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ミラーレス一眼のマクロレンズ。結局どれだけ大きく写せるのか比較した

こんにちは、タキツネです。
今回はミラーレス一眼のマクロレンズを比較したので
シェアさせてください。

「マクロレンズって興味はあるけど、よくわからないんだよな」
と思っている方に参考になるかと思います。
(私自身が知識がないので、詳しい方には物足りないかも)

■経緯

花の写真を撮っていると、
「もっと大きく写したい」
「もっと寄りたい」
と思うことが多いんですが、
通常のレンズでは近寄りすぎるとピントが合わなくなります。

ミラーレス一眼って、スマホのようには寄れないんですよね。

そこを解消してぐっと寄るためにマクロレンズが必要なので、
そろそろ買いたいなと思って調べてみたんですが、

なにせネットやカタログを見ても、
どの要素が重要なのか、
どれを買えばいいのか、
全っ然、分からなくて困りました。

  • 焦点距離

  • 最大口径比(開放絞り)

  • 最大撮影倍率

  • 最短撮影距離(撮像素子面から)

  • 自由作動距離

  • 画角

  • オードフォーカス

  • 手ぶれ補正

  • 質量

  • フィルター径

うーん、
どれが何だったらどうなるの・・・???

いや、一応、焦点距離とか開放絞りとかは分かりますけど、
結局、マクロレンズを買う理由って
「もっと大きく写せるから」
「もっと寄れるから」
じゃないのかな。

それなのに、
「このレンズを買えば、どれくらい大きく写せるのか」
「このレンズなら、どれくらい近寄れるのか」
が分からない、という点に困惑しました。

で、困っていてもしょうがないので、
自分で試すことにしました。

どうやら、

  • 最大撮影倍率 = どれだけ大きく写せるか

  • 最短撮影距離 = どれだけ近寄れるか

のようだったので、その2点に絞って比較します。

■比較したレンズはこの3本

0.5倍:FUJIFILM XF60mmF2.4 R Macro
1.0倍:ZEISS Touit 2.8/50M
2.0倍:PERGEAR 60mm F2.8 マクロレンズ

(※それぞれの公式ページにリンクを貼りましたが、
虫のアップもあったので、苦手な方はご注意ください)

私のミラーレス一眼 FUJIFILM X-E4 で使えるマクロレンズのうち、
レンタルしたりで簡単に手に入れられるものを1つずつ集めました。

各倍率ごとに他にも選択肢はあったりしましたが、
細かいことは気にせず結果を見てみましょう。

※FUJIFILM以外のカメラ・レンズでも、
ここから下の話はだいたい同じだと思います。

■被写体はこの造花

バラの造花。

真ん中の黄色い方に、どんどん寄っていきます。
この花の直径は3.5cmです。

■【どれだけ大きく写せるか=最大撮影倍率】の比較

0.5倍。
1.0倍。
2.0倍。

■【どれだけ近寄れるか=最短撮影距離】の比較

百聞は一見にしかず、ということで、
ピントが合う限界まで近づいたときの距離を見比べましょう。

0.5倍

これ以上近寄ると、ピントが合わない。
私は花をアップで撮るなら、もうちょっと近づきたい。

1.0倍

近っ。
1.0倍で急にこの近さ。
被写体がレンズに当たるんじゃないかとヒヤヒヤ。
(他のレンズは知らないので、ものによっては違うのかもしれません)

また、レンズ自体が被写体に影を作っていますね。
こんな近さで撮影したことがないので、
寄りすぎるとこういうことも起きるんだなと分かりました。

また、マクロ撮影する場合にはフードを外すというのも基本だそうです。
これも影ができてしまうからかな?

2.0倍

近寄れるという意味では、さきほどの1.0倍レンズと同じくらい。
というか、もうレンズ先端から2cmくらいのところなので、
これ以上は寄りようがないですね。

■比較した結果

どれだけ大きく写せるか、と
物理的にどれだけ近くまで寄れるか、
が分かりました。

この下は、3本のレンズそれぞれで、
どんどん寄っていったときの写真を並べています。
どのくらいまで大きく写せるのか、
イメージしやすいかもしれません。

■0.5倍(私はもっと寄りたい!)

