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プロジェクト管理標準がそのままでは使えないのは当然!テーラリングしてますか?
プロジェクト管理標準に限らないと思いますが、標準はそのままでは使えません。しかし「この標準を見ても仕事が出来ない!」という人がいます。標準はそんな万能なものではありません。
■ 標準は抽象的なもの
標準化の目的を端的に言うと「みんながバラバラに成果物を作ったらわけがわからなくなるから方向だけは示めそう」というレベルのものです。また、みんなが使えるようにするために抽象化されています。
ですので、プロジェクト管理標準は「ガイドライン」としての役割は果たしますが、そのまま使うものではありません。
見方を変えてもらうとわかりやすいかと思うのですが、超具体的に書いてあったら汎用性はないと思います。もし自分のプロジェクトのルールが会社ルールに昇格したら困りますよね。
■ プロジェクト管理標準はテーラリングありき
では、標準をどう使うか?ですが「テーラリング」をする必要があります。テーラリングとは「開発標準を自分達に合った形にカスタマイズする」ことです。
標準には具体性がないですよね。不要な記載もあると思います。そこを自分達のプロジェクトに合うようにブラッシュアップして、自分達が使いやすい形に変える必要があります。
プログラムを知っている人向けに例えるなら、こんなイメージです。
開発標準 = 抽象クラス
テーラリング = 抽象クラスを継承したサブクラスを作ること
「開発標準を見ても具体的なことがわからない!」という人は、つまり「抽象クラスを見ても具体的に何をやっているかわからない!」と言っているのと同じです。そして、テーラリングをしない人は「抽象クラスだけでソフトウェアを作ろうとしている」のと同じことです。
抽象クラスも使い方を知らなければ不要だと思いますよね。でも自分のスキルが上がると抽象クラスが不要だとは言わなくなると思います。プロジェクト管理標準もそれと同じです。
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