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【宅建プロレス】ベルト(資格)の価値は持つ人によって変わるんだよってことじゃないかな。

2023年も年末を迎え、『女子プロレスSTARDOM』の年内最終興行が東京・両国国技館で開催されました。
観戦してきました。

女子プロレスというと、世代的には『1985年のクラッシュ・ギャルズ』を思い出す方も多いかと思いますが、んー、特にSTARDOMがそうなのかもしれんが、当時とは異なりまして観客は男性が9割だそうで(というか会場に行ってみればすぐわかるが)、そんでね、どうもね、自分と同性代らしき紳士(←いちおう紳士と言っておく)も多い。長年のプロレスファンだろう。
・・・ふと思う。
なんで自分らは、そうなのか。


1.男子は女子をこう観ている(独断の見解)

ひのきP(RE/MAX Dynamiteではもえち社長)に、上記の件につきあれこれ「オレの見解」を述べたりするんだけど、彼女は「ふーん」と聴いてくれてはいるんだけど、たぶん、その昔の“親日”の闘魂ストロング路線と“全日”のにぎやかで華やかな路線(ミル・マスカラスとかファンクスとか)を両方とも味わえるような工夫がされているからではなかろうか。

それに加えて男子プロレスでいうところのジュニア・ヘビー級のスピード感か。全盛期(昭和55年ごろ)の初代タイガーマスクを彷彿させる信じられない動きや、ルチャ・リブレの爽快感だ。

とはいえ、残念ながら昨今、プロレス好きがまわりにいないので(というか特に探していないので)「オレの見解」を確かめようはないのですが。
でもね、会場の雰囲気はとてもよいです。パワー勝負の熱戦には拍手歓声熱狂の充満があり、目まぐるしいカウント2.9の攻防はほんとマジめっちゃおもしろい。

老眼の皆さんも緑内障のみなさんも白内障のみなさんも、よく見てないと展開がわからなくなりますので、しっかりご観戦くだされ。

2.女子は女子をこう観ている

女子は女子をどんなふうに観ているのかなと。
で、読んでみたら、なるほどそうかと。

「強くなりたい――」
弱さをかかえながら、ぶつかり合い手をさしのべ合って、生きる女たち。
「ガールクラッシュ」な女子プロレスエッセイのゴングが鳴った!

西加奈子氏推薦。
「この荒野で戦い続けることを決めた彼女たちに、ありったけの拍手と祝福を送りたい」

「私なんて結婚してないしお金も稼げない、みじめな女」
廃業しかけたライターがまた書けるようになったのは、女子プロレスのお陰だった。等身大で戦う彼女達が私達に与える勇気とは? 強くなりたい女のためのプロレスエッセイ。
【インタビューした女子プロレスラーたち ※登場順】
白川未奈、中野たむ、岩谷麻優、林下詩美、ジュリア、朱里、長与千種、彩羽匠、DASH・チサコ、橋本千紘
【目次】
はじめに「本を1冊出せたら、死んだっていい」
■第一章 「女の幸せ」とプロレスと
・「女の花は短い」と言われるのがすごくイヤ――白川未奈(スターダム)
・これ、たぶん女の子だったらわかってくれるんだろうな――中野たむ(スターダム)
・自分が一番最強ですね――岩谷麻優(スターダム)
■第二章 どんなときだって、ずっと二人で
・結果を残しても、『ビッグダディ三女』。本当のわたしを見てもらえない――林下詩美(スターダム)
・でも、「わたし、負けない人間じゃん」って強く思った――ジュリア(スターダム)
・だれよりも実力があるのは、わたし。認められない悔しさ――朱里(スターダム)
■第三章 ロード・トゥー・かつて女を魅了した女
・引き込みます。世界に引き込みます。――長与千種(マーベラス)
・あの時代に近づきたいという気持ちが強い――彩羽匠(マーベラス)
■第四章 仙台の強い女たち
・いま全力でいかないと、いつどうなるかわからない――DASH・チサコ(センダイガールズプロレスリング)
・一番大切なのは、素直になること――橋本千紘(センダイガールズプロレスリング)

