レインボーマム(菊)
これはレインボーマム(レインボー菊)です。もっと原色に近い強い色味のものもたまに見かけます。
ネットをかぶせて売られていて、これはどうなってるんだろうと思って買ってきたんですが、家でネットを取ったら花が思った以上に大きくて驚きました。
「菊って仏花でしょ?」へのコンプレックス
さて、今回はこの話をさせてもらいたくて書いてます。日本だと菊ってもう仏花のイメージが強すぎて、私も仏花としてのイメージを抜きに花として撮ろう、なんて思ってみるんですが、まぁ非常に手強いんですよね。撮っても撮っても、見せた相手から「菊って仏花でしょ? なんでこれを撮ってるの?」というような反応が返ってくることが多いです。
ひと目で菊のイメージを覆す、なんて無理すぎるので、せめて横をすり抜けるというか「これはこれでイイね!」みたいな写真を撮れないものかと思っているんですが、イメージも力量も及ばず挫折すること数回。
上の写真も成功してるとは言えないので、これまで出せずにいました。自分の写真の一覧を見ていて、この菊を見るたびにほんのりモヤモヤして、そっと目を逸らすというのを繰り返す日々(笑)
一応、考えていたことはあって、この菊へのコンプレックス克服のために知りたいと思っていたのが「海外では菊って一般的な花なんだろうか?」ということです。菊=仏花のイメージがないであろう海外でも菊が生産されて使われているなら、海外の菊の使われ方を真似して撮ればいいんじゃないのかと思っていたところ、
私のために書かれたとしか思えないこの記事を拝見しました。↓
菊は英語ではChrysanthemumで、Mum(マム)という言葉が入っていることから、オーストラリアでは母の日の定番。
スプレー菊を入れたアレンジメントの写真(やっぱり可愛くできており違和感もない。日本でもどんどん入れればいいのに)
オーストラリアでも菊は流通しているが、日本ほどの種類はない
など、Yukinaさんのこの記事から面白い情報をたくさん教えていただきました。
追記:英和辞書(Wisdom)によると「米英では菊(特に白菊)は葬式の花として嫌う人が多い」との記載がありました。やはり国によって菊の印象は大きく違うようです。
日本で一番流通している花は、ダントツで菊。
日本の統計を調べてみたところ、やはり菊が桁違いの作付・出荷量でした。2位3位のカーネーション・バラを合わせても、その3倍以上も菊が生産されてるということになります。仏花、恐るべし。「菊は仏花」というイメージの強さにも納得。
花屋の店頭で好きな花を買おうとして選んでるときには、菊ばかりがそんなに並んでる印象はないですが、たいていは別に仏花コーナーがありますもんね。私はそちらに行かないからイメージがないだけで、実際の売上・流通量は仏花の方が遥かに多いってことでしょう。
確かに、先日お墓参りに行った時もやっぱり小さな菊(スプレーマム)が圧倒的に多かった。近所の花屋さんも往来にベンチを出してお供えの花を売ってたし。よそ様のお墓で、1つだけピンクのカーネーションが入ってるところがあって、故人の好みだったのかなとか、もしかしてお若い方だったのかなと色々考えてしまいましたが、綺麗でいいなと思いました。
これも、自分で見ても仏花のイメージが強い・・・。いつか仏花イメージに負けない菊の花を撮りたい。
今回はいつにも増して散らかった話になってしまって申し訳なかったです。ただ、レインボー菊自体も、たぶん作り手さんも仏花としてだけ見てほしいと思ってないと感じるし、実際、花に興味がなさそう人でもこれに目を惹かれて立ち止まってるのを見かけたりします。日本でも菊が観賞用で一般的になるのは、意外とすぐなんじゃないかなと思ったりもします。
今回は以上です。
それでは、また。
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