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パーキンソンの法則が残業の原因かもしれない
忙しい、忙しいと言っている人で、毎日同じような時間に帰っている人はいませんか?それはパーキンソンの法則かもしれません。
■ パーキンソンの法則とは
パーキンソンの法則とは、以下の法則です。
・第1法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
・第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
ここでは「第1法則」について取り上げます。
第1法則を端的に言うと、本来なら9時から17時までの間に終わらせられる仕事でも「9時~18時の間でやってね」と言われると、18時までかけて完成させてしまうという法則です。
つまり、デッドラインが後ろになるとそれに伴って、仕事の完成時間も延びしてしまうということです。
■ パーキンソンの法則に陥っている人の具体例
私はプロジェクトメンバーの退勤時間を集計してグラフ化したことがあります。集計は30分単位に実施しました。例えば、19:00〜19:30の間に帰った日は何回あったか?というような感じです。
退勤時間 退勤回数
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18:00~18:30 2回
18:30~19:00 3回
19:30~20:00 3回
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話の前提として、私の勤めている会社では21時半から22時までは休憩時間になっており、この時間帯は残業代がでません。
それを踏まえて、私がある1年間分を集計した結果をご覧ください。
退勤時間 退勤回数
----------------------------
18:00~18:30 3回
18:30~19:00 3回
19:00~19:30 3回
19:30~20:00 3回
20:00~20:30 3回
20:30~21:00 3回
21:00~21:30 3回
21:30~22:00 100回
22:00~22:30 3回
数字は例です(実データが手元にないため)。ここで言いたいことは、この人は仕事のデッドラインを21時半に置いているということです。つまり「完成のために与えられた時間」は「出社した時間~21時半」になっていました。
■ パーキンソンの法則は無意識
この結果をグラフ化して本人に見せたところ、本人はびっくりしていました。本人には自覚がなかったのです。この結果を見せてからは早く帰るようになりました。
仕事の都合で退勤時間が偏ることもあると思いますが、1年を通して同じ傾向であるならば、パーキンソンの法則だと思って良いと思います。
なお、退勤時間がきれいにばらついている人もいました。これは生産性が高い人に見られた傾向です。生産性が高い人はパーキンソンの法則にあてはまらないというのが私の経験則です。
■ パーキンソンの法則対策
私がパーキンソンの法則を解消するために実施している対策は2つあります。
・退勤時間をグラフ化して見せる
・20時に音楽を流す
前者は上述した通りですが、もう1つは「新しいデッドラインを作る」効果を狙っています。パーキンソンの法則対策はデッドラインの前倒しです。つまり、パーンソンの法則に陥っていることを認識させ、デッドラインを前倒しすることが対策となります。
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