『女の答えはリングにある』

言語学者の方も!!
じつは彼女の書評が読売新聞(令和4年12月25日)に掲載されていて、それで本書を知りまして買いました。

3.これ、たぶん女の子だったらわかってくれるんだろうな

「女子プロレスラーが語る女子プロレスの魅力」とは。
なるほどそっかーと。
P.080の『中野たむ(スターダム)』から引用します。

中野にとって、女子プロレスの魅力とはなんだろう。
「ジェラシーとか情念とか、細かな感情が女子は出やすい。『この人本当はこう思っているんだろうな』みたいなのが、節々に見えるんですよね。そういう裏のドラマが、観ている人の数だけある。選手の数だけ見方がある。いまスターダムには25人くらいの選手がいるので、25人の主人公がいる映画を観ている感じです」
25人の主人公がいる映画――。まさにその通りだ。
(中略)
「リング上で表現していて、これたぶん女の子だったらわかってくれるんだろうな、と思うことがあるんですよ。女だからこそ生まれる、嫉妬の複雑なニュアンスってあるじゃないですか。それが男性だと『たむ、ジュリアのことが嫌いなんだ』みたいになっちゃう。そうじゃないんだよ!!!って」
(中略)
わたしがジュリアの名前を出すたびに、中野は得も言われぬ悔しそうな表情をした。「嫌い」という単純な感情ではないものも伝わってきた。

『女の答えはリングにある』

ほほぉ、なるほど。
そうか、ジュリアか。

いままさにカリスマ的人気を誇るジュリア選手ではありますが、でも「ハーフで元キャバ嬢」という“なんかそんな話だけ”が独り歩きしているようで。
なのでジュリア選手はジュリア選手で「え、まじかー」みたいな話になるのですが、それは本書を読んでもらうとしてだ、でもジュリアはこんなことを言っている(汗)。

「ああいうのが一番嫌いなんだよ!」

こちらはおっさん専門紙「東スポ」ですのでそのあたりの諸事情を割り引いて読んでもらえたらと。
・・・なんでオレがフォローしてるんだろ。

そんでだね。
彼女は別の記事で、こういうことを言っている。

――逆にSTRONG女子の価値は上がったのでは

ジュリア 結局ベルトの価値は持つ人によって変わるんだよってことじゃないかな。選手はよく言うじゃない? 「誰々が巻いてたベルトだから欲しい」とか。私もそう思うコトがあるけどね。でも、ベルトを取るのがゴール地点になっちゃ、もったいないよね。ベルトの歴史や重みに自分の価値を上げてもらうだけじゃ。逆に自分の価値をベルトにすりつける気持ちで私はやってる。ファンのみんなが「ベルトの価値の位置づけがわからない」とか言うけど、それ聞くとニヤニヤしちゃうね、私は。

【ジュリア お騒がせ女の帰還2023(3)】

彼女の「ベルト(の価値)」を「宅建(の価値)」とか「資格(の価値)」に置き換えて読んでもらいますと、ほらこれ、ワタクシが言いたいことなのであります。

結局“宅建”の価値は持つ人によって変わるんだよってことじゃないかな。
世の中の人はよく言うじゃない?
「誰々が取った“宅建”だから欲しい」とか。
私もそう思うコトがあるけどね。
でも、“宅建”を取るのがゴール地点になっちゃ、もったいないよね。
“宅建”の歴史や重みに自分の価値を上げてもらうだけじゃ。
逆に自分の価値を“宅建”にすりつける気持ちで私はやってる。

ありがとうジュリア。愛してます♥

今回は以上です。
RE/MAX DynamiteもSTARDOM同様、来年も引き続きまして、熱く激しく美しい“女子”の不動産奮戦記をお届けできたらと。

盛り上がっていこう。おー!!

どうぞお楽しみに。

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