寄っていく。
まだ行ける。
0.5倍で寄れる限界はここまで。
これ以上はピントが合わない。

これくらいのアップまでで充分なのであれば、
0.5倍でも問題ないということですね。

私はもっと寄りたいので、これでは足りないようでした。
では次、1.0倍に行ってみましょう。

■1.0倍(これで充分・・・か?)

レンズ自体の影が下半分に出ています。
これは気をつけないといけませんね。
1.0倍はこれが限界。
3.5cmの花が画面いっぱいに写ってます。

造花の繊維や小さなゴミまで見えます。

少し動かすだけでピントがずれるので、三脚必須です。

実は、実験前までは、
「手持ちで撮影できないものかな」と淡い期待を持っていたんですが、
諦めた方が良さそうだなというのが感想です。

明るい太陽の下で、
レンズに手ぶれ補正が入ったものを使えば可能かもしれないですが、
私は室内撮りだから暗くて手ぶれしやすいし、
ピントを合わせられる気もしません。
そこまでレンズにお金をかけられないかなぁ。

素直に三脚を使おうと思います。

■2.0倍(これはもう顕微鏡)

2.0倍だとここまで寄れます。

2.0倍は、もうちょっとした顕微鏡ですね。
撮った写真を大きな画面で見たときに、
「肉眼で見えてないものが写っている」と感じます。

さて、これが私に必要なのか。
それが問題です。

それはレンズの性能の問題じゃなくて、
「私は何がしたいのか」をちゃんと考えなきゃ出せない答えですね。

今回、0.5倍、1.0倍、2.0倍のレンズを比較したので、
どうしても0.5倍のレンズはここまでしか寄れない、というような
言い方になってしまいますが、
それぞれ、写りも違えば重さも違う、値段も違う。

自分に手が届く範囲で、一番目的に合うものを選ぶことが大事ですね。

■私の結論(暫定)

さて、私はどのレンズを選ぶのかという結論なんですが、
実は、なし崩し的に結論が出てまして、

0.5倍:FUJIFILM XF60mmF2.4 R Macro
1.0倍:ZEISS Touit 2.8/50M
この2本はGOOPASSでレンタルしました。

2.0倍:PERGEAR 60mm F2.8 マクロレンズ
これはレンタルが見当たらず購入しました。

そんなわけで、私の手元には2.0倍のレンズが残ることになります。
最も倍率が高いレンズでもあるので、
しばらくはこれを使っていこうと思います。

個人的には、詳しくもないのにZEISS大好きなので、
今回も1.0倍のZEISSレンズが名残惜しかったりするんですが、
初めてのマクロレンズを選ぼうとして比較検証をやったはずなのに、
「終わってみたら2本買ってました」はあかんでしょう、という
自分へのツッコミで自制します笑

■補足:やってみて思ったけど、重さは大事かもしれない

あとは、実際に3本のレンズを使ってみて思ったんですが、
レンズの重さは気にした方がよいかもしれません。

今回の3本のレンズの重さは

0.5倍:FUJIFILM XF60mmF2.4 R Macro が215g、
1.0倍:ZEISS Touit 2.8/50M が290g、
2.0倍:PERGEAR 60mm F2.8 マクロレンズ が770g。

2.0倍のレンズがずっしりと重く、
「実際にカメラにつけて持ち歩くとなったら覚悟が必要だな」
と思いました。

私は室内で三脚を使って撮影することがほとんどなので、
重くても平気だろうと思っていたんですが、
それでも、重いレンズを付けた場合は、
三脚の雲台を締めるとき、かなりしっかり締めないと
重さで前に垂れてしまうことがありました。

外で撮りたい方は、
ずっと持ち歩くことになりますし、
片手で長時間持って嫌になってしまわないか、
買う前に確認した方がよいかもしれません。

買ってから、
「重くて、なんとなく持ち出さなくなっちゃった・・・」
というのでは悲しいですからね。

あ、それからもう一つ補足ですが、
今回、2.0倍のレンズが重かったというのは、
素材とか、軽量化を目指して作られたかどうかの差だと思います、
2.0倍のレンズになると必ず重くなる、というわけではないかと
思いますので、念の為。

今回は以上です。

「マクロレンズに興味があるけどよく分からない」
という方の参考になれば幸いです。

見てくださってありがとう。
それでは、また!

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