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ある戦士の歌

 「難しい。」と、頭の中が混雑する日は、我が人生において、ひとしおである。
 「ぐう」と、あちらこちらから握りしめ続けられているような時間、あるいは期間というのは、食材に対し、塩をひと降りするようなもので、過ぎ去れば意外と人生のアクセントであったのだった。
 今、現在のあなたの頭の中に、アクセントをアクセントと捉える技能、そして懐の奥深さ・引き出しの種類や数は有り余っているのだろうか。はたまた、拵(こしら)えている途中であるのだろうか。

 苦しさの中にある時は、その気温、その周りとの軋轢、試行錯誤の疲労感等で、いっぱいいっぱいだが、終えてみれば、意外ととも言うべきか、そこからこそ生まれるべきものも多かったと推察する。
 あなたの周りの人々との、枝分かれた道の先には、もう一度、彼らとの共有が待っているのかもしれないし、その時にこそ、彼らの懐の深さを灌漑(かんがい)見(み)るのかもしれない。
 ああ!彼らは今、何処へ!そして、きっとの事、順風満帆故、何を考え得ているのだろうか!!!あなた方の道先は、明るかろうべきはずである、と私は全精力を以って、断言する!!!

 きっとの苦汁、その先に待ち受けるべき困難、予想だにしない圧力により、我が人生は混乱の禍と至ったが、無事、終焉の袂(たもと)へと向かい進んでいるらしい。ああ!煙の臭いの戦士に至られ涙した夜道も、経験豊富な仁王立ちの猛者による助けも、優しい獣の柔和なるほほ笑みからも助けられたこの道標は、きっと豊富な助けを期待しているべき人々への大きな手向けとなるであろう!!!
 さらに、今横になるあなたの香りは、どうか遠くへとたなびくことであろう!

 きっと我を待ち侘び続ける者たちへ。苦しむが如く、人生を生きよ。
さうすれば、あなたの道を、善き方向へと、導き手向くことあらん。
 これから会うべき屈指の戦士、手練れ達、諸君よ。我が咆哮のたなびく元となり、これからの行く末を明るく照らし続けることを、ここに約束する。