見出し画像

「おためごかし」を意識していますか?

「おためごかし」という言葉をご存知ですか?日常生活では使わない人が多いと思います。意味は以下です。

人のためにするように見せて実は自分の利益を図ること。

■ 教育のおためごかし

教育する時には「自分の理想」を掲げて「こうなるのがあなたの将来のためだ」と言って、自分の理想とする社員像になるように部下を指導します。

しかし、本当にその理想は部下にとっても理想なのでしょうか?自分の理想を押し付けて「部下のためだ」と必死に指導しますが、実は「自分のため」になっていないでしょうか?

「部下を育てることが自分の評価に繋がる」とか「自分の理想の部下を作って自分は楽をしよう」などの考えはないでしょうか?

■ 年齢を重ねた社員に対するおためごかし

ある程度の年数を重ねた社員は部下を取りまとめる立場になります。そのため、マネジメント力を身に付けなければ、部下を取りまとめることができません。

しかしマネジメントに興味がない、もしくは適性がない人に「マネジメント力を高めることがあなたの将来のためだ」と言って、マネジメント業務にアサインしていませんか?

年数を重ねた社員であってもプログラマーでいたい人もいるかもしれません。定年までプログラマーでいることがその人の理想かもしれません。

しかし、その部下をマネージャに育てなければ、あなたは「部下を育てられない上司」という評価をされるかもしれません。それを恐れていませんか?だから部下に「あなたのためだ」と言って部下がやりたくないこと、部下の理想とは違うことを押し付けていませんか?

■ 自分の理想は他人の理想ではない

自分の理想は必ずしも他人の理想ではない。
自分の理想とは真逆の理想も、他人にとっては理想かもしれない。

「おためごかし」が必ずしも全て悪いとは思いませんが、度が過ぎると自分も相手も不幸になりますので、肝に銘じておきたい言葉です。

最後まで読んで頂きありがとうございました! いただいたサポートは全て執筆活動の資金としてありがたく活用させていただきます。