎるから“スペース”がない。
聞けば“墓建ローン”っていうのもあるそうだ。

めんどくせーから散骨でいいじゃんね、なんてことを思っていた、そんな矢先というか今朝(令和6年1月6日)なんだけど、こんな新聞折り込みチラシを発見した。

まじか。
笑った。
知らなかったんだけど、“新築”の墓建ローンに“団体信用生命保険”もあるんですね。
分譲マンションとかじゃねーっつうの(笑)

“墓建ローン”を組んで高額の墓を建立する。
しかしローンを払い終わらないうちに契約者が死んだ。
すると残債は生命保険でチャラになる。
残された遺族は“墓建ローン”の支払いから免れる。
で、死んだ人は、自分が買った新築物件に即入居だ。
新築のお墓だよ。よかったね。
めでたしめでたし。
新築マンションとの違いは、生きているうちに入れないっていうことですね。

たしかに安心の墓建てローンだ。死んだら即入居OK。

2.なぜヒトだけ老いるのか

ではスーパースターの鮭さんをご紹介します。
なるほど、そうか、そういう仕組みだったのか。
こちらの本を読みまして、知りました。

本の説明
人間以外の生物は、老いずに死ぬ。
ヒトだけが獲得した「長い老後」には重要な意味があったーー。
生物学で捉えると、「老い」の常識が覆る!

【ベストセラー『生物はなぜ死ぬのか』著者による待望の最新作!】

・産卵直後に死ぬサケ、老いずに死ぬゾウ、死ぬまで子が産めるチンパンジー
・ヒトは人生の40%が「老後」
・長寿遺伝子の進化
・寿命延長に影響した「おばあちゃん仮説」と「おじいちゃん仮説」
・老化するヒトが選択されて生き延びた理由
・ミツバチとシロアリに学ぶ「シニアの役割」
・昆虫化するヒト
・不老長寿の最新科学
・85歳を超えたら到達できる「老年的超越」というご褒美
・老化はどうやって引き起こされるのか
・生物学者が提言する「最高の老後の迎え方」とは ……ほか

「老いの意味」を知ることは「生きる意味」を知ることだった。

なぜヒトだけ老いるのか

人間以外の生物は、老いずに死ぬ。
老いてオタオタするまでもなく、他の動物に食べられて、終わり。
これは熱帯魚店に勤務していた某女性からも聞いたことがある。
なるほどですね。
さっぱりしてていいかも。

では鮭。
秋に北海道の河川に遡上する鮭は、3〜4年間、アラスカ湾あたりまで回遊した後、1m近い巨体になって川に戻ってくる。オスは精子をたっぷり溜め込み、メスはまさに腹いっぱいに卵を抱えている。

体力精力まさに絶好調。
現役バリバリ。

そして己のパワー全開で、思うがままにバシャバシャと生まれ故郷の川を遡上だ。
きゃっほー。
途中、クマに襲われたり人間に食われたりという試練はあるが、やっと、ほんとうにやっと桃源郷にたどり着いたオスとメスは、めくるめく産卵&放精。尾びれがすり減るくらいにね。

どばーーーー。
まさに至福。
これ以上生きていて、ほかなにか楽しいことなんてあるのかっ!!
出会えてよかった・・・・

・・・で、死ぬ。

すげーでしょ。
ってか、もう1回くらい、やれば?

(P.46)老化は突然やってくるーサケの場合

老化とは細胞レベルでも個体レベルでも、不可逆的なもの、つまり回復できずに時間とともに衰えていくことを言います。(中略)死へ通じる前段階のようなもとの言ってもいいかもしれません。
細胞レベルでは、分裂が停止し、本来の機能が低下していきます。
(中略)
意外ですが、一般的にヒト以外の生物の老化期間は、短いか、ほとんどありません。つまり老化と死がほぼ同時に訪れるということです。

なぜヒトだけ老いるのか

猛烈な勢いで桃源郷をめざし川を遡上している最中の彼ら彼女らはもちろん老化していない。
ってか、老化してたらそんなことできませんわな。
そんでめくるめく愛のほとばしり。
その真っ最中も老化していません。
がしかし。

本書によると、サケは、急速に老化して死ぬ。

サケの老化は産卵後に起こります。ということは、ほんの数日間で急速に老化して死ぬわけです。まさにピンピンコロリですね。
産卵・放精後の生理的な変化として、急激な脳の萎縮が観察されます。これにより、そこから出るホルモンが低下し器官の制御が壊れ、「突然死」しているようです。
(中略)
ここからは私の想像ですが、おそらく彼らの頭の中は、重大な使命感から解放され、達成感と幸福感で満たされているのかもしれません。そして亡骸は鳥の餌になり、自身の身でお腹を満たしてもらい、卵には手を出させない作戦です。死んだ後も子を守り続けているのです。

なぜヒトだけ老いるのか(P.48)

どうでしょうみなさん。
サケ。
あっぱれです。
感動です。
まさに悔いなし。
存分に、生ききった。

そんなサケ。
塩焼きにして白米&味噌汁で食べるとき、彼らの生き様も、どうぞいっしょに味わってみてください。

肉も食っちゃおうかな〜\(^o^)/

あ、そんでさ。
漲って弾けて、奪って奪われて、ほとばしって溢れかえって、そして愛の谷間で溺れたい。
マーリンルージュで。
大黒ふ頭で。
シーガーディアンで。

そんな季節はとうに過ぎ去り、遠い日の思い出どころか、そんなことの記憶すら怪しい今日このごろ。

そんなオレたち、今日も元気です。

ってか。
・・・なんでオレたち死ねないの?
詳細は本書にて!!

#ナイショの抱負

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