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プロジェクト管理は小さな経営である

私は新人の頃に新人教育の中でドラッカーの本を読みました(というか読まされました)。その頃の私は全く経営に興味がなく、内心は「エグゼクティブじゃなくてエンジニアになりたいんだ」と思っていました。

しかし、それから4年後くらいにプロジェクト管理をすることになって気づいたことは「経営の考え方がそのままプロジェクト管理に適用できる」ということです。そこで今回は新米プロマネ向けに「プロジェクト管理に活かせる経営の知識」を書きたいと思います。

■ 5つの経営資源

経営資源といえば、ヒト、モノ、カネ、情報、時間です。「時間」を含めるか含めないかの論争はあるようですね。私は含めます。理由は「時間の意識が抜けている人が多いから」です。小難しいことは考えずに「時間を意識しよう!」っていう意味でわかりやすいから含めておけば良いと思います。

私はこの「時間」というのがプロジェクト管理においては重要な資源だと思っています。ドラッカーの「汝の時間を知れ」にも以下の記載があります。

時間は「借りたり」「買ったり」して手に入れることはできず、「簡単に消滅」し、「蓄積することはできない」「代替も出来ない」が、どんな仕事をするにしても必ず必要となる資源であり、「全員が平等に持っている」資源

こんなユニークな資源は他にありませんので、時間をムダにしない方法を考えることがプロジェクト管理でも最重要事項になります。

■ 時間をムダにしないために考えること

第一歩は「現実の時間の使い方を記録する」ことから始まります。記録を取ったら次にすべきことは以下の2つです。

・いかなる成果も生まない時間の浪費である仕事を排除する
・「他の人でもやれること」を考える

前者はわかりやすいと思いますが、後者については優秀なプロマネが陥っていることだと思います。ここでいう優秀なプロマネというのは1人でなんでも出来ちゃうプロマネです。

プロマネは意思決定に時間を使わなければなりません。プロマネにはプロマネにしか出来ない重要な仕事があります。しかし、自分じゃなくてもできることをやっていませんか?

つまり、「他の人にできることは他の人に任せて自分にしか出来ない重要なことをやる時間を生み出しましょう」というのが私の言いたいことです。上記はドラッカーの本に書かれていることです。プロジェクト管理どころか、全員に当てはまりそうな話ですよね。

■ プロマネは経営本も読もう

私はプロジェクト管理スキルを身につけるために、プロジェクト管理に特化した勉強をするのも良いと思いますが、経営の勉強をすることもプロジェクト管理スキルを上げる上で必要なことだと思っています。

特に、最近流行りのアジャイルは特にアジャイル本を読むより経営本を読む方が本質は理解できると思っています。

また、経営の知識は経営者にしか使えないわけではありません。セルフマネジメントをすることにも活用できます。経営の知識は万能ですので、興味を持った方は書店の経営コーナーに行ってみましょう。


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