見出し画像

世界のビール()

「世界のビール」を標榜する店がある種の地雷であることを以前に触れた

「世界のビール」に勝手に期待し、勝手に裏切られた経験。
この経験、得も言われぬガッカリ感を共有できるビール愛好者は少なくないと確信する。

どの辺がどうガッカリなのかはクドクドと語るまでもなく、そのラインアップをご覧いただければたちどころにご理解いただけることだろう。

多くの「世界のビール」のラインアップは概ね以下の範囲に収まる。これらを全て揃えているわけではないが、この中の多数を揃えているのが普通である。

(あいうえお順)
●ヴィクトリア・ビター(オーストラリア)
●エーデルワイス(オーストリア)
●エフェス(トルコ)
●エベレスト(ネパール)
●カールスバーグ(デンマーク)
●ギネス(アイルランド)
●キャッスル(南アフリカ)
●キングフィッシャー(インド)
●クアーズ(アメリカ)
●クルスカンポ(スペイン)
●クローネンブルグ(フランス)
●グロールシュ(オランダ)
●コロナ(メキシコ)
●サミクラウス(オーストリア)
●サミュエル・アダムス(アメリカ)
●サンミゲル(フィリピン)
●シンハー(タイ)
●ステラ・アルトワ(ベルギー)
●スピットファイア(イギリス)
●タイガー(シンガポール)
●チンタオ(中国)
●テカテ(メキシコ)
●ナストロ・アズーロ(イタリア)
●ニュートン(ベルギー)
●ネグラモデロ(メキシコ)
●バーバーバー(ベトナム)
●ハイネケン(オランダ)
●バドワイザー(アメリカ)
●ビットブルガー(ドイツ)
●ヒナノ(タヒチ)
●ヒューガルデン・ホワイト(ベルギー)
●ビンタン(インドネシア)
●フォスターズ(オーストラリア)
●ベックス(ドイツ)
●ペローニ(イタリア)
●マカビー(イスラエル)
●ミラー(アメリカ)
●ベルビュー(ベルギー)
●モデロ(メキシコ)
●モレッティ(イタリア)
ライオン・スタウト(スリランカ)
●レーベンブロイ(ドイツ)
●レッドストライプ(ジャマイカ)

本当に世界各地から集めている。ヨーロッパ、アメリカ(北米南米)、アジア、中東、アフリカ。「世界のビール」には嘘偽りはないのだった。

しかし!

ほとんどライトラガーかピルスナーだよ!
これでは選べない! 選択肢などないに等しい!

も少し気のきいた店なら
●ギロチン(ベルギー)
●シメイ(ベルギー)
●デリリウム(ベルギー)
●ニューキャッスル(イギリス)
●バス(イギリス)
●ピルスナーウルケル(チェコ)
●フラーズ(イギリス)
●ブルックリン ラガー(アメリカ)
●レフ(ベルギー)
あたりも置いてたりする。

また最近では、クラフトビールのブームに乗って、取って付けたように
●ブリュードッグ パンクIPA(スコットランド)
があったりもする。

だからと言ってガッカリ感が和らぐことはない。

おわかりいただけただろうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?